
画像は+ お絵かき掲示板 +より
1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 12:34:45.94 ID:1A0VK2eJ0
男 「ん? 今帰りか?」
女 「ええ」
男 「……日光嫌い?」
女 「珍しいですか?」
男 「いや、日傘はよくあるだろうけど」
女 「入ります? こちら側に」
男 「……んーいいや」
女 「残念、ふふ」
女 「ええ」
男 「……日光嫌い?」
女 「珍しいですか?」
男 「いや、日傘はよくあるだろうけど」
女 「入ります? こちら側に」
男 「……んーいいや」
女 「残念、ふふ」
男 「お? また会ったな」
女 「お久し」
男 「もう、夕方だぞ」
女 「こっち側に来ます?」
男 「傘の内側?」
女 「そ」
男 「……遠慮しとく」
女 「そ、なら良いです」
男 「冷たいな、行く方向は一緒っぽいが、一緒に行かないか?」
女 「嫌、他人やもん、そっち側は」
5 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 12:42:04.70 ID:1A0VK2eJ0女 「お久し」
男 「もう、夕方だぞ」
女 「こっち側に来ます?」
男 「傘の内側?」
女 「そ」
男 「……遠慮しとく」
女 「そ、なら良いです」
男 「冷たいな、行く方向は一緒っぽいが、一緒に行かないか?」
女 「嫌、他人やもん、そっち側は」
女 「ん? 雨宿り?」
男 「おー、天気予報もアテにならんもんだな」
女 「そ」
男 「冷たいな、送ってくれよ」
女 「くるぅり、くるり」
男 「ん?」
女 「……傘くるくる、くるぅり、くるり」
6 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 12:44:22.22 ID:1A0VK2eJ0男 「おー、天気予報もアテにならんもんだな」
女 「そ」
男 「冷たいな、送ってくれよ」
女 「くるぅり、くるり」
男 「ん?」
女 「……傘くるくる、くるぅり、くるり」
男 「……」
女 「〜♪」
男 「くっつきすぎ」
女 「狭いもんで」
男 「ふぅ……何か凄い恥ずかしいんだが」
女 「こっからここまで、あたしの領地っ」
男 「はいはい」
女 「傘、回して回して」
男 「くーるくーる」
女 「くるぅり、くるり」
7 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 12:47:30.48 ID:1A0VK2eJ0女 「〜♪」
男 「くっつきすぎ」
女 「狭いもんで」
男 「ふぅ……何か凄い恥ずかしいんだが」
女 「こっからここまで、あたしの領地っ」
男 「はいはい」
女 「傘、回して回して」
男 「くーるくーる」
女 「くるぅり、くるり」
男 「傘全部が女の領地なのな」
女 「ええ、こっち側全部」
男 「オレは? 密入国者?」
女 「亡命者」
男 「引き渡すか? 誰かに」
女 「保護する義務が生じてしまって、ふふ」
男 「何だそら」
女 「出ていきます?」
男 「故郷は未だ冷たいらしくて」
10 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 12:50:32.94 ID:1A0VK2eJ0女 「ええ、こっち側全部」
男 「オレは? 密入国者?」
女 「亡命者」
男 「引き渡すか? 誰かに」
女 「保護する義務が生じてしまって、ふふ」
男 「何だそら」
女 「出ていきます?」
男 「故郷は未だ冷たいらしくて」
男 「……」
女 「着きました?」
男 「ああ」
女 「そうですか」
男 「……」
女 「……ほぅら」
男 「じゃな」
女 「ん」
男 「……挨拶もそこそこに背中向ける事は無いんじゃない?」
女 「そっち側やも、では」
13 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 12:54:35.29 ID:1A0VK2eJ0女 「着きました?」
男 「ああ」
女 「そうですか」
男 「……」
女 「……ほぅら」
男 「じゃな」
女 「ん」
男 「……挨拶もそこそこに背中向ける事は無いんじゃない?」
女 「そっち側やも、では」
女 「雨、雨ふれふれ、母さんが」
女 「蛇の目でお使い嬉しいな」
女 「ぴっちぴっちちゃっぷちゃっぷ、らんらんらん」
男 「おーい」
女 「?」
男 「雨だなぁ」
女 「送ります?」
男 「へへ、今日は傘持ってるんだわ、一緒に帰らないか?」
女 「そ、じゃあまたね」
男 「え? ちょ」
15 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 12:58:10.35 ID:1A0VK2eJ0女 「蛇の目でお使い嬉しいな」
女 「ぴっちぴっちちゃっぷちゃっぷ、らんらんらん」
男 「おーい」
女 「?」
男 「雨だなぁ」
女 「送ります?」
男 「へへ、今日は傘持ってるんだわ、一緒に帰らないか?」
女 「そ、じゃあまたね」
男 「え? ちょ」
男 「……」
女 「どうしました? そんな見つめて」
男 「綺麗な和傘だなぁ」
女 「どうも」
男 「……どーにも暑いんだ、こっち側は」
女 「……」
男 「そっち側、行っていいか?」
女 そっ
男 「お手を、拝借」
女 「いらっしゃい、ふふ」
男 「よろしく、な」
女 「くるぅり、くるり、ふふ」
17 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 13:14:49.65 ID:1A0VK2eJ0女 「どうしました? そんな見つめて」
男 「綺麗な和傘だなぁ」
女 「どうも」
男 「……どーにも暑いんだ、こっち側は」
女 「……」
男 「そっち側、行っていいか?」
女 そっ
男 「お手を、拝借」
女 「いらっしゃい、ふふ」
男 「よろしく、な」
女 「くるぅり、くるり、ふふ」
男 「……ふぅ、だいぶ涼んだな」
女 「お汗、はいな」
男 「はは、さんきゅ」
女 「〜♪」
男 「さて、っと」
女 「え?」
男 「そろそろ行かなきゃ、バイトあんだわ」
女 「……」
男 「……いや、上着離してくれないと」
女 「あ、ごめんなさい」
男 「ん、またな」
女 「私はこっちなので、ではまた」
男 「お、おう」
22 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 13:24:01.53 ID:1A0VK2eJ0女 「お汗、はいな」
男 「はは、さんきゅ」
女 「〜♪」
男 「さて、っと」
女 「え?」
男 「そろそろ行かなきゃ、バイトあんだわ」
女 「……」
男 「……いや、上着離してくれないと」
女 「あ、ごめんなさい」
男 「ん、またな」
女 「私はこっちなので、ではまた」
男 「お、おう」
女 「〜♪」
男 「わ、悪いな、また雨に降られるとは思ってなくて」
女 「もっと寄ってくださいな」
男 「いや、でもよぉ」
女 「肩、外出てますよ、もう」
男 「あーいや、お前が濡れるとなぁ」
女 「今にも、外に逃げ出しちゃいそうな、そんなの嫌です」
男 「……」
女 「ふふ、すいません、変な事言って」
男 「ありがとな」
女 「いいえ、気にしないで」
24 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 13:25:39.41 ID:T7yxxjDd0男 「わ、悪いな、また雨に降られるとは思ってなくて」
女 「もっと寄ってくださいな」
男 「いや、でもよぉ」
女 「肩、外出てますよ、もう」
男 「あーいや、お前が濡れるとなぁ」
女 「今にも、外に逃げ出しちゃいそうな、そんなの嫌です」
男 「……」
女 「ふふ、すいません、変な事言って」
男 「ありがとな」
女 「いいえ、気にしないで」
>>22
すごく、来た・・・
25 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 13:26:16.50 ID:kGkPv12L0すごく、来た・・・
和むんだけど、なんか怖いな
27 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 13:31:21.13 ID:qUPLMzu0Oそれでは空気をぶっちぎりましょう
まだ小さい頃女に聞いたことがある
男「ねえ」
女「…なあに?」
男「なんでいつも傘さしてるの?」
女「私のテリトリーだから」
…頭大丈夫?と聞いたらしこたま殴られました
28 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 13:35:24.22 ID:qUPLMzu0Oまだ小さい頃女に聞いたことがある
男「ねえ」
女「…なあに?」
男「なんでいつも傘さしてるの?」
女「私のテリトリーだから」
…頭大丈夫?と聞いたらしこたま殴られました
少し前に一度傘を持たせて貰ったことがある
男「重っ…!!」
女「番傘だからね」
男「どれだけあるんだよ重さ」
女「うーん…2kgくらいかな」
だから身長が低いのか…と言ったらしこたま殴られました
31 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 13:42:14.50 ID:qUPLMzu0O男「重っ…!!」
女「番傘だからね」
男「どれだけあるんだよ重さ」
女「うーん…2kgくらいかな」
だから身長が低いのか…と言ったらしこたま殴られました
風の強い日に女にあったことがある
男「…傘閉じないと壊れるぞ」
女「丈夫だよこの傘」
男「腕がやばいだろ」
その日は看板が空を舞っていた
女「そう?大したことないけど」
ゴリラ並の腕力だな…と呟いたらしこたま殴られました
32 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 13:47:48.33 ID:qUPLMzu0O男「…傘閉じないと壊れるぞ」
女「丈夫だよこの傘」
男「腕がやばいだろ」
その日は看板が空を舞っていた
女「そう?大したことないけど」
ゴリラ並の腕力だな…と呟いたらしこたま殴られました
雨の日に女にあったことがある
男「…なんで傘さしてないんだよ」
女「だって壊れるし」
男「傘の意味ないだろ」
ずぶ濡れの女を放っておくのも忍びないので傘に入れた
男「…なんでオマエが持ってるんだ」
女「クルークルーっと、え?」
ガキか…と囁いたら叩き出されました
33 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 13:55:41.27 ID:qUPLMzu0O男「…なんで傘さしてないんだよ」
女「だって壊れるし」
男「傘の意味ないだろ」
ずぶ濡れの女を放っておくのも忍びないので傘に入れた
男「…なんでオマエが持ってるんだ」
女「クルークルーっと、え?」
ガキか…と囁いたら叩き出されました
>>1のレベルにはなれないなぁ…
女と合同授業で一緒になったことがある
男「授業中は傘たためよ」
女「たたんだら傘じゃないじゃん」
男「黒板が見えないんだよ」
女「…立てば?」
壊すぞ…と脅したら激しく殴られました
35 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 14:05:35.90 ID:1A0VK2eJ0女と合同授業で一緒になったことがある
男「授業中は傘たためよ」
女「たたんだら傘じゃないじゃん」
男「黒板が見えないんだよ」
女「…立てば?」
壊すぞ…と脅したら激しく殴られました
男 「よう」
女 「どうも」
男 「冷たいねぇ、一緒に歩くくらい良いんじゃない?」
女 「私、あちらですので」
男 「僕もそちらなので」
ざー
女 「傘、お持ちじゃないですか」
男 「今日は朝から振ってたしな」
女 「……」
男 「……」
女 そっ
男 そっ
女 「そっちがこちらに入れば宜しいのでは?」
男 「そっちがこちらに入れば良いのだ」
女 「……バカみたいですね」
男 「お互いな」
36 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 14:09:02.00 ID:qUPLMzu0O女 「どうも」
男 「冷たいねぇ、一緒に歩くくらい良いんじゃない?」
女 「私、あちらですので」
男 「僕もそちらなので」
ざー
女 「傘、お持ちじゃないですか」
男 「今日は朝から振ってたしな」
女 「……」
男 「……」
女 そっ
男 そっ
女 「そっちがこちらに入れば宜しいのでは?」
男 「そっちがこちらに入れば良いのだ」
女 「……バカみたいですね」
男 「お互いな」
やっぱ>>1のかいいなぁ…
友人と女にあったことがあります
男「おっ女」
女「ん?あー男」
友「なに女さんと知り合いなの?」
男「知り合いと言うより幼なじみ」
女「腐れ縁ね」
友「ふーん、そうだ女さん傘…」
女「さようなら」
あの時の表情が忘れられません
37 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 14:11:45.49 ID:1A0VK2eJ0友人と女にあったことがあります
男「おっ女」
女「ん?あー男」
友「なに女さんと知り合いなの?」
男「知り合いと言うより幼なじみ」
女「腐れ縁ね」
友「ふーん、そうだ女さん傘…」
女「さようなら」
あの時の表情が忘れられません
女 「私に、そちら側への亡命を促すと?」
男 「違うな、宣戦布告だ」
女 「侵略ですか」
男 「そゆこと」
女 「そ」
男 「お、おいおい! さっきは向こうに行くって」
女 「気が変わりました」
男 「こっち側は美味しい食べ物が」
女 「そ」
男 「土壌も豊かで、経済的に難はあれど、きっと幸せに」
女 そっ
男 「……だから、そっち側には行かないと何度」
女 「手、柔らかいですよ」
男 「……」
女 「……」
男 「はぁ、参った」
女 「ふふ、お傘をたたみなさいな、ほぅら。くぅるくるり」
43 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 14:33:10.70 ID:1A0VK2eJ0男 「違うな、宣戦布告だ」
女 「侵略ですか」
男 「そゆこと」
女 「そ」
男 「お、おいおい! さっきは向こうに行くって」
女 「気が変わりました」
男 「こっち側は美味しい食べ物が」
女 「そ」
男 「土壌も豊かで、経済的に難はあれど、きっと幸せに」
女 そっ
男 「……だから、そっち側には行かないと何度」
女 「手、柔らかいですよ」
男 「……」
女 「……」
男 「はぁ、参った」
女 「ふふ、お傘をたたみなさいな、ほぅら。くぅるくるり」
女 「……」
男 「よう、また会ったな」
女 「久しいですね」
男 「ああ、いつの間にかもう秋だ」
女 「そのようで、では」
男 「たまにはこっち側、いかがだろうか?」
男 「お手を」
女 「……」
男 「睨むなよ、好きなんだろ? 紅葉」
女 「ええ」
男 「一緒に歩かないか、紅葉の舞う道を」
女 「結構なご趣味で」
男 「そか?」
女 「御髪が汚れるので、ではまた」
男 「……ぬぅ」
46 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 14:37:19.94 ID:1A0VK2eJ0男 「よう、また会ったな」
女 「久しいですね」
男 「ああ、いつの間にかもう秋だ」
女 「そのようで、では」
男 「たまにはこっち側、いかがだろうか?」
男 「お手を」
女 「……」
男 「睨むなよ、好きなんだろ? 紅葉」
女 「ええ」
男 「一緒に歩かないか、紅葉の舞う道を」
女 「結構なご趣味で」
男 「そか?」
女 「御髪が汚れるので、ではまた」
男 「……ぬぅ」
紅葉 ひらひら
女 そっ
紅葉 ひらひら
女 「かごめ かごめ 篭の中の鳥は 何時何時出やる」
紅葉 ひらひら
女 「くぅーるり くーるりー 後ろの正面 だぁれ」
紅葉 ひらひら
53 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 14:54:39.10 ID:1A0VK2eJ0女 そっ
紅葉 ひらひら
女 「かごめ かごめ 篭の中の鳥は 何時何時出やる」
紅葉 ひらひら
女 「くぅーるり くーるりー 後ろの正面 だぁれ」
紅葉 ひらひら
女 「久しぶりですね、こっち側も」
男 「この雪じゃ流石にな」
女 「ふふ、そうでしょうね」
男 「……」
女 「何か?」
男 「いや、じっと見つめて何かなって、ホラ、頭に雪少し被ってるぞ」
女 「あら、ふふ」
男 はたはた
女 「……」
男 「ほら、落ちたぞ」
女 「寄り添いて 嗜む程度に 雪御髪」
男 「は?」
女 「ふふ、何でも無いです」
男 「どうでも良いが、ほら、もっと寄らないと傘に入りきらないぞ」
女 「あらあら」
58 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 15:04:38.92 ID:gk1nKRyW0男 「この雪じゃ流石にな」
女 「ふふ、そうでしょうね」
男 「……」
女 「何か?」
男 「いや、じっと見つめて何かなって、ホラ、頭に雪少し被ってるぞ」
女 「あら、ふふ」
男 はたはた
女 「……」
男 「ほら、落ちたぞ」
女 「寄り添いて 嗜む程度に 雪御髪」
男 「は?」
女 「ふふ、何でも無いです」
男 「どうでも良いが、ほら、もっと寄らないと傘に入りきらないぞ」
女 「あらあら」
男「降ってるな」
女「ええ、ビショビショです」
男「もうこんなに濡れてるぞ」
女「さしてください」
男「え?」
女「・・・傘///」
64 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 15:42:33.36 ID:OMqCpKLO0女「ええ、ビショビショです」
男「もうこんなに濡れてるぞ」
女「さしてください」
男「え?」
女「・・・傘///」
ちょっと俺も書いてみる
男「…! 雨やんだか」
女「……そのようですね」
男「おや?やっぱりたたまないのか?」
女「ええ……」
男「! ちょっと顔出してごらん? いいものみえるよ」
女「……虹」
男「キレーだなぁ……」
ぎゅ
男「……?」
女「……出ないで……」
男「はいはい……」
難しいなコレ
75 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 16:43:46.99 ID:kPq9S7v10男「…! 雨やんだか」
女「……そのようですね」
男「おや?やっぱりたたまないのか?」
女「ええ……」
男「! ちょっと顔出してごらん? いいものみえるよ」
女「……虹」
男「キレーだなぁ……」
ぎゅ
男「……?」
女「……出ないで……」
男「はいはい……」
難しいなコレ
男 「雨、降りぬ。如何はせむ」
ざあざあ
男 「やや。そこに見ゆるは女にやあらん」
女 「お久う」
男 「降っては止みつ、止みては降りつ。如何かせん」
女 「なむじ、入りたぼれ」
男 「忝し」
ひたひた
男 「見よ。おむなが如し、いと美しう紫陽花咲きたり」
女 「くうるり、くるり」
なんか違う…
77 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 17:01:31.74 ID:CyHQCVPm0ざあざあ
男 「やや。そこに見ゆるは女にやあらん」
女 「お久う」
男 「降っては止みつ、止みては降りつ。如何かせん」
女 「なむじ、入りたぼれ」
男 「忝し」
ひたひた
男 「見よ。おむなが如し、いと美しう紫陽花咲きたり」
女 「くうるり、くるり」
なんか違う…
女「しとしと。雨が降っていますね」
男「ああ、そうだな」
女「くぅるくるくるくるくるり。傘を差して歩くにはいい日です」
男「その機嫌のよさそうな傘の回し方は、傘を忘れた俺に対する嫌味か」
女「……入りたいんですか?」
男「この雨の中、濡れて帰れというかお前は」
女「毎日外を駆けている男様なら、不思議ではないと思いますよ。くすくす」
男「面白くない冗談だな」
女「ふふ。失礼しました。では傘の中へどうぞ」
男「すまないな。少しの間、お邪魔するよ」
女「はい。いらっしゃいませ」
男「狭くなって悪いな。代わりに俺が傘を持とう」
女「ではお願いしましょうか。ぱっ」
男「よし。では行こうか」
女「はい、そうですね。ぎゅっ」
男「……なぜお前まで一緒に柄を握る」
女「この傘は私の傘ですから。それに」
男「なんだ?」
女「春とはいえまだ冷えます。このほうが手もあたたかいですよ」
男「物は言いようだな」
女「ふふ。ではまいりましょうか。雨がひどくならないうちに帰りましょう」
82 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 17:21:21.89 ID:GL7O6xJaO男「ああ、そうだな」
女「くぅるくるくるくるくるり。傘を差して歩くにはいい日です」
男「その機嫌のよさそうな傘の回し方は、傘を忘れた俺に対する嫌味か」
女「……入りたいんですか?」
男「この雨の中、濡れて帰れというかお前は」
女「毎日外を駆けている男様なら、不思議ではないと思いますよ。くすくす」
男「面白くない冗談だな」
女「ふふ。失礼しました。では傘の中へどうぞ」
男「すまないな。少しの間、お邪魔するよ」
女「はい。いらっしゃいませ」
男「狭くなって悪いな。代わりに俺が傘を持とう」
女「ではお願いしましょうか。ぱっ」
男「よし。では行こうか」
女「はい、そうですね。ぎゅっ」
男「……なぜお前まで一緒に柄を握る」
女「この傘は私の傘ですから。それに」
男「なんだ?」
女「春とはいえまだ冷えます。このほうが手もあたたかいですよ」
男「物は言いようだな」
女「ふふ。ではまいりましょうか。雨がひどくならないうちに帰りましょう」
1とは違う世界感を見てみたいでもあるが
83 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 17:28:44.27 ID:kPq9S7v10>>82
男 「雨降ってきやがった。傘持ってねえよ」
女 「おお!!そこにいるのは男ではないかあああ!!」
男 「うわ」
女 「どうしたああ!?困っているのかああああ!?」
男 「まあ、見ての通りだ」
女 「そうかああ!!それは大変なのかああ!!??」
男 「いや、大変に決まってるだろ。で、入れてくれるのか?くれないのか?」
女 「ぐるぐるうううぅぅぅ!!」
シュババババッッッ!!!!
男 「ちょ、バカ、水飛ばすな」
女 「よっしゃあああ!!入れてやろう!!!!」
男 「なんなんだよ」
こんなカンジ?
84 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 17:30:05.58 ID:kPq9S7v10男 「雨降ってきやがった。傘持ってねえよ」
女 「おお!!そこにいるのは男ではないかあああ!!」
男 「うわ」
女 「どうしたああ!?困っているのかああああ!?」
男 「まあ、見ての通りだ」
女 「そうかああ!!それは大変なのかああ!!??」
男 「いや、大変に決まってるだろ。で、入れてくれるのか?くれないのか?」
女 「ぐるぐるうううぅぅぅ!!」
シュババババッッッ!!!!
男 「ちょ、バカ、水飛ばすな」
女 「よっしゃあああ!!入れてやろう!!!!」
男 「なんなんだよ」
こんなカンジ?
>>82
男 「雨降ってきやがった。傘持ってねえよ」
女 「おお!!そこにいるのは男ではないかあああ!!」
男 「うわ」
女 「どうしたああ!?困っているのかああああ!?」
男 「まあ、見ての通りだ」
女 「そうかああ!!それは大変なのかああ!!??」
男 「いや、大変に決まってるだろ。で、入れてくれるのか?くれないのか?」
女 「ぐるぐるうううぅぅぅ!!」
シュババババッッッ!!!!
男 「ちょ、バカ、水飛ばすな」
女 「よっしゃあああ!!入れてやろう!!!!」
男 「なんなんだよ」
こんなカンジ?
86 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 17:31:24.13 ID:CyHQCVPm0男 「雨降ってきやがった。傘持ってねえよ」
女 「おお!!そこにいるのは男ではないかあああ!!」
男 「うわ」
女 「どうしたああ!?困っているのかああああ!?」
男 「まあ、見ての通りだ」
女 「そうかああ!!それは大変なのかああ!!??」
男 「いや、大変に決まってるだろ。で、入れてくれるのか?くれないのか?」
女 「ぐるぐるうううぅぅぅ!!」
シュババババッッッ!!!!
男 「ちょ、バカ、水飛ばすな」
女 「よっしゃあああ!!入れてやろう!!!!」
男 「なんなんだよ」
こんなカンジ?
男「ねぇ女さん。なんでいつも傘を差してるの? 傘に隠れて顔が見えないよ」
女「……あぅ。人に顔を見られるの、苦手なの」
男「うーん。女さん、可愛いのにもったいないよ」
女「そ、そんなことないの。私なんて……(ばっ)」
男「あ。なんで傘で顔隠すの? ちゃんと顔見てお喋りしたいよ」
女「うぅ〜……///」
雰囲気ブレイカー。読んだ相手はイメージをブチ壊される。
89 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 18:07:45.07 ID:1A0VK2eJ0女「……あぅ。人に顔を見られるの、苦手なの」
男「うーん。女さん、可愛いのにもったいないよ」
女「そ、そんなことないの。私なんて……(ばっ)」
男「あ。なんで傘で顔隠すの? ちゃんと顔見てお喋りしたいよ」
女「うぅ〜……///」
雰囲気ブレイカー。読んだ相手はイメージをブチ壊される。
女 「これは?」
男 「何時も世話になってるしな、それのお礼と思ってくれて良いぞ」
女 「まぁ……綺麗なヘアピン」
男 「そ、それじゃオレこっち、だから」
女 「……ええ、では」
女 すっ
女 「では」
男 「じゃあな! また!」
女 ひらひら
男 「……背中越しに手のひらひらひらは無いだろうに」
女 くるくる
男 「……一応、喜んでくれたみたいだな」
95 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 18:32:24.11 ID:1A0VK2eJ0男 「何時も世話になってるしな、それのお礼と思ってくれて良いぞ」
女 「まぁ……綺麗なヘアピン」
男 「そ、それじゃオレこっち、だから」
女 「……ええ、では」
女 すっ
女 「では」
男 「じゃあな! また!」
女 ひらひら
男 「……背中越しに手のひらひらひらは無いだろうに」
女 くるくる
男 「……一応、喜んでくれたみたいだな」
男 「……春、だなぁ」
びゅおおおおお
男 「うおっ!? んだよ、この突風……桜舞って」
女 ふわっ
男 「桜、か」
女 「……ん? 何か?」
男 「見とれてた」
女 「そうですか」
男 「桜、凄いなあ。桜吹雪だ」
女 「お顔に、付いてますよ」
男 「おっと、はは」
女 「ふふ、こちら側へ来ます?」
女 すっ
男 「ああ、悪いな」
女 「凄いですね、これ」
男 「ああ、綺麗だ」
女 「やん、もう嫌な風」
男 「押さえててやるから」
女 「……」
男 「ん? どうした?」
女 「ふふ、お顔にまた桜の花びら。動かないで」
男 「おお、おおすまんな」
女 「ふふ、共にようこそいらっしゃいました、男さんにお桜さん」
98 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 18:36:11.70 ID:kPq9S7v10びゅおおおおお
男 「うおっ!? んだよ、この突風……桜舞って」
女 ふわっ
男 「桜、か」
女 「……ん? 何か?」
男 「見とれてた」
女 「そうですか」
男 「桜、凄いなあ。桜吹雪だ」
女 「お顔に、付いてますよ」
男 「おっと、はは」
女 「ふふ、こちら側へ来ます?」
女 すっ
男 「ああ、悪いな」
女 「凄いですね、これ」
男 「ああ、綺麗だ」
女 「やん、もう嫌な風」
男 「押さえててやるから」
女 「……」
男 「ん? どうした?」
女 「ふふ、お顔にまた桜の花びら。動かないで」
男 「おお、おおすまんな」
女 「ふふ、共にようこそいらっしゃいました、男さんにお桜さん」
>>95
「おさえる」って傘のことね…
スカートかと思って
「いやん、エチィ」
って展開期待してしまった
101 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 19:17:59.74 ID:1A0VK2eJ0「おさえる」って傘のことね…
スカートかと思って
「いやん、エチィ」
って展開期待してしまった
女 「雨宿り」
男 「雨宿り、だな。すまんな毎度毎度」
女 「……」
男 「……」
女 「私、今何考えてると思います?」
男 「ん? 何さ」
女 「もうちょっとだけ」
男 「もうちょっとだけ?」
女 「雨止まずにいてくださいね」
男 「……」
女 「ふふ」
男 「その、オレに言われても、困る、が」
女 「もう」
男 「悪くない」
103 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 19:23:55.83 ID:1A0VK2eJ0男 「雨宿り、だな。すまんな毎度毎度」
女 「……」
男 「……」
女 「私、今何考えてると思います?」
男 「ん? 何さ」
女 「もうちょっとだけ」
男 「もうちょっとだけ?」
女 「雨止まずにいてくださいね」
男 「……」
女 「ふふ」
男 「その、オレに言われても、困る、が」
女 「もう」
男 「悪くない」
女 「くるぅり くるり」
男 「ご機嫌だな」
女 「ですね」
男 「……」
女 「くるぅり くるり」
男 「……」
女 「くるぅり くるり」
男 「あー、何だ、その」
女 「くるぅ……何か?」
男 「晴れたぞ」
女 「お好きに、ふふ。くるぅりくるり」
106 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 19:47:40.60 ID:1A0VK2eJ0男 「ご機嫌だな」
女 「ですね」
男 「……」
女 「くるぅり くるり」
男 「……」
女 「くるぅり くるり」
男 「あー、何だ、その」
女 「くるぅ……何か?」
男 「晴れたぞ」
女 「お好きに、ふふ。くるぅりくるり」
女 「……」
ざーーーーーーー
女 「……」
男 「おい、ぼうっと何をそんな所で突っ立ってやがるんだ」
女 「ん」
男 「何を見てるんだ?」
女 「特に、別に」
男 「花見てるのか?」
女 「……これより、どちらへ?」
男 「買い物の帰り、夕飯だよ」
女 「左様で」
男 「……送るか?」
女 「いえ、私はまだ、ここで」
男 「そか、あまり遅くなるなよ」
女 「ええ、では」
107 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 19:48:42.00 ID:1A0VK2eJ0ざーーーーーーー
女 「……」
男 「おい、ぼうっと何をそんな所で突っ立ってやがるんだ」
女 「ん」
男 「何を見てるんだ?」
女 「特に、別に」
男 「花見てるのか?」
女 「……これより、どちらへ?」
男 「買い物の帰り、夕飯だよ」
女 「左様で」
男 「……送るか?」
女 「いえ、私はまだ、ここで」
男 「そか、あまり遅くなるなよ」
女 「ええ、では」
ざーーーーーーーー
男 「……」
ざーーーーーーーー
男 「はぁっ! はぁっ! はぁっ!」
女 「……」
男 「や、やっぱりまだ居たか……何やってるんだ、お前は」
女 「特に、別に」
男 「夜にかけて雨足が強くなるぞ、送ってやるから、な?」
女 「……」
男 「な、何だよ」
女 「こちらへ来ますか?」
男 「……手、取れってか」
女 「いかが?」
男 「お手を」
女 「ええ、いらっしゃいな」
男 「はぁ、ったく」
女 「ふふ、ようこそ」
男 「ずっと何見てたんだ?」
女 「待宵草、ですね」
108 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 19:54:38.29 ID:1A0VK2eJ0男 「……」
ざーーーーーーーー
男 「はぁっ! はぁっ! はぁっ!」
女 「……」
男 「や、やっぱりまだ居たか……何やってるんだ、お前は」
女 「特に、別に」
男 「夜にかけて雨足が強くなるぞ、送ってやるから、な?」
女 「……」
男 「な、何だよ」
女 「こちらへ来ますか?」
男 「……手、取れってか」
女 「いかが?」
男 「お手を」
女 「ええ、いらっしゃいな」
男 「はぁ、ったく」
女 「ふふ、ようこそ」
男 「ずっと何見てたんだ?」
女 「待宵草、ですね」
男 「マツヨイグサ?」
女 「ええ」
男 「綺麗な花だな」
女 「ホントに、雨に濡れてとても綺麗」
男 「……ま、いいさ。とりあえず行くか」
女 「ええ、腕お借りしましょうね」
男 「はいはい、お姫様」
女 「ふふ。そうだ、待宵草の花言葉知ってます?」
男 「オレは男だから知らんな」
女 「それは----」
112 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 19:58:51.47 ID:kPq9S7v10女 「ええ」
男 「綺麗な花だな」
女 「ホントに、雨に濡れてとても綺麗」
男 「……ま、いいさ。とりあえず行くか」
女 「ええ、腕お借りしましょうね」
男 「はいはい、お姫様」
女 「ふふ。そうだ、待宵草の花言葉知ってます?」
男 「オレは男だから知らんな」
女 「それは----」
>>108
参考
待宵草の花言葉
ほのかな恋・移り気・静かな恋 和・協調
117 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 20:28:52.49 ID:huqMPmBrO参考
待宵草の花言葉
ほのかな恋・移り気・静かな恋 和・協調
ザーーーー
女「くるぅり、くるり」
男「ん…」
女「どうしました?」
男「猫」
猫「にゃー」
女「おいで」
だっ
女「あ…」
男「野良だからな。情けは無用ってことか」
女「くるり…」
空気感が難しいな
121 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 20:49:48.87 ID:huqMPmBrO女「くるぅり、くるり」
男「ん…」
女「どうしました?」
男「猫」
猫「にゃー」
女「おいで」
だっ
女「あ…」
男「野良だからな。情けは無用ってことか」
女「くるり…」
空気感が難しいな
女「あけましておめでとうございます」
男「おめでとう。ってやっぱり晴れてても傘なのね」
女「くぅるりくるりくるくるり」
男「嬉しそうだな」
女「新年ですから」
男「……」
女「男さんの考えてること、当てましょうか?」
男「わかるのか?」
女「いつもより多くまわしております」
男「な、心を読んだな!」
女「ふふふ…くぅるりくるりくるくるり」
123 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 20:51:58.80 ID:1NfEttU7O男「おめでとう。ってやっぱり晴れてても傘なのね」
女「くぅるりくるりくるくるり」
男「嬉しそうだな」
女「新年ですから」
男「……」
女「男さんの考えてること、当てましょうか?」
男「わかるのか?」
女「いつもより多くまわしております」
男「な、心を読んだな!」
女「ふふふ…くぅるりくるりくるくるり」
ざあ、ざあ。
女「くるぅりくるり」
前から歩いてくる蝙蝠傘の男。
女「あら、ふふ」
蝙蝠「お先にどうぞ」
女の右にすっと寄り、帽子に片手を当て会釈する蝙蝠。
女「ありがとう(にこり)」
女がすれ違った瞬間・・・
バシッ!
蝙蝠傘の先端よりガス音と共に放たれる猛毒の針。
しかし。
カラン・・・
蝙蝠「!!」
女「・・・お生憎様、私の傘も特別製なの」
傘に跳ね返された針。を視界に、男の手が黒いスーツの中に吸い込まれる。
ヒュン!!煌めく白刃。
ぱちん。
蝙蝠「・・・」
女「・・・ごめんなさいね。」
バシャリ。
二つになった蝙蝠傘が落ちる。
蝙蝠「・・・(ニヤリ)」
女「ごめんなさいね・・・私はまだ、生きていたいの。あの人を守る・・・」
バシャリ。
崩れ落ちた男は、くるくると廻りながら遠ざかる、
番傘を見ながら最後の言葉を呟く。
「・・・綺麗・・・だ・・・」
132 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 21:08:45.26 ID:kPq9S7v10女「くるぅりくるり」
前から歩いてくる蝙蝠傘の男。
女「あら、ふふ」
蝙蝠「お先にどうぞ」
女の右にすっと寄り、帽子に片手を当て会釈する蝙蝠。
女「ありがとう(にこり)」
女がすれ違った瞬間・・・
バシッ!
蝙蝠傘の先端よりガス音と共に放たれる猛毒の針。
しかし。
カラン・・・
蝙蝠「!!」
女「・・・お生憎様、私の傘も特別製なの」
傘に跳ね返された針。を視界に、男の手が黒いスーツの中に吸い込まれる。
ヒュン!!煌めく白刃。
ぱちん。
蝙蝠「・・・」
女「・・・ごめんなさいね。」
バシャリ。
二つになった蝙蝠傘が落ちる。
蝙蝠「・・・(ニヤリ)」
女「ごめんなさいね・・・私はまだ、生きていたいの。あの人を守る・・・」
バシャリ。
崩れ落ちた男は、くるくると廻りながら遠ざかる、
番傘を見ながら最後の言葉を呟く。
「・・・綺麗・・・だ・・・」
男 「晴れの日ぐらい傘たたんだらどうなんだ?」
女 「それは…ムリね」
男 「また何で?」
女 「あなたは女に、晴れの日ぐらい化粧をとれ、という?」
男 「いや、言わないな」
女 「ふふ…。それと一緒」
男 「でもさ。ソレ、日傘じゃなくて雨傘だろ?暑くないか」
女 「…」
男 「やっぱり化粧も蒸れるから一緒、とか言うのか?」
女 「デリカシーのない男ね」
そういうと彼女は頬に汗をたらしながら行ってしまった。
図星だったのだろう。
よう、ワカラン。
ちなみに彼女の傘は
ふぅるり、ふるり と横に揺れていた。
133 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 21:09:15.64 ID:ked3cAFE0女 「それは…ムリね」
男 「また何で?」
女 「あなたは女に、晴れの日ぐらい化粧をとれ、という?」
男 「いや、言わないな」
女 「ふふ…。それと一緒」
男 「でもさ。ソレ、日傘じゃなくて雨傘だろ?暑くないか」
女 「…」
男 「やっぱり化粧も蒸れるから一緒、とか言うのか?」
女 「デリカシーのない男ね」
そういうと彼女は頬に汗をたらしながら行ってしまった。
図星だったのだろう。
よう、ワカラン。
ちなみに彼女の傘は
ふぅるり、ふるり と横に揺れていた。
女 「なにやってんのあんた」
男 「見て解らんか。雨が上がるの待ってんだ。そういうお前は学校に何しに来たよ」
女 「忘れ物を取りに来てたの」
男 「あー、そーかい……ん?」
女 「「あのさ、えと、これ…」
男 「お、相合い傘してくれんのかー?」
女 「残念でしたー。ほら、もう一本あるから、使いなさい」
男 「さんきゅー。……ん?でも何で二本持ってきてんの?」
女 「! 」
……これじゃただのツンデレだった…
137 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 21:16:08.06 ID:e7lbIwdz0男 「見て解らんか。雨が上がるの待ってんだ。そういうお前は学校に何しに来たよ」
女 「忘れ物を取りに来てたの」
男 「あー、そーかい……ん?」
女 「「あのさ、えと、これ…」
男 「お、相合い傘してくれんのかー?」
女 「残念でしたー。ほら、もう一本あるから、使いなさい」
男 「さんきゅー。……ん?でも何で二本持ってきてんの?」
女 「! 」
……これじゃただのツンデレだった…
男「よ、こんなところで何してるんだ?」
女「雨が上がるのを待ってるんです」
男「そうか」
女「一緒にどうですか?」
男「そうだな」
女「さ、こちらにどうぞ」
男「自分の分があるからいい」
女「左様ですか」
142 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 21:24:58.53 ID:e7lbIwdz0女「雨が上がるのを待ってるんです」
男「そうか」
女「一緒にどうですか?」
男「そうだな」
女「さ、こちらにどうぞ」
男「自分の分があるからいい」
女「左様ですか」
ざざー
男「雨、止まないな」
女「ですね」
ざざー
女「止まない雨はありませんから。そのうち止むでしょう」
男「ふむ」
ざざー
148 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 21:34:39.58 ID:ked3cAFE0男「雨、止まないな」
女「ですね」
ざざー
女「止まない雨はありませんから。そのうち止むでしょう」
男「ふむ」
ざざー
>>142
ざー… ……
ぽつ…ぽつ……
女「雨…あがってしまいましたね…」
男「そうだな」
女「あの…」
男「なんだ」
女「……貴方の部屋に入れてもらう理由、もうなくなってしまいましたか?」
150 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 21:36:36.62 ID:1IbLI8diOざー… ……
ぽつ…ぽつ……
女「雨…あがってしまいましたね…」
男「そうだな」
女「あの…」
男「なんだ」
女「……貴方の部屋に入れてもらう理由、もうなくなってしまいましたか?」
>>148
わっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふる!
152 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 21:44:53.43 ID:ked3cAFE0わっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふる!
>>150の書き込みに、「わっふるわっふる」という発言が確認されました。
隠しシステムわっふる機能により、>>148に対して以下の文章が解除され、自動送信されました
男「お互い、ずぶ濡れだな。・・・まぁ、たまにはこういうのも悪くはないさ。・・・お前と、こうして温め合える口実もできる・・・。」
女「あ……いくら雨は周りに声が聞こえないからって……そんな…ンふっあっ! 」
143 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 21:25:32.87 ID:1IbLI8diO隠しシステムわっふる機能により、>>148に対して以下の文章が解除され、自動送信されました
男「お互い、ずぶ濡れだな。・・・まぁ、たまにはこういうのも悪くはないさ。・・・お前と、こうして温め合える口実もできる・・・。」
女「あ……いくら雨は周りに声が聞こえないからって……そんな…ンふっあっ! 」
女「男様。桜が舞い散っていて風情がありますね」
男「傘を差していて分かるものなのか? 周りが見えにくいだろう」
女「いえ。ちゃんと見えてますよ」
男「そうか。俺は、桜の花びらが頭や服につくのが好きなんだがな」
女「変わっていますね、男様は。ですが、傘にも良いところはあるのですよ?」
男「ふむ。たとえば?」
女「はい。こうして傘に花びらを積もらせて、くるくるぅ、と回しますと」
男「ほう。桜の花びらがまとまって舞い散ったな。確かにこれはいいかもしれんな」
女「どうですか、男様。綺麗でしょう?」
男「これは確かに美しいな」
女「ふふ。ありがとうございます」
男「ああ。やっぱり桜はいいな。散歩ついでに遠出をした甲斐があった」
女「……男様。なんの話をしてらっしゃるんですか?」
男「桜の話だが。お前も、桜が『綺麗』だと言ったのだろう?」
女「そう、でしたね。確かに、男様のおっしゃるとおりです」
男「どうした、いきなり肩を怒らせて。もう少しゆっくりと歩かないか」
女「これが私のいつもの歩き方ですが」
男「降り積もった桜を豪快に散らす歩き方が普通の訳ないだろう。まったく……」
145 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 21:28:57.80 ID:kPq9S7v10男「傘を差していて分かるものなのか? 周りが見えにくいだろう」
女「いえ。ちゃんと見えてますよ」
男「そうか。俺は、桜の花びらが頭や服につくのが好きなんだがな」
女「変わっていますね、男様は。ですが、傘にも良いところはあるのですよ?」
男「ふむ。たとえば?」
女「はい。こうして傘に花びらを積もらせて、くるくるぅ、と回しますと」
男「ほう。桜の花びらがまとまって舞い散ったな。確かにこれはいいかもしれんな」
女「どうですか、男様。綺麗でしょう?」
男「これは確かに美しいな」
女「ふふ。ありがとうございます」
男「ああ。やっぱり桜はいいな。散歩ついでに遠出をした甲斐があった」
女「……男様。なんの話をしてらっしゃるんですか?」
男「桜の話だが。お前も、桜が『綺麗』だと言ったのだろう?」
女「そう、でしたね。確かに、男様のおっしゃるとおりです」
男「どうした、いきなり肩を怒らせて。もう少しゆっくりと歩かないか」
女「これが私のいつもの歩き方ですが」
男「降り積もった桜を豪快に散らす歩き方が普通の訳ないだろう。まったく……」
>>143
なんか男の口調が妙に紳士チックだな
でも女イイよ女
144 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 21:26:57.32 ID:e7lbIwdz0なんか男の口調が妙に紳士チックだな
でも女イイよ女
ちゅんちゅん
男「あがったみたいだ」
女「ええ」
男「虹が出てるぞ」
女「はい。これを待っていたのです」
男「綺麗な虹だ」
女「できれば同じ傘の下で見たかったのですが」
男「見れただけでもよしとしなさい」
女「また別の機会に期待、ということにしておきましょう」
男「はいはい」
さ、後はID:1IbLI8diOにwktkさせてもらおうじゃないか
146 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 21:31:18.30 ID:wTqFCvmA0男「あがったみたいだ」
女「ええ」
男「虹が出てるぞ」
女「はい。これを待っていたのです」
男「綺麗な虹だ」
女「できれば同じ傘の下で見たかったのですが」
男「見れただけでもよしとしなさい」
女「また別の機会に期待、ということにしておきましょう」
男「はいはい」
さ、後はID:1IbLI8diOにwktkさせてもらおうじゃないか
>>144
男はキョンかwww
147 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 21:34:35.98 ID:1IbLI8diO男はキョンかwww
>>144
バイトの合間の客が途切れた間にちまちま書く俺は重圧に押し潰されちまうよwww
153 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 21:46:47.94 ID:e7lbIwdz0バイトの合間の客が途切れた間にちまちま書く俺は重圧に押し潰されちまうよwww
男「うおおお!!! 濡れる濡れるううう!!!」
女「傘を持ってこなかったのが悪いのよ」
男「んなこと言わずに入れてくれよ」
女「あ! 勝手に入らないでよ! 早く出れ!」
男「いいじゃないか、減るもんじゃなし」
女「誰かに誤解されたら……じゃなくて、私のスペースが減るのよ!」
男「へええ」
女「な、何よその目は」
男「いんや、別に誤解されてもいいかな、と」
女「!?」
男「ちょっ、濡れるから置いてくなよ!」
今だから言おう、こう勘違いしていたのは私だけでいい
160 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 22:17:21.36 ID:1IbLI8diO女「傘を持ってこなかったのが悪いのよ」
男「んなこと言わずに入れてくれよ」
女「あ! 勝手に入らないでよ! 早く出れ!」
男「いいじゃないか、減るもんじゃなし」
女「誰かに誤解されたら……じゃなくて、私のスペースが減るのよ!」
男「へええ」
女「な、何よその目は」
男「いんや、別に誤解されてもいいかな、と」
女「!?」
男「ちょっ、濡れるから置いてくなよ!」
今だから言おう、こう勘違いしていたのは私だけでいい
ポッ……ポツポツ……ザー。
女「あら。いきなり降ってきましたね」
女「男様は傘を持って出なかったはずですし。仕方ありませんね。迎えに行きましょう」
女「男様。お迎えにまいりました。雨が止むか私がそちらに行くまで、雨宿りをしていてもよかったですのに」
男「ああ、そうだな」
女「ずぶ濡れではないですか。このままでは風邪を引いてしまいますよ」
男「ああ、そうだな」
女「あの、男様?」
男「どうした?」
女「泣いて、らっしゃるんですか?」
男「いや、雨だ」
女「ですが、男様」
男「雨だよ。早く帰ろう。このままではお前まで濡れてしまうかもしれない」
女「……わかりました」
男「女」
女「はい。なんでしょうか」
男「雨というのも、たまには役立つものだな」
女「私はついさっき、雨が嫌いになりました。人に嘘を吐かせる雨なんて大嫌いです」
ザーザーザー……。
165 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 22:28:31.42 ID:e7lbIwdz0女「あら。いきなり降ってきましたね」
女「男様は傘を持って出なかったはずですし。仕方ありませんね。迎えに行きましょう」
女「男様。お迎えにまいりました。雨が止むか私がそちらに行くまで、雨宿りをしていてもよかったですのに」
男「ああ、そうだな」
女「ずぶ濡れではないですか。このままでは風邪を引いてしまいますよ」
男「ああ、そうだな」
女「あの、男様?」
男「どうした?」
女「泣いて、らっしゃるんですか?」
男「いや、雨だ」
女「ですが、男様」
男「雨だよ。早く帰ろう。このままではお前まで濡れてしまうかもしれない」
女「……わかりました」
男「女」
女「はい。なんでしょうか」
男「雨というのも、たまには役立つものだな」
女「私はついさっき、雨が嫌いになりました。人に嘘を吐かせる雨なんて大嫌いです」
ザーザーザー……。
支援
女「〜♪」
男「ん? 何を聞いているんだ?」
女「あ……これです」
男「どれどれ」
〜♪
男「『傘の下の君に告ぐ』か」
166 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 22:30:38.41 ID:6g5JcfBA0女「〜♪」
男「ん? 何を聞いているんだ?」
女「あ……これです」
男「どれどれ」
〜♪
男「『傘の下の君に告ぐ』か」
男 「もう、春だなぁ……桜がもう芽吹いて」
桜
男 「……来週、あたりだな。桜」
ちゅんちゅん ぱさぱさ
男 「つか朝っぱらから何をオレはアンニュってるんだか、さっさと学校に――」
男 (朝の靄はもう消え、木々の隙間から光がすり抜けるように、道を照らすその時間
何となく向けた目線の先に、一人の着物を着た女性)
女 「……」
男 (黒く長いしなやかな髪に、少し釣り目の、そして憂いを帯びた口元に
両の手を添えられ、肩にそっと乗せられる一本の番傘、並木道佇む
その女性の木々を見つめるその仕草、それはまるで――――)
女 「……」
男 (一枚の絵のようだった)
167 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 22:31:13.28 ID:6g5JcfBA0桜
男 「……来週、あたりだな。桜」
ちゅんちゅん ぱさぱさ
男 「つか朝っぱらから何をオレはアンニュってるんだか、さっさと学校に――」
男 (朝の靄はもう消え、木々の隙間から光がすり抜けるように、道を照らすその時間
何となく向けた目線の先に、一人の着物を着た女性)
女 「……」
男 (黒く長いしなやかな髪に、少し釣り目の、そして憂いを帯びた口元に
両の手を添えられ、肩にそっと乗せられる一本の番傘、並木道佇む
その女性の木々を見つめるその仕草、それはまるで――――)
女 「……」
男 (一枚の絵のようだった)
女 「?」
男 (や、やべぇっ! 目が合っちまった)
男 「えと、その」
女 ぺこり
男 「あ……」
女 てくてくてく
男 「……あー」
男 (ま、そりゃそーだわな、知り合いでもねーのに、ははっ)
男 「ふぅ、それより学校にでも行くか、日直だしなぁ」
ちゅんちゅん ぱさぱさ
男 (その時、既にオレは魅せられてたのかもしれない。彼女のその――)
女 くるぅり くるり
男 (――儚げな雰囲気と、ゆっくり回るあの一本の番傘に)
171 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 22:43:23.51 ID:e7lbIwdz0男 (や、やべぇっ! 目が合っちまった)
男 「えと、その」
女 ぺこり
男 「あ……」
女 てくてくてく
男 「……あー」
男 (ま、そりゃそーだわな、知り合いでもねーのに、ははっ)
男 「ふぅ、それより学校にでも行くか、日直だしなぁ」
ちゅんちゅん ぱさぱさ
男 (その時、既にオレは魅せられてたのかもしれない。彼女のその――)
女 くるぅり くるり
男 (――儚げな雰囲気と、ゆっくり回るあの一本の番傘に)
それはどこにでもありそうな雨の日の風景。
桜の花びらが雨水の重みに耐えられず水溜りに落ちていく風景。
それをただじっと見つめ続ける一人の風流人。
番傘と袴といういでたちをした変わった人がいた。
21世紀の現代では浮いている存在のはずが、不思議と違和感を感じない。
番傘の主は―
『傘デレ 〜木草弥や生ひ月の景色〜』
というような支援
172 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 22:46:31.56 ID:1IbLI8diO桜の花びらが雨水の重みに耐えられず水溜りに落ちていく風景。
それをただじっと見つめ続ける一人の風流人。
番傘と袴といういでたちをした変わった人がいた。
21世紀の現代では浮いている存在のはずが、不思議と違和感を感じない。
番傘の主は―
『傘デレ 〜木草弥や生ひ月の景色〜』
というような支援
誰もいない。真っ先に思い浮かんだこれをやるなら今のうち…。
女「男! 今日こそ覚悟しなさい!」
女「このからくり傘で、男を一撃必殺!」
女「デレッデー! 仕込み銃傘ー!」
ガシャコン!! ガウンガウン!!
男「げぇっ! 女ぁ!」
173 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 22:48:38.44 ID:6g5JcfBA0女「男! 今日こそ覚悟しなさい!」
女「このからくり傘で、男を一撃必殺!」
女「デレッデー! 仕込み銃傘ー!」
ガシャコン!! ガウンガウン!!
男「げぇっ! 女ぁ!」
いーしやーきいーもー
男 「……」
鴉 かぁー かぁー
男 「随分と綺麗な夕焼け、だぁねぇ」
子供 キャッキャ
男 「……」
男 (この町に越してきて、幾月か、初めて迎えるこの街の、春の夕暮れ
どこかで見たような、あだち充の書くマンガのような雰囲気の中、一人家路を急ぐ俺)
男 「コンビニ、自体無いんだよなぁ。この辺りは」
鴉 かぁー かぁー
男 「……え、あの人、今朝の」
男 (同じ場所に同じ佇まいで、今朝見かけたあの女性。違いは世界が赤く、今朝は開かれてた
番傘が今は閉じられ、両の手でそっと振り下ろしたかのように持っている)
女 「?」
男 (や、やべっ! また目が合っちまった!)
174 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 22:48:40.80 ID:CuNcsm9u0男 「……」
鴉 かぁー かぁー
男 「随分と綺麗な夕焼け、だぁねぇ」
子供 キャッキャ
男 「……」
男 (この町に越してきて、幾月か、初めて迎えるこの街の、春の夕暮れ
どこかで見たような、あだち充の書くマンガのような雰囲気の中、一人家路を急ぐ俺)
男 「コンビニ、自体無いんだよなぁ。この辺りは」
鴉 かぁー かぁー
男 「……え、あの人、今朝の」
男 (同じ場所に同じ佇まいで、今朝見かけたあの女性。違いは世界が赤く、今朝は開かれてた
番傘が今は閉じられ、両の手でそっと振り下ろしたかのように持っている)
女 「?」
男 (や、やべっ! また目が合っちまった!)
デレの使い方がwwwwww
175 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 22:49:33.24 ID:6g5JcfBA0女 「……」
男 「あ、えっと」
女 ばさっ
男 「え……?」
女 てくてくてく
男 (こちらが舞い上がってるその瞬、彼女はオレに背を向け、背中越しに番傘を開く、それは
それはまるで係わり合いを避ける、話しかける事すら拒絶している事を匂わせていた)
鴉 かぁー かぁー
男 「……はは」
男 (スーパーにでも寄ろうかなぁ)
男 (遠くなっていく彼女の背中を凝視する。その背中には大きく咲いた夕日の赤を纏った番傘一輪
それは今朝も見た時と同じく、ゆっくりゆっくりと回っていた)
いーしやーきいーもー
182 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 23:06:19.06 ID:OMqCpKLO0男 「あ、えっと」
女 ばさっ
男 「え……?」
女 てくてくてく
男 (こちらが舞い上がってるその瞬、彼女はオレに背を向け、背中越しに番傘を開く、それは
それはまるで係わり合いを避ける、話しかける事すら拒絶している事を匂わせていた)
鴉 かぁー かぁー
男 「……はは」
男 (スーパーにでも寄ろうかなぁ)
男 (遠くなっていく彼女の背中を凝視する。その背中には大きく咲いた夕日の赤を纏った番傘一輪
それは今朝も見た時と同じく、ゆっくりゆっくりと回っていた)
いーしやーきいーもー
傘振り回して遊んでいた頃が懐かしいや
187 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 23:18:24.97 ID:1IbLI8diO>>182
お前、NTかwww
男「うわー、雨降ってきたよ。傘持ってきて良かったー」
女「……あ、あのね、男くん」
男「女さんはいつも傘持ってきてるから平気だよね? それじゃ、俺こっちだからまた明日ね!」
女「……あぅ」
このままじゃ男くんと一緒に帰れない。
↓
でも帰る方向は違う。
↓
でも私は傘を持ってる。
↓
一緒に帰るには傘は邪魔。
↓
ピコーン!!
女「!……っ(ぶぅん!)」バキィ!!
女「あ、あの、男くん。さっき、風で傘が壊れちゃって……」
男「え? そうなの? 今日は雨が強いからこのまま濡れたら風邪引いちゃうかもよ」
女「えっと。だから、その。あのね……!」
男「……一緒に帰ろっか、女さん」
女「う、うん! でも、いいの?」
男「気にしなくていいよ。それより早く行こう。雨、この調子だともっと強くなりそうだよ」
女「……わ、わかったの。失礼、します(すっ)」
友「女……。こわい子!」
183 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 23:08:08.72 ID:e7lbIwdz0お前、NTかwww
男「うわー、雨降ってきたよ。傘持ってきて良かったー」
女「……あ、あのね、男くん」
男「女さんはいつも傘持ってきてるから平気だよね? それじゃ、俺こっちだからまた明日ね!」
女「……あぅ」
このままじゃ男くんと一緒に帰れない。
↓
でも帰る方向は違う。
↓
でも私は傘を持ってる。
↓
一緒に帰るには傘は邪魔。
↓
ピコーン!!
女「!……っ(ぶぅん!)」バキィ!!
女「あ、あの、男くん。さっき、風で傘が壊れちゃって……」
男「え? そうなの? 今日は雨が強いからこのまま濡れたら風邪引いちゃうかもよ」
女「えっと。だから、その。あのね……!」
男「……一緒に帰ろっか、女さん」
女「う、うん! でも、いいの?」
男「気にしなくていいよ。それより早く行こう。雨、この調子だともっと強くなりそうだよ」
女「……わ、わかったの。失礼、します(すっ)」
友「女……。こわい子!」
女「雨の中で見る桜も趣があると思わない?」
男「花見のつもりか? やっぱり酒……いやいや、どんちゃん騒ぎしながらの方が楽しいだろ」
女「男くんはあれだねえ。『いとおかし』がわかってないよ」
男「悪かったな。現代人なんてそんなもんだ」
女「でもね、たまにはこうやってゆっくり見るのも大切だと思うのよ」
男「せめて屋根のあるところでだな
女「傘に当たる雨音、濡れてしんなりとした桜の美。それらを合わせて雨天の花見が成立するんじゃない」
男「そういうもんかね」
女「何より忘れちゃいけないのは誰かと一緒に見ること。同じ傘の下で見れば言うことなしよ」
男「とかなんとかいって近づいてくるな」
女「全部揃えば極上の花見ができたのになあ」
男「ただの口実なんだろ?」
女「ばれた?」
男「わからいでか。まったく、しかたないな」
185 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 23:14:19.58 ID:6g5JcfBA0男「花見のつもりか? やっぱり酒……いやいや、どんちゃん騒ぎしながらの方が楽しいだろ」
女「男くんはあれだねえ。『いとおかし』がわかってないよ」
男「悪かったな。現代人なんてそんなもんだ」
女「でもね、たまにはこうやってゆっくり見るのも大切だと思うのよ」
男「せめて屋根のあるところでだな
女「傘に当たる雨音、濡れてしんなりとした桜の美。それらを合わせて雨天の花見が成立するんじゃない」
男「そういうもんかね」
女「何より忘れちゃいけないのは誰かと一緒に見ること。同じ傘の下で見れば言うことなしよ」
男「とかなんとかいって近づいてくるな」
女「全部揃えば極上の花見ができたのになあ」
男「ただの口実なんだろ?」
女「ばれた?」
男「わからいでか。まったく、しかたないな」
男 「……雨かぁ、こりゃ長いな」
男 (ただの軒先じゃあ、少し跳ねる、か……どうすっかな)
女 「……あら」
男 「おう、買い物か?」
女 「ええ」
男 「そか、オレはこのザマだ、ったく。女が羨ましいよ」
女 「そう……如何致します?」
男 「如何とは?」
女 「こちら、側へ」
男 「……」
女 そっ
男 「この手を取れば?」
女 「こちら側」
男 「取らずに見送れば?」
女 「そちら側」
男 「……」
女 「ふふ、残念です」
男 「すまんな、まだ決められない」
女 「何時でも、吉名に。それではまたいずれ」
188 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 23:18:45.90 ID:6g5JcfBA0男 (ただの軒先じゃあ、少し跳ねる、か……どうすっかな)
女 「……あら」
男 「おう、買い物か?」
女 「ええ」
男 「そか、オレはこのザマだ、ったく。女が羨ましいよ」
女 「そう……如何致します?」
男 「如何とは?」
女 「こちら、側へ」
男 「……」
女 そっ
男 「この手を取れば?」
女 「こちら側」
男 「取らずに見送れば?」
女 「そちら側」
男 「……」
女 「ふふ、残念です」
男 「すまんな、まだ決められない」
女 「何時でも、吉名に。それではまたいずれ」
男 (……何をびびってるんだか、オレは)
ざーーーーーーー
男 「止まないなぁ」
女 「しばらく止みませんよ、この雨は」
男 「不意に声かけるな、びっくりするじゃねぇか」
女 「こちらを」
男 「ビニール傘?」
女 「ええ」
男 「……良いのか?」
女 「くるぅりくるり。貴方様があまりに忍びないので」
男 「わりぃ、今度会ったら金は返すわ」
女 「ん、それじゃまたね」
女 くるぅり くるり
男 「……」
193 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 23:27:07.23 ID:e7lbIwdz0ざーーーーーーー
男 「止まないなぁ」
女 「しばらく止みませんよ、この雨は」
男 「不意に声かけるな、びっくりするじゃねぇか」
女 「こちらを」
男 「ビニール傘?」
女 「ええ」
男 「……良いのか?」
女 「くるぅりくるり。貴方様があまりに忍びないので」
男 「わりぃ、今度会ったら金は返すわ」
女 「ん、それじゃまたね」
女 くるぅり くるり
男 「……」
からんころん
男「つっこまないぞ」
からんころん
男「もうだめだ……俺はつっこむぞ! なんで下駄履いてるんだ!」
女「下駄と番傘、そして袴って風流だと思わないかな」
男「いつの時代の話だ」
女「古きよき物が風流となる、そういうことよ」
男「せめて雨の日にやってくれ。これ以上ないという晴天でやるもんじゃない」
女「そろそろね」
ゴロゴロ
ザザー
男「なん……だと……?」
女「用意してよかったでしょ? さ、中にどうぞ」
男「はめられた気がするのはどういうことだろうか」
女「ふふ、気にしない気にしない」
195 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 23:30:26.57 ID:OMqCpKLO0男「つっこまないぞ」
からんころん
男「もうだめだ……俺はつっこむぞ! なんで下駄履いてるんだ!」
女「下駄と番傘、そして袴って風流だと思わないかな」
男「いつの時代の話だ」
女「古きよき物が風流となる、そういうことよ」
男「せめて雨の日にやってくれ。これ以上ないという晴天でやるもんじゃない」
女「そろそろね」
ゴロゴロ
ザザー
男「なん……だと……?」
女「用意してよかったでしょ? さ、中にどうぞ」
男「はめられた気がするのはどういうことだろうか」
女「ふふ、気にしない気にしない」
>>193
晴れた日に大嵐が来るだろうと予測の出来ないことは人類共通の弱点だ。
なんて、格言あったよね。
196 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 23:31:50.86 ID:6g5JcfBA0晴れた日に大嵐が来るだろうと予測の出来ないことは人類共通の弱点だ。
なんて、格言あったよね。
男 「……よう」
女 「あら」
男 「今日は暑いな、紫外線対策もばっちりか」
女 「そうですね」
男 「金、返すわ。さんきゅ」
女 「……ん」
男 「それと、前々から聞きたかったが、その」
女 「長いですか?」
男 「冷たいのな、相変わらず」
女 「そう? こんなに暑いのに」
男 「ああ、ったく夏でも無いのになぁ」
女 そっ
男 「その、手は?」
女 「こちら側で、涼みますか?」
男 「……」
女 「残念、ではまたいつか」
男 「女!」
女 「何か?」
男 「ビニール傘、ありがとな」
女 「気にしないで」
197 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 23:33:23.67 ID:e7lbIwdz0女 「あら」
男 「今日は暑いな、紫外線対策もばっちりか」
女 「そうですね」
男 「金、返すわ。さんきゅ」
女 「……ん」
男 「それと、前々から聞きたかったが、その」
女 「長いですか?」
男 「冷たいのな、相変わらず」
女 「そう? こんなに暑いのに」
男 「ああ、ったく夏でも無いのになぁ」
女 そっ
男 「その、手は?」
女 「こちら側で、涼みますか?」
男 「……」
女 「残念、ではまたいつか」
男 「女!」
女 「何か?」
男 「ビニール傘、ありがとな」
女 「気にしないで」
んだな
さ、別スレでの話はここまでだ。雑談スレで……と思ったら落ちてた
女「これぞ大正ロマン」
男「そうかい」
女「随分とあっさりしたものね」
男「毎日見てりゃ嫌でも慣れる」
女「ふむ……」
ばさっ
女「傘の中が好きだからしかたないことだよ」
男「難儀な性格してやがる」
女「この中でなら素直になれるから」
男「ん? 何か言ったか?」
女「なんでもない」
200 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 23:41:42.06 ID:6g5JcfBA0さ、別スレでの話はここまでだ。雑談スレで……と思ったら落ちてた
女「これぞ大正ロマン」
男「そうかい」
女「随分とあっさりしたものね」
男「毎日見てりゃ嫌でも慣れる」
女「ふむ……」
ばさっ
女「傘の中が好きだからしかたないことだよ」
男「難儀な性格してやがる」
女「この中でなら素直になれるから」
男「ん? 何か言ったか?」
女「なんでもない」
みーんみんみんみんみん じゃわじゃわじゃわじゃわ
男 「あじぃ……」
女 「……」
男 「良くそんな涼しげにしてられるな」
女 「日傘、ありますので」
男 「そーですか、ハタかりゃ見ても、判らんが」
女 「そうですか」
男 「……」
女 「用が無けりゃ行きますよ」
男 そっ
女 「その手は?」
男 「お前がその傘を畳む所が見たい」
女 「……」
男 「ねーちゃん、茶でもしばかへんかぁ」
女 「そちら側は苦手ですので」
男 「……」
女 「それじゃ、水分はこまめにお取りになるように」
男 「……」
みーんみんみんみんみん じゃわじゃわじゃわじゃわ
201 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 23:44:55.81 ID:P80ShtkkO男 「あじぃ……」
女 「……」
男 「良くそんな涼しげにしてられるな」
女 「日傘、ありますので」
男 「そーですか、ハタかりゃ見ても、判らんが」
女 「そうですか」
男 「……」
女 「用が無けりゃ行きますよ」
男 そっ
女 「その手は?」
男 「お前がその傘を畳む所が見たい」
女 「……」
男 「ねーちゃん、茶でもしばかへんかぁ」
女 「そちら側は苦手ですので」
男 「……」
女 「それじゃ、水分はこまめにお取りになるように」
男 「……」
みーんみんみんみんみん じゃわじゃわじゃわじゃわ
くぅるり、くるり
そんな声は綺麗な音の様で心地よくて…
男「あっ、あの!」
女「…はい?」
男「あっ、えっと、その…」
女「…お日柄も、よろしおすなぁ」
男「あ…はい…」
女「…ウチ、お傘さしてると、つい口に出してしまうんどす…はんなりとせな、あきませんねぇ」
男「そんな…素敵でした」
女「…おおきに、素敵な旅人はん」
そう言って彼女は行ってしまった。また、傘を揺らしながら。
くぅるり、くるり
202 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 23:48:24.48 ID:6g5JcfBA0そんな声は綺麗な音の様で心地よくて…
男「あっ、あの!」
女「…はい?」
男「あっ、えっと、その…」
女「…お日柄も、よろしおすなぁ」
男「あ…はい…」
女「…ウチ、お傘さしてると、つい口に出してしまうんどす…はんなりとせな、あきませんねぇ」
男「そんな…素敵でした」
女「…おおきに、素敵な旅人はん」
そう言って彼女は行ってしまった。また、傘を揺らしながら。
くぅるり、くるり
ざーーーーーー
男 「急に降って来たなぁ、雨」
ざーーーーーー
女 「……」
男 「何時の間に横に来たんだ、お前は」
女 「じきに止みますよ」
男 「もう行くのか?」
女 「……そう何度も振られて、平気な訳ありませんもの」
男 「……」
女 「それでは」
男 「待った」
女 「何か?」
男 「そっち、入って良いか?」
女 そっ
女 「だいぶ、溜まってますよ、私も」
男 「腕くらいなら許すさ」
女 「さて、どうでしょう」
男 「お手を、姫君」
女 「ふふ、いらっしゃいな」
204 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/20(木) 23:53:42.20 ID:6g5JcfBA0男 「急に降って来たなぁ、雨」
ざーーーーーー
女 「……」
男 「何時の間に横に来たんだ、お前は」
女 「じきに止みますよ」
男 「もう行くのか?」
女 「……そう何度も振られて、平気な訳ありませんもの」
男 「……」
女 「それでは」
男 「待った」
女 「何か?」
男 「そっち、入って良いか?」
女 そっ
女 「だいぶ、溜まってますよ、私も」
男 「腕くらいなら許すさ」
女 「さて、どうでしょう」
男 「お手を、姫君」
女 「ふふ、いらっしゃいな」
男 「……」
女 「だいぶお冷えになりました?」
男 「ああ」
女 「そうですか」
ざーーーーーーーー
男 「オレの腕、濡れてないか?」
女 「気にしませんよ」
男 「そか」
女 「……」
男 「傘、持とうか?」
女 「いえ、このままに」
男 「歩かないのか?」
女 「いえ、このままに」
男 「雨、凄いな」
女 「あっち側は、ね」
男 「あっちね」
女 「こっち側が、あっちの音の無い世界なら良かったのに」
男 「不思議だろうな、そりゃ」
女 「二人の話し声だけ、なんて」
男 「……もっと寄っとけ、濡れるぞ」
女 「はい。くるぅりくるりな、くるぅりくるり」
205 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/21(金) 00:00:43.79 ID:sHv75e6I0女 「だいぶお冷えになりました?」
男 「ああ」
女 「そうですか」
ざーーーーーーーー
男 「オレの腕、濡れてないか?」
女 「気にしませんよ」
男 「そか」
女 「……」
男 「傘、持とうか?」
女 「いえ、このままに」
男 「歩かないのか?」
女 「いえ、このままに」
男 「雨、凄いな」
女 「あっち側は、ね」
男 「あっちね」
女 「こっち側が、あっちの音の無い世界なら良かったのに」
男 「不思議だろうな、そりゃ」
女 「二人の話し声だけ、なんて」
男 「……もっと寄っとけ、濡れるぞ」
女 「はい。くるぅりくるりな、くるぅりくるり」
女 「雨、止みましたよ」
男 「……だな」
女 「……」
男 「……」
女 「行きますか?」
男 「ああ」
ふっ
男 「やけにあっさり、なのな」
女 「……」
男 「女?」
女 「では」
男 「あ、ああ」
女 「また、腕に寄らせてくださいね」
男 「女!」
女 「……?」
男 「その、またな」
女 「ん」
男 「……」
女 「くるぅり くるり♪ くるぅり くるりな♪」
男 「……こっち側も、優しいんだぞ、女」
210 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/21(金) 00:17:07.55 ID:TS37/wKCO男 「……だな」
女 「……」
男 「……」
女 「行きますか?」
男 「ああ」
ふっ
男 「やけにあっさり、なのな」
女 「……」
男 「女?」
女 「では」
男 「あ、ああ」
女 「また、腕に寄らせてくださいね」
男 「女!」
女 「……?」
男 「その、またな」
女 「ん」
男 「……」
女 「くるぅり くるり♪ くるぅり くるりな♪」
男 「……こっち側も、優しいんだぞ、女」
男「今日も雨か。毎日雨だと嫌になるな」
女「梅雨ですから。傘が一番役に立つ季節なので、私は嬉しいですが」
男「それで。毎日、朝に傘を隠すのはいやがらせか」
女「いえ。男様を迎えに行くのが私の楽しみですので。お嫌ですか?」
男「帰るときに濡れなければ別にかまわないがな。だが、なぜ傘を一つしか持ってこない。狭いだろう」
女「男様は女心がわかっておりませんね」
男「俺はお前がなにを言いたいのかが分からんよ」
女「そんな男様には罰として濡れて帰っていただきます。くぅるりくるり」
男「そんな楽しそうに傘を回して帰るな。戻ってこい」
女「仕方ないですね、男様は。早く傘の中へどうぞ」
男「ふぅ。少し濡れたではないか」
女「くすくす。すいません、男様。ほら、もっと近くに寄ってください。濡れてしまいますよ」
男「だからもう一本傘を用意しろと言っているだろう」
女「それだけはお断りいたします。贅沢ですが、わがままを許してくださいませんか?」
男「……帰りには決して遅れるな。あとは濡れるのを我慢できるのなら、俺はかまわん」
女「そうですか。それでは、今度からは少し早く迎えに行って待たせていただきますね。くすくす」
211 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/21(金) 00:20:51.81 ID:ClU5Rmgi0女「梅雨ですから。傘が一番役に立つ季節なので、私は嬉しいですが」
男「それで。毎日、朝に傘を隠すのはいやがらせか」
女「いえ。男様を迎えに行くのが私の楽しみですので。お嫌ですか?」
男「帰るときに濡れなければ別にかまわないがな。だが、なぜ傘を一つしか持ってこない。狭いだろう」
女「男様は女心がわかっておりませんね」
男「俺はお前がなにを言いたいのかが分からんよ」
女「そんな男様には罰として濡れて帰っていただきます。くぅるりくるり」
男「そんな楽しそうに傘を回して帰るな。戻ってこい」
女「仕方ないですね、男様は。早く傘の中へどうぞ」
男「ふぅ。少し濡れたではないか」
女「くすくす。すいません、男様。ほら、もっと近くに寄ってください。濡れてしまいますよ」
男「だからもう一本傘を用意しろと言っているだろう」
女「それだけはお断りいたします。贅沢ですが、わがままを許してくださいませんか?」
男「……帰りには決して遅れるな。あとは濡れるのを我慢できるのなら、俺はかまわん」
女「そうですか。それでは、今度からは少し早く迎えに行って待たせていただきますね。くすくす」
女「この傘はね、魔法の傘なんだ」
男「胡散臭い」
女「開くと相合傘されたくなるんだよ」
ばっ
男「生憎と俺には傘がある。必要ないさ」
女「それはどうかな?」
男「どういう……あ、俺の傘がねえ!」
女「ね?」
男「どこに隠した!」
女「友くんが忘れたからって持っていったよ」
男「あの野郎……はあ、しかたない」
女「言ったとおりでしょ?」
男「入れてもらう他ないだろうが……」
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男「胡散臭い」
女「開くと相合傘されたくなるんだよ」
ばっ
男「生憎と俺には傘がある。必要ないさ」
女「それはどうかな?」
男「どういう……あ、俺の傘がねえ!」
女「ね?」
男「どこに隠した!」
女「友くんが忘れたからって持っていったよ」
男「あの野郎……はあ、しかたない」
女「言ったとおりでしょ?」
男「入れてもらう他ないだろうが……」
このスレッドの漫画化・イラストを描いてくれる方募集中! お絵かき・投稿はこちら
powerd by 楽市360



セピア色っぽい柔らかな書き味はそうそう出せるもんじゃないぜ。
惜しいのは周囲が1の世界に付いていけてない
俺も他のを読む気が起きなかった
傘の内側と外側っていう女性(女と言えない)の価値観が堪らなく好き。
テンポ・・・がいいのかな、それすら判らんが
あと、こういうモダン?な雰囲気が好きな自分を発見したww