あとで読む
1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/06(火) 19:43:56.36 ID:qxBfFzxD0
部室
キョン「…あれ?今日はまだ朝比奈さんだけですか?」
みくる「そうみたいですねえ、あ、キョンくん、新しいお茶っぱ買ってみたんですけど飲みます?」
キョン「是非お願いします」

みくる「どうぞ」
キョン「こりゃあどうも。ズズ…いやあ、朝比奈さんが淹れてくれるお茶は美味しいですねえ」
みくる「えへへっ」
キョン「それはそうと皆遅いですね、ハルヒのやつは掃除当番とか言ってましたけど
いつも部室の備品みたく窓際の席に鎮座してる長門もいないし。珍しいこともあるもんだ」
みくる「それはちょっと言いすぎじゃ」
キョン「あはは、これは失礼」

長門「やっほー!こーんにーちわー!」
キョン「…」
みくる「…」
長門「あれー?2人とも、どーしたんですかー?」
キョン「どうしたも何も…なあ」
みくる「あ…あのう?」
長門「変なのー、なにかあったんですかー?」
キョン「なにかあったと、聞きたいのはこっちのほうだ」
みくる「あのう…これは一体?」



2 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/06(火) 19:45:16.18 ID:qxBfFzxD0
小泉「すみません、遅くなりました」
長門「あー、小泉くーん、おそーい」
小泉「……あ、あれ?」
キョン「…」
みくる「…」
小泉「あの…?これは?」
長門「これはって何ー?フフフ、変な小泉くん。ねえ、小泉くんも一緒にUNOやろー?」
小泉「こ、これは、いったい?」
キョン「小泉ちょっと来い」
長門「ああ!キョンくん逃げたー!後1枚で上がりなのにー」
みくる「あ、あ〜う〜、ひ、ひとりにしないでください〜」

3 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/06(火) 19:46:09.61 ID:qxBfFzxD0
キョン「お前、説明しろ!」
小泉「ちょっと、落ち着いてください」
キョン「なんだ!あれは?」
小泉「さ、さあ、僕にも何が何だか。長門さん、一体どうしたんでしょう?」
キョン「こっちが知りたいぞ。…そうか、お前も知らんのか」
小泉「すみません、さっぱりです」

4 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/06(火) 19:46:56.48 ID:qxBfFzxD0
ハルヒ「あれー、キョンに小泉君。部室の前で男同士のツーショットでどうしたの?」
キョン「げっ、は、ハルヒ」
小泉「やあ、涼宮さん、こんにちわ」
ハルヒ「なによ『げっ』って!?キョン」
キョン「そ、それはだなあ」
ハルヒ「怪しいわねえ…。部室、入らないの?」
キョン「ま、待て!」

みくる「きゃ〜〜〜」

ハルヒ「!?」
小泉「!?」
キョン「この声は朝比奈さん!?」

5 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/06(火) 19:47:54.65 ID:qxBfFzxD0
ハルヒ「どうしたのみくるちゃ…!!??」

みくる「や、や〜め〜て〜く〜だ〜さ〜い〜」
ハルヒ「……」
キョン「……」
小泉「……」
長門「あっ、涼宮さん!おそーい待ちくたびれたよー」

ハルヒ「これは、一体?」
キョン「うわあ長門お前何やってるんだ?」

長門「何って、見ればわかるじゃん。みくるちゃんのパンティをー、
みくるちゃんの顔に、被せてたのー!フフフみくるちゃんのパンティ可愛いー」

ハルヒ「…」
キョン「…」
小泉「…」

朝比奈さんのパンティはフリル付きの可愛いピンク色だった。
朝比奈さんは、さながら仮面ライダーのようになっていた。

6 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/06(火) 19:48:14.51 ID:qxBfFzxD0
みくる「えぐ、えぐ…もうお嫁にいけないぃ…」
長門「きゃははーおかしいー」

キョン「こら!ダメじゃないか!これは履くものであって被るものではないぞ!」
みくる「あ」

俺が朝比奈さんの顔からはぎ取ったパンティは、まだほんのり温かかった。

長門「べーだ!」
キョン「あっ!?そっちは窓!?」

ひょい

ハルヒ「ちょ、ここ3階!!」
キョン「に、逃げられた?!」
小泉「すごい運動神経ですねえ、ほら、もうあんなところまで」

なんだこれは一体何が起こってるんだ?


9 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/06(火) 19:55:46.56 ID:qxBfFzxD0
翌日

朝比奈さんは今日は欠席だったようだ。無理もあるまい。

ハルヒ「ねえ、キョン、昨日の有希、なんかおかしくなかった?」

ハルヒにおかしいと言われたらおしまいだ。

キョン「う〜む」

何が何だか、さっぱりわからん。

ハルヒ「あんなことするコじゃないのに…」
キョン「ここは、やはり長門に会って事情を説明して貰うしかないな」

12 屑野郎 ◆5vKUZU3O.Y :2008/05/06(火) 20:01:18.82 ID:g0gFrO9W0
そろそろ「古泉」ってことに気付くべき
だがかまわん続けたまえ。


14 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/06(火) 20:05:55.04 ID:qxBfFzxD0
1年の教室
生徒「え?長門さんですか?今日は来てないですよ」
キョン「そうか今日は長門は休みか」
ハルヒ「…」
生徒「長門さんと同じ部活のひとですよね?…あのう、長門さんに何があったか、ご存じないですか?」
キョン「え?」
生徒「それが…昨日…、授業中に急に席から立ち上がって、隣のコのスカートを」
キョン「す、スカートを?」
ハルヒ「…キョン、目が血走ってるわよ」

生徒「はい、あの、スカートを頭まで捲りあげて、その、巾着袋みたいに頭の上で結んで…」
ハルヒ「巾着…」
キョン「…」

生徒「その後、先生が止めるのも聞かずに先生のズボンのベルトを抜き取って窓から逃げちったんです」
ハルヒ「…」

キョン「ひとつ聞いても良いか?」
生徒「はい、なんでしょう?」
キョン「先生は、男だったっけ?」
生徒「いえ、先生は女の人です」

キョン「…」
ハルヒ「キョン、鼻血出てるわよ」

15 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/06(火) 20:20:27.96 ID:qxBfFzxD0
古泉「そうですか、ということは今日は進展なしですか」
ハルヒ「有希のやつ、いったいどうしちゃったのかしら?」
キョン「すまんが、当の本人がどこにもいない以上これ以上話は進められん」

古泉「そういえば僕も聞きました」
キョン「なんだ?」
古泉「それが>>12に言われるまで古泉が小泉になっていることは全然気がつかなかったということは置いといてですね」

置いとくのか?せめて礼くらい言え。

古泉「1年のクラスで噂になっているそうです」
キョン「俺も聞いた、隣の席の子を巾着袋の刑にしたあと、女の先生のズボンを引き下ろして逃げたそうだ」
古泉「どうもそれだけじゃないみたいなんです」
ハルヒ「それだけじゃないって?」
古泉「ええ?涼宮さんの前で言うのも何ですが、彼女、1年の他のクラスの女の子のブラジャーを抜き取って、
そのブラをその子に目隠しして、その、パ…下着を引き下ろして逃げて行ったそうです、これは今日の話です」
キョン「なにやってんだ、アイツは…」
ハルヒ「キョン、…鼻血出てる」

16 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/06(火) 20:30:37.32 ID:qxBfFzxD0
その夜―自室

キョン「長門のあの変貌ぶりは一体どうしたのいうのだ?」
キョン妹「キョンく〜ん」
キョン「どうした?もう寝る時間だろ?」
キョン妹「あのね、キョンくんにね、お客さまが来てるよ?」
キョン「客?こんな時間に?」

時計の針は23時になっていた。

この先が読めそうで読めない。…いや、読みたくない予感はなんだろう?

キョン「わかったからお前はもう寝なさい」
キョン妹「うん」


長門「…」(ペコリ)
キョン「(やっぱり)」

17 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/06(火) 20:48:02.69 ID:qxBfFzxD0
キョン「その茶を飲んだら、訳を話してもらっても良いか?」

茶を出したあと、唐突に切り出してみた。

長門「おそらくバグ」
キョン「は?」
長門「この対ヒョーアノイロ、インファーヘイルにバクか生りた」
キョン「なんだって?」
長門「…噛んだ」
キョン「???」
長門「制御不能」
キョン「わからん」
長門「たまに言葉を機能的に言語化できなくなる」
キョン「…」
長門「自我が保てない、記憶が数秒で消える」
キョン「治るのか?」
長門「わからない、原因もわらららら…」
キョン「ら?」
長門「…」
キョン「おい、長門?」

長門「あーつーいーあついあついあーーーつーーーーいーーー、えへへーーー!」
キョン「うわっーーーーー!服を脱ぐな!やめろーーーー!妹がまだ起きてるんだぞ!」

キョン妹「キョンくーん、お茶菓子もってきた…よ…?あれ?」
キョン「やめろー!見るなー!おい長門、服を着ろー!下着を脱ぐなー!」
キョン妹「あ、キョンくん鼻血出てる」

18 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/06(火) 21:03:38.89 ID:qxBfFzxD0
長門「ほーら、茶巾寿司ー」
キョン妹「ふえーーん、ああああたしのパンツ?」」
キョン「やめろ!妹を放せ!」

わあ、2人とも、し、下が、下が、下だけ丸出しだあ。なんてことしやがる。

長門「これは貰っていくね?」
キョン「ちょ…おれのズボン掴むなー!うわ??!」

ズボンを脱がされたあと、一瞬でパンツを奪われた。

キョン「うう」
長門「うわっ、くせえ!こんなもんいらねえや」
キョン「…」
長門「おやすみなさい」

長門は下半身だけ裸のまま窓から逃げていった。
キョン妹「い、いったいなんだったの?…グス」
キョン「…何が何だか、わからんぞ」

キョン妹「あ、キョンくん、ピンコ立ち…」

20 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/06(火) 21:27:29.90 ID:qxBfFzxD0
翌日

悩んだ末、俺は学校には行くことにした。
妹は、今日は体調不良を訴えて学校を休むことになった。無理もあるまい。
昨日、長門が窓から去って行った後、ちょっとした騒動があった。
俺は、学校への坂道を行くすがら、昨日の晩のことを思い出していた。

キョン「もう泣くな」
キョン妹「だって、茶巾ずしでパンツ下ろされたら、もうお嫁に行けないよう」
この場合、どう慰めていいのかさっぱりわからない。
俺だって誰かに慰めてもらいたい。
キョン「気にするな、俺なんか『うわっ、くせえ!こんなもんいらねえや』だぞ?」
キョン妹「あの人、キョンくんの学校のひとだよね?なにかあったの?」
キョン「知らん、こっちが聞きたい」
…そう言えばヤツは バグ とか言っていたな。
キョン妹「前にあったときはもっと静かな人だったよね」
キョン「う〜む」
キョン妹「ねえ、これどうしよう?」
キョン「なんだ?…うわ」
妹が唐突に俺の目の前に差し出したものは、
さっき長門が脱ぎ散らかした制服のスカートと、ぱ、ぱ、パンティだった。
柄は白と水色のストライプだった。
キョン妹「やっぱり返したほうが良いのかなあ?」
キョン「え?」
キョン妹「明日、学校に持っていってね?」
キョン「…」

そんなわけで、今、鞄の中には長門のスカートと、白と水色のストライプの下着が入っていた。
キョン「どうすれば」

22 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/06(火) 21:44:15.32 ID:qxBfFzxD0
放課後―部室

部室のドアを開けると、そこには朝比奈さんの姿があった。
朝比奈さんは健気にもいつものメイドの格好をしていた。

みくる「あ。キョンくん」
キョン「や、やあ、朝比奈さん。昨日は心配しましたよ」
みくる「昨日……ううう」
しまった!?どうやら思い出させてしまったらしい。
キョン「そ、そういえばハルヒのやつは掃除当番だから、少し遅れるって言ってましたよ」
みくる「そうですか…」
うかつ、俺の不注意な一言で、みくるさんとの貴重なツーショットの時間が
気まずいものに変わってしまった。
キョン「な、長門にも困ったものですよねえ。はははは…」
みくる「……」
うわー最悪だ。もっとどんよりしてきたぞ。話題を変えなければ、話題、話題。
みくる「そう言えば」
キョン「そう言えば、なんでしょう?」
朝比奈さんに助けられた。
みくる「長門さん、どうしちゃったんでしょうか?」
キョン「…」
みくる「何か聞いてないでしょうか?」
キョン「さっぱりですよ」
彼女を不安がらせるわけにもいかず
昨日の長門のバグの話は、なんとなく黙っておくことにした。

…それにしても、このスカートと下着どうしよう。


25 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/06(火) 22:00:39.34 ID:qxBfFzxD0
しばらくした後、ハルヒが部室にやってきた。
ハルヒ「あ、キョン、…有希知らない?」
こっちが知りたい。
キョン「わからん」
ハルヒ「そう…」
みくる「あ、今お茶淹れますね」
ハルヒ「…うんと熱いの頼むわ」

みくる「キョンくん涼宮さん元気ないですがどうしちゃったんでしょう?」
ああ、朝比奈さん、俺にはあなたのほうが今にも倒れそうなくらい顔面蒼白に見えるのですが。
ともあれ、ハルヒが今日一日えらく静かにしていたのは少し不気味ではあったのだが。

ハルヒ「昨日の晩さ、有希が家に来たのよ…」
キョン「え?」
俺の家が先だろうか?それとも後だろうか?
ハルヒ「確か…午前2時頃だったから、昨日の晩って言っても今日か、それも…窓から………」
間違いない、俺の部屋から消えた後だ。
キョン「そうか」
長門がどんな格好でハルヒの部屋に訪れたのか少し聞いてみたかったが、平和のために止めておいた。
ハルヒ「………」
ハルヒはその先は何も言わず、ただ顔を真っ赤にして俯くだけだった。
聞かずしてわかった。ああ、長門はあのままの姿でハルヒの部屋に行ったのだ。


29 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/06(火) 22:17:02.17 ID:qxBfFzxD0
ハルヒ「なんかさ、有希おかしかったのよ」
それはそうだろう、だって、下半身裸で窓から登場するなんて正気の沙汰じゃない。
キョン「それで長門は何か言っていたか?」
ハルヒ「う、うん、確か、…かわりが来るから、もう少し待っててくれとか、原因がわからないとか、
情報操作は絶対しておくとか、全然わけわかんないこと言ったあと…」
キョン「あと?」
ハルヒ「……………………………あ、あたしの、寝巻き取られた」
キョン「……………………そ、そうか」
寝巻きか、おれの時よりましか?
ハルヒ「す、す…、素っ裸にされた後、布団でぐるぐるのす巻きにされて………朝まで動けなかったの」
キョン「……………………そ、そうか」
俺よりハードだな。
ハルヒ「おかげで……………その、漏らしそうになるわ、遅刻しそうになるわ、もう散々」
キョン「…………………」
長門、お前は一体。

30 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/06(火) 22:25:11.82 ID:qxBfFzxD0
古泉「問題が起こりました、僕はこれからバイトです」

遅ればせ部室にやってきた古泉は、小声で俺に囁いた。
キョン「古泉、顔が近いぞ。」
古泉「ああ、すみません。また"神人"が現われました。それもかなりの規模で」
キョン「なんだと?」
古泉「僕はそちらに向かいます。あなたも気をつけて」
キョン「気をつけるって何をだ」

古泉は俺の言葉には答えず、言葉少なめに部室から去って行った。
まあ、朝まで素っ裸で簀巻きにされたんじゃ、ストレスも凄いものになるのだろう。
なんとなくこの異常事態にも納得できてしてしまう自分が不思議だった。


32 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/06(火) 22:34:58.07 ID:qxBfFzxD0
みくる「きゃ〜?!」
この悲鳴は朝比奈さん?!

振り返ると朝比奈さんが、窓のほうを向いたまま凝固していた。
ハルヒ「ゆ、有希?」
ハルヒも固まっていた。
キョン「……」
俺も固まっていた。

窓の枠に、今回の騒動の張本人の長門が立っていた。
長門「しばらくです〜」

長門は…昨日の晩、俺の部屋からいなくなった時のままの姿で現れた。
…その、下に何も穿いてなかった。

ハルヒ「馬鹿キョン!見るなーーー!ぎゃーーーキョン!鼻血汚いーーー!」
すまないみんな、3秒くらい凝視してしまったぞ。

33 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/06(火) 22:46:22.08 ID:qxBfFzxD0
長門「変化を望むのも面白いかと思って」
キョン「!?」
こいつ、いつかの朝倉さんと同じようなことを言っている!?

朝倉涼子…ハルヒの監視が目的だったのだが、変化を望むあまり
俺を殺そうとした長門の仲間の宇宙人だったっけ?

ハルヒ「ねえ、有希、あなた何を言って…?」
長門「なんだかとても解放された気分、フフフ。あたしは変化を望むの」

待て。これはシリアスな場面なのだろうか?
でも、そんなこと下半身裸で言われても緊張感に欠けるというか
俺の下半身が緊張してしまうというか。

ハルヒ「だからあんたは見んなボケ」

35 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/06(火) 22:55:46.18 ID:qxBfFzxD0
キョン「くそ、こんなとき古泉の野郎がいれば…」

まあ、ヤツがいても、どうなるということもないか。
こんな時に一番頼りになりそうな長門が、こんな状態だ。
もはやどうにもならないかも知れん。

長門「とりあえず、これからキョンくんを殺しても良い?」
キョン「え?な?ちょ?それ困る」
うわあ、長門のヤツ、下半身裸のくせに目がマジだ。最悪だ。

でも、下半身裸だから、どんなふうに緊張して良いのかさっぱりわからない。

36 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/06(火) 23:04:02.43 ID:qxBfFzxD0
ごうと音がして、部室の中を何かが通り抜けて行った。
次の瞬間、ばかんと音がして部室のドアが壁ごと吹き飛んだ。
どこかで誰かの声が聞こえる。
たぶんこの騒ぎを嗅ぎつけたのだろうか?

ハルヒ「な、何よこれ?!」
キョン「これは」
こいつはいくらなんでもシャレにならない。
事態は最悪だった。
…下半身は丸出しだったけど。

長門「あたしは自由になった、あたしはあたしの意思で動けるの」

39 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/06(火) 23:17:56.18 ID:qxBfFzxD0
ハルヒ「ま、待ちなさいよ!キョンを殺すだなんて何バカ言ってるのよ!
そんなの駄目に決まってるでしょ!?」
みくる「涼宮さん?!」
ハルヒが俺の前に両手を拡げて立った。
キョン「ハルヒ?お前?」
長門「なあに?あなたには死んでもらったら困るの、どいて頂戴」
長門が右手を軽く振った後、空気によどみのようなものが見えた。
なんだよ空気のよどみって?

みくる「きゃあ」
キョン「うわ」
ハルヒ「きゃっ」
大きな音とともに部室の左右の壁が一瞬でばらばらになった。
キョン「あっ!?あれはコンピュ研の部長殿?!」
俺は吹き飛ばされながら、崩れた壁の向こうで伸びているコンピュ研の部長の姿をちらと見た。

長門「えへへ、戯言はおしまい、次で情報結合を解除するね」
言ってる意味はわからんけど、ああ多分、次でおしまいなんだな。俺はそう思った。
…でもまあ、最後に良いモン見れたし良いか?


41 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/06(火) 23:29:19.39 ID:qxBfFzxD0
ハルヒ「部室が吹き飛んじゃった!!??何よこれ、なんなのよ!いったい?」
みくる「きゅー」
なんとかハルヒは無事か、よかった。
あ、朝比奈さん完全に目を回してるぞ。

長門「情報結合解除開始」
おもむろに下半身裸の長門がそう呟いた。
情報結合解除か、確か朝倉さんが分解された技だったっけ?こええなあ。

しかし緊張感ないよなあ。だって丸出しだもんな。
ありがたや、ありがたや。

…つーか、ありがたがってる場合じゃないっつーの。

42 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/06(火) 23:43:26.72 ID:qxBfFzxD0
長門「…なにこれ、アクセスエラー?…承認拒否?」
キョン「?」
長門「そんな、あたしがオリジナルではないと言うの?!!」
下半身裸の長門は自分の両手を見ながら、何だか訳のわからないことを呟いていた。
よかった。まだ俺の体は分解されてないようだ。
ハルヒ「キョ、キョン!!大丈夫!!??」
キョン「なんとか大丈夫」
ハルヒ「みくるちゃん死んでないよね?」
キョン「たぶん」
ハルヒ「馬鹿キョン!多分じゃ困るの!」
キョン「どうにかして逃げないと……!?」
長門「逃がすわけないじゃん!情報結合解除が無理でもテはあるのよ」
長門が不敵に微笑む。
瞬間、天井からミシリと嫌な音が聞こえた。
キョン「これはまずい」
絶対まずい。

43 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/06(火) 23:53:25.15 ID:qxBfFzxD0
部室の天井が裂けて夕焼け空が垣間見えた。
…そっか、もう夕方なんだな。
そんなふうに考える猶予はなかった。

ガラガラと天井が崩れ落ちて俺めがけて落ちてきた。
うわ、コンクリートの破片でかっ
これ頭に当たったら痛いんだろうなあ。

たぶんそんなことを考えていたのかもしれない。
詳しく覚えてない。

ハルヒ「キョン!?」
ハルヒの俺を呼ぶ声を聞いたあと、俺の体にかかっていた重力がなくなった。
キョン「どわ??!」
部室の床が抜けたことに気がついたのはその後だった。

44 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/07(水) 00:05:18.38 ID:Y1OAC8C20
キョン「あつつ…いてえ…ここは?」
気がつくと頭を抱えて寝転がっている自分に気がついた。
たぶん、ここは部室の階下の部屋だろう。
キョン「ひええ、巻き込まれたヤツいねえだろうなあ」
幸い俺以外に被害にあっている奴はいないようだった。
うれしいような、さびしいような。

ハルヒ「キョン!キョン!!??大丈夫???」
天井の穴からハルヒが顔を覗かせた。
キョン「なんとかな、長門はどうした?」
ハルヒ「ああああ!!???後ろ!!後ろ!!!後ろぉ!!!!」
キョン「後ろ?」
ハルヒの声に後ろを振り返ると、そこに長門が、空中に浮いてこちらを見下ろしていた。
キョン「うおわ??!」
昨日から今日まで、長門のおいしい姿を見たが、今回一番のドアップな丸出し下半身だった。
キョン「おおお??!!」
もはや何が何だかわからない。
ハルヒ「コラ!馬鹿キョン!鼻血出してる場合じゃないでしょ!」


48 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/07(水) 00:27:16.22 ID:Y1OAC8C20
長門「いい加減、もう消えろ」
こちらに差し出した長門の掌が滲んで琥珀色に光る。
キョン「ま、まて長門!お前に返すものがあるんだ!」
長門「何?」
キョン「昨日俺んちにスカートと、ぱ、パンツ忘れて行っただろ!それを返さなきゃ」

俺はとりあえず思いついた言葉を長門の丸出し下半身に向かって、…いや違う。長門に向って叫んだ。
そういえば俺の鞄、どこに吹き飛んだんだろ?さっぱりわからん。

ハルヒ「…ねえキョン、なんで、あんたの家に有希がスカートやパンツ忘れて行くのよ?ねー?」
このややこしいときに。ハルヒが絡んできた。
キョン「こ、これはだな」
ハルヒ「これは何よ!まさか有希に手を出したの!??スケベ!」
キョン「ち、違…」
長門「うっとうしいから消えてなくなれ」

49 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/07(水) 00:33:03.79 ID:Y1OAC8C20
長門「!!!??」
そのとき長門の身体ががくんとのけぞった。
うおう!?拍子にドアップが、ことらさ都合の良い角度にぃ!!!??
キョン「お、奥まで??!!!」
思わず口を開けてしまいそうになる。
ハルヒ「見るな〜!バカー!死ね!!」
長門「消えなさい、消えるのは、あなた」


52 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/07(水) 00:40:18.21 ID:Y1OAC8C20
長門「あなたはわたし、わたしはあなた、あなたの自我が
この肉体のコントロールを完全に奪う前に中枢にアクセス拒否の設定を完了した」
どこを見るでもなく長門がそう呟いている、空中で。下半身丸出しで。
キョン「!!!???」
長門「消えろ!わたしはわたしだ!お前ではない!」
長門は一体誰と話してるんだろう?下半身丸出しで。
ハルヒ「だからもう下半身丸出しとか言うのやめろー!ばか」
俺の心の声が聞こえたかハルヒ。

58 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/07(水) 01:09:03.75 ID:Y1OAC8C20
いったい何が起こってるんだ?
長門「わかった。あなたはわたしの無意識下に育った因子が形を成したもの、
『欲望』『後悔』『懺悔』『憎悪』『虚栄心』『敵意』『支配欲』端的に言うなれば『不満』。
情報統合思念体がこの肉体を構成する際に、モデルとなった地球人が
本来持っていた感情の残りカス。イレギュラー因子、そう、あなたもわたし」
長門「わたしが抱いている感情は本来はあなたのもの、あなたが変化を望むからわたしが誕生した」
長門「違う、わたしの無意識の感情はわたしの意識ではコントロールできない」
長門「だが、わたしが生まれた。理由はそれだけでいい」

キョン「……?」
何が何だかわからんが、つまりは欲求不満だったってことか?長門?

長門「あなたがそうだったとしても、ひとつ言えることがある」
長門「なに?」
長門「恥ずかしいから、そろそろ下着を穿きたい」

59 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/07(水) 01:15:38.15 ID:hndLdLHZ0
>下着穿きたい
ですよねーwwww

60 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/07(水) 01:21:17.91 ID:Y1OAC8C20
長門が光った掌を自分の胸に向ける。下半身丸出しで。
ハルヒ「キー!もう見るな!下半身言うな!あとでひどいからね!」
ハルヒ、だから心の声を読むなと、あれほど。

ばしゅっと大きな音がして長門の胸に、でかい穴が、開いた!
たぶん、ソフトボールくらいの大きさだった。
ぱぱぱとあたりに水のような水じゃないものが飛び散った。
キョン「な、長門!???」
げえっ!!!???穴から向こう側の壁が見えてるぞ、長門!
これはもう下半身丸出しとか言ってられる場合じゃない。
ハルヒ「ゆ、有希!!!????ま、待っててね、今向こうの階段から降りるから」
ハルヒの姿が天井の穴から消えた。

61 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/07(水) 01:35:55.90 ID:Y1OAC8C20
キョン「おい長門!おま、大丈夫か!?」
長門「ようやく肉体のコントロールを取り戻した、肉体の損傷は問題ではない」
キョン「問題ないって、お前…、胸に風穴があいるぞ?」
長門「今回の一件はわたしのミスが原因」
キョン「………長門?………お前、長門。正気に戻ったのか?」
何だか知らんうちに、元の長門に戻ってくれたようだ。
長門「違う、正気に戻ったのではなく、イレギュラー因子を強制的に体外に排除した」
キョン「そ、そうですか…」
いったい何が違うのだろう?

長門「とりあえず壊れた部室棟を再構成する」
キョン「それはそうと、お前今回散々めちゃくちゃやってるから、ちゃんとみんなに謝っておけよ」
長門「問題ない、情報操作は得意。わたしに関わったすべての人間からこの3日間の記憶を全て消去する」
キョン「そうじゃねえだろ」
長門「だって、恥ずかしいから」
キョン「そうですか」

いつかと同じように壊れた教室が元の状態に戻っていく。
…それにしても、何が原因だったのだろう?


104 最終回をカタカナから再構成してみた[ふざけやがって] :2008/05/07(水) 13:12:33.84 ID:MKHutpXAO
翌日

予告通り、長門は今回の一連の事件に関わる全ての人間から、
この3日間の間の記憶を完全に消し去ったようだった

そんな訳で、またいつもと変わらない退屈な日常が戻ってきた。
そう言えば、なぜか俺だけ記憶が消えていない
何故だろう?

そうそう、あの時、長門は自分の傷を治すより先に、
スカートと下着を「再構成」っていうのか、何も無いところから作りやがった。
もう少しじっくり見ておけば良かったと言ったら怒るヤツがいるかも知れないが、
そう思っているのだから仕方が無い。
おかげで未だに俺の鞄の中には長門のスカートと下着が入ったままになってる。
何故か?自分の部屋において置けるはずもないだろう。家の人に見つかったら大変だ。
俺の鞄?直った部室の机の上にちゃんとありましたよ。
こいつらの処置についても考えておかなくてはいけないな、正直頭が痛い。
ところで、あの後、俺と長門のところへ駆けつけてきたハルヒについてだが、
終始「?」顔だったので 申し訳ないと言うべきか 良かったと言うべきか。
強いて言うなら、倒れていた長門を抱きかかえているところに
ハルヒが駆けつけてきたので、何か激しく誤解しているような気がする。
そちらのほうが今の俺には問題だった。

最後に、今回の原因は何だったのかを 長門に聞いてみた。
長門「教えない」 
と来たもんだ。でもって 記憶が残っている件については。
長門「そのほうがユニーク」
だとさ。何だったんだ?結局 。

おしまい


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コメント
  • 名前:ななしカナ? ◆- 投稿日:2008/05/21(水) 14:18:13
  • 誤字だけおもしろかったな。
  • 名前:  ◆- 投稿日:2008/05/21(水) 15:44:51
  • 下半身丸出しが気持ち悪い
  • 名前:あばば ◆- 投稿日:2008/05/21(水) 18:52:46
  • 最後まで読んでしまった
  • 名前:ななしカナ? ◆- 投稿日:2008/05/21(水) 21:19:07
  • これ途中でfoxが漢字かな規制にしやがったんだよな
    だから最後の投稿まで12時間もかかってる。
  • 名前:VIPPERな名無しさん ◆- 投稿日:2008/05/22(木) 05:51:44
  • キョン妹に萌えた
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