3 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 18:54:08.29 ID:4EnfX+bw0
少しだけ昔、あるところに、小さなパン屋がありました。
(´・ω・`) 「ふー、疲れた。……今日もお客さん、来なかったな」
狭くて、暗い、路地裏。
一見、パン屋とはわからない寂れた外観。この店に寄ってくるのは、ショボンから、余ったパンを与えられる、数匹の野良猫だけです。
(´・ω・`) 「きっと、僕の腕がまだまだ未熟なんだ」
まだまだ、歳の若い店主、ショボン。
彼は、パンを作ることは、得意でしたが、お店を繁盛させることは苦手でした。
なので、この店に閑古鳥が鳴く原因は、自分の実力のせいだと、ショボンはいつも思っていました。
6 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 18:56:14.51 ID:4EnfX+bw0
ある日、ショボンは、あることを思いつきました。
(´・ω・`) 「今までにないような、新しいパンを焼こう。そうすれば、お客さんが来てくれるかもしれないぞ!」
ショボンは、真っ白な調理服に着替え、ちょっと頭の高いコック帽をかぶります。
そして、ショボンは、せっせとパンを焼く作業を始めるのでした。
7 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 18:58:09.14 ID:4EnfX+bw0
(´・ω・`)ショボンが不思議なパンを焼くようです
10 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 19:00:19.22 ID:4EnfX+bw0
二時間後、とうとうパンが焼きあがりました。
チーン、という心地よい音とともに、大きな竈の扉が開かれます。
(´・ω・`) 「どれどれ……」
( ^ω^) ホカホカ
(´・ω・`) 「やった! うまくいったぞ!!」
11 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 19:02:05.72 ID:4EnfX+bw0
( ^ω^) 「それは良かったお!」
(´・ω・`) 「ああ! やった! やった!」
( ^ω^) 「やったお! やったお!」
(´・ω・`) 「……」
( ^ω^) 「……」
13 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 19:03:53.43 ID:4EnfX+bw0
(´・ω・`) 「さて、試食してみるか」
( ^ω^) 「うわ、待てなにをs」
なんとも奇妙なことです。
なんと、ショボンが焼き上げたパンは、自由に喋ることができたのです。
17 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 19:06:33.69 ID:4EnfX+bw0
(´・ω・`) 「よし、ひとまず食べるのはやめよう」
( ^ω^) 「ご理解感謝するお」
(´・ω・`) 「質問しようか。君は、なんで喋れるんだい?」
( ^ω^) 「VIPクオリティ、って言葉知ってるかお?」
(´・ω・`) 「ウ゛ィップ? なんだい、それ?」
18 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 19:08:47.88 ID:4EnfX+bw0
( ^ω^) 「新参乙wwww 半年ROMれ」
(´・ω・`) 「えーと、ジャムとナイフはどこにあったかな……」
( ^ω^) 「正直スマンカッタ」
ちょっと生意気な、このパン。
ショボンは、名前をつけることにしました。
20 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 19:10:44.56 ID:4EnfX+bw0
(´・ω・`) 「しかし、名前をつけるには特徴がほしいね……。ソーセージをぶっさしてみるか」
(;^ω^) 「ちょwww おまwww 無理はやめ、やめる……アーッ!」
(´・ω・`) 「よし、完成」
⊂( ^ω^)⊃ 「……。両側から突き出たソーセージが、ちょっと格好いいお」
(´・ω・`) 「まるで、両手を広げてるみたいだね。今にも、大空を飛びそうだ」
21 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 19:12:36.64 ID:4EnfX+bw0
⊂( ^ω^)⊃ 「!! まじかお! 空も飛べるのかお!? じゃあ、いっちょ飛んでみるお!」
(´・ω・`) 「よし、いくんだ!」
⊂(*^ω^)⊃ ブーン!!
威勢の良い掛け声とともに、パンは大空へ飛び立ちました。
……そんなわけがなく、パンは微動だにしません。
23 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 19:15:06.15 ID:G27g1Uwi0
⊂(;^ω^)⊃ 「あれ、どうしてだお?」
(´・ω・`) 「まあ、しょうがないよ。人間やパンは、自力では飛べないもの」
⊂(;^ω^)⊃ 「そうなのかお……?」
(´・ω・`) 「でも、大丈夫さ。ブーンは飛べるよ。なんたって、僕が腕によりをかけた最高のパンだからね」
25 >>24修正 :2008/01/16(水) 19:16:07.44 ID:4EnfX+bw0
⊂(;^ω^)⊃ 「あれ、どうしてだお?」
(´・ω・`) 「まあ、しょうがないよ。人間やパンは、自力では飛べないもの」
⊂(;^ω^)⊃ 「そうなのかお……?」
(´・ω・`) 「でも、大丈夫さ。君は飛べるよ。なんたって、僕が腕によりをかけた、最高のパンだからね」
27 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 19:16:41.29 ID:QRT7bd1O0
⊂(*^ω^)⊃ 「ほ、本当かお!? じゃあ、もっと頑張ってみるお!! 僕は大空を飛ぶんだお!!」
⊂(*^ω^)⊃ ブーン! ブーン! ブーン!
(´・ω・`) 「ふふっ、おかしなパンだ」
何度も、何度も、「ブーン」と叫び続ける姿。
それを見て、不思議なことにショボンは、いつかブーンは空を飛べるんだろうな、と思いました。
そして、ショボンはこのパンを「ブーン」と名づけることにしました。
29 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 19:20:13.44 ID:4EnfX+bw0
この一風変わった内容と、「喋るパン」という物珍しさから、お客さんが増えるようになったのです。
一旦広がった噂は、更に人から人へと伝わり、また更に……。以前は山のように余ったパンも、今では不足するほどです。
気がつけば、ショボンの店はこの町で一番のパン屋となっていました。
しかし、人気とは常に移り変わるものです。
数ヶ月たったころには、新たにこの町にやってきた「ひろゆき・ベーカリー」に客を奪われてしまったのです。
(´・ω・`) 「……」
⊂( ^ω^)⊃ 「……お客さん、来ないおね」
(´・ω・`) 「……しょぼーん」
⊂(;^ω^)⊃ 「き、気にすることないお! きっと今に、お客さんは集まるお!」
そんなブーンの励ましもあってか、ショボンのお店は以前ほどではないものの、ある程度の活気は感じられるようになりました。
しかし、大量に刷ったチラシは高い高いお山となっていました。
34 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 19:24:56.21 ID:4EnfX+bw0
そんなある日、ショボンはあることに気がつきました。
(;´・ω・`) 「……なんてことだ」
⊂( ^ω^)二 「どうしたんだお?」
(;´・ω・`) 「ブーン、ソーセージの片方の先っぽ、どうしたんだい?」
⊂( ^ω^)二 「お?」
⊂( ^ω^)二 ジー
⊂(^ω^)二
35 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 19:26:43.76 ID:4EnfX+bw0
(´・ω・`) 「これは困ったな。お客に、イタズラでもされたのか?」
⊂( ^ω^)二 「それは無いと思うお。ここのお客さんは、みんな優しいお」
(´・ω・`) 「ふむ……」
結局、原因はわかりませんでした。
しょうがないので、ショボンは以前のソーセージを抜き、新しくチョリソーをブーンに突っ込んでやりました。
36 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 19:26:56.49 ID:IgTB4M0U0
⊂二( ^ω^)二⊃ 「おー、前よりも強そうだお!」
(´・ω・`) 「ああ、この腕なら、より高く空を飛べそうな気がしないかい?」
⊂二(*^ω^)二⊃ 「夢が広がりんぐ!!」
ブーンの両腕は、以前よりも逞しく、また一歩空に近づいたような気がしました。
心なしか、大量にあったチラシも少しだけ減ったような気がしました。
38 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 19:28:51.09 ID:d1jy09Kn0
それからのショボンのお店は、大変な日々を送っていました。
あるときは、全くお客さんはきません。またあるときは、それが嘘のようにお客さんがたくさんやってきます。
その状態が、ここ数ヶ月続いているのです。
ショボンは、材料がもったいないので、お客が来てからパンを焼くようになりました。
(´・ω・`) (不思議だな……)
ショボンは、このことを不思議に思っていました。
しかし、いつもギリギリの生活を送っていたので、いつしかそのことは気にしないようになりました。
41 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 19:33:30.82 ID:4EnfX+bw0
もう一つ、不思議なことがありました。
それは、ブーンのことです。
(´・ω・`) 「またか……」
二( ^ω^)二 「寝てる間に、減ってたみたいだお」
(´・ω・`) 「君も寝るんだね」
二( ^ω^)二 「自慢のチョリソーも、これでは役立たずだお。取り替えてくれお」
(´・ω・`) 「了解」
44 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 19:35:52.04 ID:4EnfX+bw0
ブーンの体は周期的に、一部分が欠けるようになっていました。
その度に、ショボンは綺麗にしてあげます。しかし、日がたつと必ずどこか欠けているのでした。
(´・ω・`) (どこの悪がきのイタズラかね……)
奇妙なことにショボンは、ブーンの体が欠けるときの現場を見たことがありませんでした。
なので、いつしか犯人を、その場でとっ捕まえようと考えていました。
45 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 19:36:33.70 ID:3INZrEthO
そして、そのときはやってきました。
それはショボンが、ブーンをさっそく綺麗にした、その日の晩でした。
(´・ω-`) 「おや……?」
最近、お客さんも入っておらず、ついつい空腹から、ショボンは目を覚ましてしまいました。
すると、夜中だというのに、誰もいないはずの厨房から物音がするのです。
唯一いるとしたら、それはパンのブーンだけです。しかし、彼はパンです。動けるはずがありません。
53 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 19:40:27.04 ID:4EnfX+bw0
(´・ω・`) 「こいつだな、犯人は」
ショボンは、ピン、ときました。
そして、フライパンを両手で抱きかかえると、足音を立てずに厨房へと向かいました。
薄暗い厨房に、人影はありませんでした。
そのかわり、それがいました。一匹の野良猫が。
55 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 19:42:17.28 ID:4EnfX+bw0
( ФωФ) 「……」
その猫は、ただ静かにブーンを見つめていました。
その眼は、暗闇の中、煌々と光を放っています。
(´・ω・`) (猫か。ちょっと厄介だな)
野良猫は危機的状況に敏感で、非常にすばしっこいものです。
ショボンは、しばらく様子を見ることにしました。
56 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 19:42:21.58 ID:ZYZGJLSN0
( ФωФ) 「……ニャオ」
その猫はブーンに噛み付くわけでもなく、襲い掛かるわけでもなく。ただ、ブーンに向かって鳴いているだけでした。
すると、どうでしょう。
突然その猫は、ブーンの横に置かれたチラシを、十数枚口に咥えました。
そして、そっとブーンのいる台へ飛び乗ると、尻尾を使いブーンを背中へと乗せたのです。
65 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 19:47:07.17 ID:4EnfX+bw0
( ФωФ) 「ニャー」
⊂二( ^ω^)二⊃ 「ありがとうだお。さあ、今日も行くかお」
(´・ω・`) (今日も……?)
そして、ブーンと野良猫は、そっと窓から出て行きました。
ブーンの言葉に引っ掛かりを感じたショボンは、ばれないように後を追うことにしました。
68 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 19:49:10.59 ID:4EnfX+bw0
一匹の猫と一つのパンは、真夜中の街を馴れた足取りで、スイスイと進んでいきます。
(´・ω・`) (一体、なにをしているんだろう?)
ショボンはあれこれと思索しながら、彼らの背中を追っていきます。
でもそれは、ショボンに隠しつつやっているのだから、きっと良くないことなのだろう、とショボンは考えていました。
78 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 19:51:22.63 ID:4EnfX+bw0
辿り着いた先は、ちょっと裕福な人たちが住む住宅街でした。
もちろん、真夜中ですので明かりを灯している家は、ほとんどありません。
(´・ω・`) (……)
( ФωФ) 「……」
( ^ω^) 「……」
82 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 19:53:16.97 ID:4EnfX+bw0
しばらく、沈黙が続きました。
その沈黙は、どれくらいの長さだったのでしょうか。
きっと短かったはずですが、ショボンにとっては、とても長く感じられました。
それは、突然の出来事でした。
少し待たされて、ぼーっとしていたショボンでしたが、いきなりの甲高い音に意識をはっきりさせられました。
( ФωФ) 「アオーーーーーーン!!」
84 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 19:55:14.47 ID:3INZrEthO
長い、長い。
高い、高い。
そして、どこまででも届いてしまいそうな、響きのある鳴き声。
そして、それが合図になったかのように、あちこちの家から光が漏れ始めました。
次々に開かれる、玄関。そこから出てくる人々はみんな、ブーンと猫のもとへと寄ってくるのです。
105 >>87からの続き :2008/01/16(水) 20:22:05.01 ID:4EnfX+bw0
「あら、ひさしぶりね」 「もうこんな時期かしら」 「相変わらず、可愛い猫ちゃんと、素敵なパンね」
( ФωФ) 「ニャオ」
(*^ω^) 「おっおっお!」
不思議な光景でした。
一匹の猫がビラを咥えながら、人々の間を行き来します。
人々はそのビラを手に取り、「明日行くわね」と、猫に向かってウインクするのです。
107 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 20:24:42.33 ID:4EnfX+bw0
(;^ω^) 「みなさん、明日はサービスデイですおー!! 是非、是非バーボン・ハウスにいらしてくださいおー!」
ブーンも、負けじと声を張り上げます。
猫の背中に乗りながら、人々に向かって、一生懸命に……ショボンのお店を、アピールするのです。
(´・ω・`) 「……」
(´・ω・`) 「……!」
109 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 20:26:51.66 ID:4EnfX+bw0
ショボンは、気づきました。
お客さんが全くこない時期、急にお店が繁盛する時期。それが何故、交互にやってくるのかを。
最近は、全く客はやってきていませんでした。
(´・ω・`) (明日は……きっと、たくさんのお客さんが来るのだろう)
ショボンは、発見を、確信へと変えました。
そして……。
112 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 20:29:09.66 ID:4EnfX+bw0
(´;ω;`) 「ブーン、ありがとう……」
静かに、涙を流しました。
一粒、口の中に流れ込んだ涙は、不思議と温かいものでした。
そして急いで店にもどり、翌日の準備を始めることにしました。
115 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 20:31:55.61 ID:4EnfX+bw0
(;´・ω・`) 「……」
ショボンは、額に汗を浮かべながら、一生懸命に作業をこなしました。
そして日が昇る頃には、今までにないくらい良い仕上がりのパン達が並べられました。
(´・ω・`) 「これで、よし。……ん?」
店の外から、物音が聞こえます。
恐らく、ブーンと猫が戻ってきたのでしょう。
ショボンは、ブーンの心遣いを無下にしてはいけないと思い、そっと身を隠しました。
119 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 20:34:03.15 ID:CNfxuPXw0
それから、十分が経ちました。
しかし、ブーンの姿は未だ厨房に現れません。
疑問に思ったショボンは、外へ様子を見に行くことにしました。
( ФωФ) 「……」
⊂二( ^ω^)二⊃ 「……」
125 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 20:36:44.19 ID:4EnfX+bw0
そこにいたのは、やはりブーンと野良猫でした。どうやら、三匹の子猫もいるようです。
猫とブーンは、お互いを見つめています。
そして、猫がゆっくりとブーンに近づき――ブーンの片腕を、その牙で、食いちぎりました。
127 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 20:37:37.43 ID:fPZ7zba8O
(;´・ω・`) 「なにをするんだ!!」
( ФωФ) 「!!」
⊂二(;^ω^)二 「……!!」
ショボンは、思わず叫んでしまいました。
そして、すばやくブーンに近づき、そっと抱きかかえます。
137 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 20:41:34.83 ID:Qrm0HArrO
(#´・ω・`) 「 いつも、ブーンを傷つけていたのは、お前だったのか!!」
(#ФωФ) 「フーッ!」
ショボンが、思わず片手をふりあげた、そのとき――
ブーンが、大声で、叫びました。
⊂二(#^ω^)二 「やめるお!!」
147 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 20:46:05.18 ID:4EnfX+bw0
(;´・ω・`) 「!?」
⊂二(#^ω^)二 「腕を、下げるお!!」
(;´・ω・`) 「……けど、現にその猫は、ブーンの腕を」
⊂二(;^ω^)二 「……」
153 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 20:48:25.18 ID:4EnfX+bw0
(;´・ω・`) 「……」
⊂二( ´ω`)二 「これには、わけがあるんだお……」
ブーンは、ゆっくりと、ことの顛末を話し始めました。
言葉がおかしかったり、ろれつが回らなかったりしながらも、ブーンは一生懸命喋りました。
155 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 20:51:24.09 ID:4EnfX+bw0
⊂二( ^ω^)二 「僕は、パンだお。ただの、パンだお」
(´・ω・`) 「いや、君は特別だ」
⊂二( ^ω^)二 「ちょっと喋れるだけだお。本当なら他のパンと同じ、食べられる運命だったんだお」
(´・ω・`) 「……」
158 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 20:54:09.44 ID:4EnfX+bw0
⊂二( ^ω^)二 「でも、そんな僕に、情けをかけてくれた人がいたお」
⊂二( ;ω^)二 「生意気な僕に、名前をつけてくれた人がいたお」
⊂二( ;ω;)二 「ただのパンである僕に、大空を飛べると言ってくれた人がいたお」
(´・ω・`) 「……」
161 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 20:56:43.73 ID:4EnfX+bw0
⊂二( ;ω;)二 「そんな人に、僕の親に、恩返しをしたいと思ったお。だから、ブーン目当てに、客が集まったときは、すごい嬉しかったお。
でも、すぐにブーンは飽きられたお。すごく悔しかったお。なにか、できることはないかと考えたお。
だけど、僕はただのパン。一人じゃ、歩くことさえできない。……そんなときに、助けてくれたのが、この猫だったお」
ブーンは野良猫に顔を向け、顔をふきふき、ニコリと笑います。
野良猫はそれに答えるように、一声「ニャー」と鳴きました。
163 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 20:57:43.24 ID:Qrm0HArrO
⊂二( ^ω^)二 「僕を背中に乗せ、チラシを口に咥え、住宅街に向かったお。ちょっとばかりお金を持ってそうな、住宅街に。
みんな、優しかったお。そしていつしか、僕たちが来るのがお決まりにのようになっていたお。
みんな、ちゃんと店に来てくれたお。そんなとき僕の中が、すごくホカホカになっていったお!!」
175 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:01:57.10 ID:Qrm0HArrO
(´・ω・`) 「……ああ。でも、どうして? 何故、ブーンの体を、その猫に与えたんだ?」
ショボンが質問すると、どうでしょう。
それまで、順調に話していたブーンの口調に、少し陰りが生じました。
190 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:07:08.47 ID:4EnfX+bw0
⊂二( ´ω`)二 「その猫は、三匹の子猫を育てているんだお。でも可哀想なことに、野良猫だから全員を満足に育てるのは難しいんだお。
僕は子猫たちが栄養をとれるように、体を与えたお。 その交換条件として、いつも住宅街に行くのを手伝ってくれたんだお」
(´・ω・`) 「そうだったのか……」
ショボンは、その猫の頭をそっと撫でました。
そして一言、「ありがとう」と言いました。
193 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:09:18.18 ID:4EnfX+bw0
(´・ω・`) 「でも、ブーン。その猫たちだってやろうと思えば、いくらでもゴミやら残飯やらを漁れたんじゃないかい? 」
⊂二( ´ω`)二 「……」
(´・ω・`) 「わざわざ、君の体を傷つける必要は、無かったんじゃないのかい?」
196 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:11:13.97 ID:4EnfX+bw0
⊂二( ´ω`)二 「その子猫たちは、ここで生まれ、ここで育ったらしいお。
子猫たちが生まれたときは、たくさんの食べ物があったらしいお。それは、とてもおいしくて……、
いつしか、子猫たちはその味しか食べれなくなったらしいお」
202 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:13:29.56 ID:4EnfX+bw0
(´・ω・`) 「……人間のエゴってやつだね。勝手に人間の食べ物を与え、動物の生態系を狂わす」
そして子猫たちは、ブーンの一部を、ブーンの体を求め始めた。
ブーンを。パンである、ブーンを。ショボンが作った、ブーンを。
(´・ω・`) 「ブーンを……?」
ショボンはそこで、はっ、と息を呑みこみました。
あるものしか食べない、子猫たち。そして、「パン」であるブーンを食べる子猫たち。
206 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:16:32.19 ID:4EnfX+bw0
(;´・ω・`) 「もしかして、その食べ物っていうのは――」
⊂二( ´ω`)二 「……ショボンが作った、パンだお」
(;´・ω・`) 「……!!」
207 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:17:20.36 ID:PJatymsZO
ショボンの、子供の頃からの夢。
それはパン屋を開き、毎日パンを焼き、いつしか有名になり、世界中を巡るパン屋さんになること。
その夢を小さな紙に書き、つい最近までいつも肌身離さず持ってました。いつしか、無くなっていましたが。
そしてショボンは、一生懸命努力してパン屋を開きました。……しかし、有名になるどころか、客は来ませんでした。
焼いても、焼いても、減らないパン。焼くほど、焼くほど、募る不安感。
いつしかショボンは、パンを焼くことを恐れ始めていました。店をたたもうとさえ考えていました。
214 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:21:48.41 ID:4EnfX+bw0
そんなとき、初めての常連ができたのです。
初めは、同情からでした。飢えに耐え切れず、か細く鳴き続ける、その声に対しての。
そして、その常連は、初めてショボンのパンを、おかわりまでしてくれました。
それが、すごい嬉しくて、嬉しくて……いつしか、店が流行るまで、ショボンは、彼らにパンを与え続けたのです。
ショボンのパンを催促する、その鳴き声が愛おしくて。
221 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:24:41.14 ID:4EnfX+bw0
(´・ω・`) 「僕が、僕が彼らをおかしくさせた?」
(´;ω・`) 「本来なら、この場を離れても生き抜けるのに。僕が、彼らを縛った?」
(´;ω;`) 「良かれと思って。僕は、良かれと思って!」
結果、どうなったのでしょう。
猫たちは、パンだけを求めました。ショボンは、パンがあまらないように焼き続けました。
猫たちは、飢えに飢えを重ねました。もしかしたら、飢餓に耐えられず、死んでしまった子猫もいるかもしれません。
そして……ブーンが、自分の体を、彼らに与えるようになりました。
226 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:26:45.52 ID:PJatymsZO
(´;ω;`) (……)
ショボンは、地面に膝をつき、腕をつき、頭をつけます。
そして、猫とブーンに向かって叫びました。
(´;ω;`) 「本当に、ごめんなさい!!」
( ФωФ) 「……」
⊂二( ^ω^)二 「……」
228 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:27:46.41 ID:ZqgZYH87O
沈黙。長い、長い、沈黙。
そして、猫が一声鳴きました。
( ФωФ) 「ニャー」
⊂二( ^ω^)二 「お?」
( ФωФ) 「ニャーゴ」
⊂二( ^ω^)二 「おお!」
235 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:32:03.51 ID:4EnfX+bw0
猫とブーンは、会話をします。
ショボンには、理解できないながらも、一生懸命耳を傾けました。
⊂二( ^ω^)二 「猫さん、ありがとうだお!」
( ФωФ) 「ニャー」
そして、猫は子猫を連れ、路地裏へと消えていきました。
238 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:32:55.25 ID:yyPpO+sl0
(´・ω・`) 「……ブーン、彼はなんて?」
⊂二( ^ω^)二 「自分たちは、あなたに感謝はすれど、謝られる覚えはない、と言っていたお」
(´・ω・`) 「でも……」
⊂二( ^ω^)二 「確かに、猫たちは生きるのが大変になったお。でも……、あのときパンを与えられなければ、死んでいたかもしれないお」
(´・ω・`) 「……」
245 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:36:25.06 ID:4EnfX+bw0
⊂二( ´ω`)二 「自然は日々、変化するお。それは、残念なことに、人間のせいかもしれないお……」
⊂二( ^ω^)二 「でも! その自然に対応して、改善することができるのも、人間に違いないお!」
(´・ω・`) 「……!」
247 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:36:31.87 ID:w5BOLJAp0
⊂二( ^ω^)二 「だから、未来を考えるお! もっともっとパンを焼くお!
そして、世界中を旅するほどの有名人になって、それから……」
(´・ω・`) 「ああ、約束するよ」
⊂二( ^ω^)二 「ktkr!! ショボンならきっとできるお!」
(´・ω・`) 「ブーン。初めて、僕の名前を呼んでくれたね」
⊂二(*^ω^)二 「ちょwwww テラハズカシスwwwww」
255 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:41:59.08 ID:PJatymsZO
(´・ω・`) 「僕が夢を叶えたら、きっとそのときには、ブーンも大空を飛んでいるよ」
⊂二( ^ω^)二 「当たり前だお!だって、僕はブーンだお! ブーン!!」
そのとき、ブーンが空を飛びました。
物凄い速さで、どんどん昇っていきます。
257 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:43:12.89 ID:QRT7bd1O0
(;´・ω・`) 「ブーン!!」
⊂二(*^ω^)二 「ぼ、僕、空を飛んでるお!! 空を――」
(;´・ω・`) 「違う! ブーン! カラスだ! カラスに咥えられてるんだ!!」
⊂二( ^ω^)二 「え――?」
265 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:45:36.48 ID:Bp+JmLrI0
そうです。ブーンはカラスに咥えられ、空を飛んでいたのです。
そして、ちょっとした拍子で、カラスはブーンを離してしまいました。
落ちる。
落ちる。
落ちる。
ブーンは上昇したのより、速いスピードで落下します。
そして、地面に不時着しました。さすがパンです。なんとか形を保ちました。
274 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:48:51.17 ID:Qrm0HArrO
しかし――着地した場所が最悪でした。
(;´・ω・`) 「――ン! ―る―だ、ブーン! く―まが、きてる!!」
ショボンの瞳に映る光景は、とてもゆっくりと動いていました。
そして――
280 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:50:26.38 ID:VsoE/9agO
⊂二( ^ω^)二 「びっくりしたお。あれ? ショb――」
――――――――。
ショボンの、瞳の内の世界は、動きを止めました。
292 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:53:33.85 ID:PJatymsZO
その道路は、車どおりの多い場所でした。
その中をショボンは、クラクションを鳴らされながら、かきわけ進んでいきます。
涙を流しながら、ぼやけた視界で、地面を見回しながら、地べたを這い蹲りながら。
跡を。ひたすら、跡を探します。
308 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:56:25.06 ID:Lkxz0XSlO
たくさんの人に、怒鳴られなても、ある人に胸倉を掴まれても、決して探すのをやめません。
そして、やっと見つけたそれは……
もはや、原形を保ってはいませんでした。
320 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:59:38.53 ID:QRT7bd1O0
ショボンは、それを両手にすくい、大事そうに包み、ゆっくり、ゆっくり、歩きます。
顔中を濡らし、震える唇を噛み締め、両手の中に粒を垂らしながら、
ゆっくり、ゆっくり、歩きます。
ゆっくり、ゆっくり……。
……。
329 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:03:21.76 ID:YxBazgTYO
店に戻ったショボンは、しくしくと、一人で泣いていました。
店の前で並んでいる人たちも放っておいて、ショボンは泣き続けます。
昨日までこの台の上で、笑い、喋り、喜んでいた、ブーン。
なのに今はなぜか、潰れ、崩れ、喋らない、…… ブーン。
そのとき、一匹の猫が厨房に入ってきました。
335 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:05:35.88 ID:hQW172nN0
( ФωФ) 「……ニャー」
(´;ω;`) 「……」
そして、そろそろと、ショボンに近づきます。
そっと、頬をショボンの腕に寄せながら、「ゴロゴロ」と鳴きました。
きっと慰めてくれているのだ、ショボンはそう思いました。
(´;ω;`) 「……でも、ブーンは帰ってこないんだ」
344 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:07:26.48 ID:9LA375TBO
今まで、一部だけなら、ショボンも直せました。
しかし、原形をとどめず、ぐちゃぐちゃになった状態からは、どうすることもできません。
( ФωФ) 「ニャーオ」
すると野良猫は、ゆっくりとブーンに近づきます。
くんくん、と鼻をきかせ、その中に口先を突っ込みました。
359 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:11:44.09 ID:4EnfX+bw0
(´;ω;`) 「やっぱり、この状況でも、生きることを考えるよな……」
しかし、猫は、ブーンを食べたわけではありませんでした。
その中から、なにかを取り出したのです。それは、小さな古ぼけた、一枚の紙切れでした。
( ФωФ) 「ニャーオ」
(´;ω・`) 「……」
猫は、それをショボンの前に、そっと落とします。
ショボンは、それを広げて読んでみました。
364 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:13:45.40 ID:7Q+lBy6D0
『大好きなパンを焼いて、それで有名になる!
そして、僕のパンを片手に、世界中を飛び回ってやる!
僕はパンと共に、大空を飛ぶんだ!
ショボン 』
367 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:14:57.52 ID:QRT7bd1O0
それは、小さい頃から、持ち続けてきた夢でした。
それは、ある日を境に、諦めるようになった夢でした。
それは、ついさっき、ブーンと約束した……大きな夢でした。
(´;ω;`) 「この紙、無くしたと思ったら……。ブーンの中で、生き続けていたんだね」
きっと、ブーンを焼くときに、生地に混ざってしまったのでしょう。
376 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:17:50.89 ID:QRT7bd1O0
ショボンの長年の思いがこもった、この夢を乗せた紙。
もしかすると、ブーンが喋ったのも、ブーンが空を飛ぼうと願ったのも、
このショボンの思いが……ブーンの中に閉じ込められていたからなのかもしれません。
いや、絶対にそうに違いありません。
389 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:21:37.51 ID:sfoa8b9r0
ショボンの長年の思いがこもった、この夢を乗せた紙。
もしかすると、ブーンが喋ったのも、ブーンが空を飛ぼうと願ったのも、
このショボンの思いが……ブーンの中に閉じ込められていたからなのかもしれません。
いや、絶対にそうに違いありません。
393 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:24:08.59 ID:4EnfX+bw0
(´・ω・`) 「……ブーン」
ショボンは、再び前を見つめます。
この紙とともに、自分の夢を、再び追いかける決心を固めました。
ショボンは、小さな紙を取り出します。
そこに、ゆっくりと、大きな字で、言葉を書きました。
396 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:24:38.12 ID:Lkxz0XSlO
『 きっと、空も飛べるはず!!
いや、絶対空も飛べるんだ!!』
409 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:29:23.42 ID:6Csq6KDxO
そして、それを小さく折りたたみ、残ったブーンの体で小さく包みました。
そして、それを真っ赤な風船に入れて、膨らまし……そっと、手から放しました。
風船は、ゆっくりと上昇していきます。
ゆっくりと、ゆっくりと、雲に向かって昇っていきます。
段々と見えなっていきますが、真っ赤な風船なので、青空の中でも見つけられるでしょう。
そして、とうとう……風船は見えなくなりました。
419 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:32:14.45 ID:9LA375TBO
ショボンは風船を見送ると、ごしごしと目の周りをこすりました。
そして、空に向かって、微笑ました。
(´・ω・`) 「ブーン、やっぱ君は、大空も自由に飛べたんだ」
そう、ブーンはとうとう、この空を飛んだのです。
この遥かなる、大空を。
433 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:37:58.70 ID:4EnfX+bw0
時は過ぎて、今の話に移ります。
あるところに、ちょっと大きなパン屋があります。
広くて、賑やかな、大通り。
子供も、大人も、その店から漂う良い匂いに、ついつい誘われてしまいます。
440 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:40:19.36 ID:4EnfX+bw0
店先には、この店の看板娘でもある、三匹の猫。
三匹は、ベンチで日向ぼっこをしながら、時々、皿の上のお魚を食べます。
その姿が愛くるしくて、子供たちの人気の的となっています。
店内に入ると、ぶすっとした、ふてぶてしそうな猫が迎えてくれます。
しゃがれた声で、「ニャー」と鳴く。その姿が、お爺ちゃんお婆ちゃんに人気だったりします。
445 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:42:28.29 ID:Tt6hM4nR0
店内では、可愛らしい少女が、色んなパンを薦めてくれます。
ちょっと強引ですが、その愛くるしさに、若い男の人たちはついついパンを買ってしまうそうです。
レジにいくと、美人な女性が、温かいパンを丁寧に包んでくれます。
その温かい雰囲気に、みんな癒されて、素敵な気持ちで店をあとにします。
この店のパンは、どれもすごくおいしいと言われています。
それらのパンは魂をこめて作っているのだから、おいしいのは当たり前だ……と、店主は言っているそうです。
452 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:44:59.21 ID:QRT7bd1O0
川 ゚ -゚) 「まあ、そんな強気なことを、良く言えたもんだな」
(´・ω・`) 「……言った覚えは、無いんだけどねぇ」
ノパ?゚) 「まあ、トーチャンのそのしょぼくれた顔じゃ、言うことすら想像できないけどなあああ! な、クロワッサン?」
( ФωФ) 「ニャー!」
店には、温かい笑い声が溢れました。
466 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:50:22.97 ID:4EnfX+bw0
ショボンは、一歩一歩、夢に近づいているようです。
いつ夢が叶うのか、いや、もしかしたら、叶うことすら無いのかもしれません。
でも、もし夢を叶え、世界中を、世界中の大空を、飛び回ることができたなら……。
479 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:53:40.98 ID:4EnfX+bw0
いつか、巡り合えるかもしれません。
大空を自由に飛びまわる、真っ赤な風船に。
いつか、聴こえてくるかもしれません。
大空を飛びながら、はしゃぎまわる、「ブーン! ブーン!」というあの声が。
482 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:54:28.98 ID:QRT7bd1O0
川 ゚ -゚) 「さあ、そろそろ開店の準備をしないと」
ノハ*゚?゚) 「カーチャン、今日も手伝うよおおおおお! な、クロワッサン!」
( ФωФ) 「ニャー!!」
(´・ω・`) 「……よし、頑張るか!!」
さあ、今日もショボンは、せっせとパンを焼きはじめるようです。
(´・ω・`)ショボンが不思議なパンを焼くようです END
500 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:58:40.86 ID:CNfxuPXw0
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少しだけ昔、あるところに、小さなパン屋がありました。
(´・ω・`) 「ふー、疲れた。……今日もお客さん、来なかったな」
狭くて、暗い、路地裏。
一見、パン屋とはわからない寂れた外観。この店に寄ってくるのは、ショボンから、余ったパンを与えられる、数匹の野良猫だけです。
(´・ω・`) 「きっと、僕の腕がまだまだ未熟なんだ」
まだまだ、歳の若い店主、ショボン。
彼は、パンを作ることは、得意でしたが、お店を繁盛させることは苦手でした。
なので、この店に閑古鳥が鳴く原因は、自分の実力のせいだと、ショボンはいつも思っていました。

ある日、ショボンは、あることを思いつきました。
(´・ω・`) 「今までにないような、新しいパンを焼こう。そうすれば、お客さんが来てくれるかもしれないぞ!」
ショボンは、真っ白な調理服に着替え、ちょっと頭の高いコック帽をかぶります。
そして、ショボンは、せっせとパンを焼く作業を始めるのでした。
(´・ω・`)ショボンが不思議なパンを焼くようです
二時間後、とうとうパンが焼きあがりました。
チーン、という心地よい音とともに、大きな竈の扉が開かれます。
(´・ω・`) 「どれどれ……」
( ^ω^) ホカホカ
(´・ω・`) 「やった! うまくいったぞ!!」
( ^ω^) 「それは良かったお!」
(´・ω・`) 「ああ! やった! やった!」
( ^ω^) 「やったお! やったお!」
(´・ω・`) 「……」
( ^ω^) 「……」
(´・ω・`) 「さて、試食してみるか」
( ^ω^) 「うわ、待てなにをs」
なんとも奇妙なことです。
なんと、ショボンが焼き上げたパンは、自由に喋ることができたのです。
(´・ω・`) 「よし、ひとまず食べるのはやめよう」
( ^ω^) 「ご理解感謝するお」
(´・ω・`) 「質問しようか。君は、なんで喋れるんだい?」
( ^ω^) 「VIPクオリティ、って言葉知ってるかお?」
(´・ω・`) 「ウ゛ィップ? なんだい、それ?」
( ^ω^) 「新参乙wwww 半年ROMれ」
(´・ω・`) 「えーと、ジャムとナイフはどこにあったかな……」
( ^ω^) 「正直スマンカッタ」
ちょっと生意気な、このパン。
ショボンは、名前をつけることにしました。
(´・ω・`) 「しかし、名前をつけるには特徴がほしいね……。ソーセージをぶっさしてみるか」
(;^ω^) 「ちょwww おまwww 無理はやめ、やめる……アーッ!」
(´・ω・`) 「よし、完成」
⊂( ^ω^)⊃ 「……。両側から突き出たソーセージが、ちょっと格好いいお」
(´・ω・`) 「まるで、両手を広げてるみたいだね。今にも、大空を飛びそうだ」
⊂( ^ω^)⊃ 「!! まじかお! 空も飛べるのかお!? じゃあ、いっちょ飛んでみるお!」
(´・ω・`) 「よし、いくんだ!」
⊂(*^ω^)⊃ ブーン!!
威勢の良い掛け声とともに、パンは大空へ飛び立ちました。
……そんなわけがなく、パンは微動だにしません。
ちょっと面白いwww
24 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 19:15:27.07 ID:4EnfX+bw0⊂(;^ω^)⊃ 「あれ、どうしてだお?」
(´・ω・`) 「まあ、しょうがないよ。人間やパンは、自力では飛べないもの」
⊂(;^ω^)⊃ 「そうなのかお……?」
(´・ω・`) 「でも、大丈夫さ。ブーンは飛べるよ。なんたって、僕が腕によりをかけた最高のパンだからね」
⊂(;^ω^)⊃ 「あれ、どうしてだお?」
(´・ω・`) 「まあ、しょうがないよ。人間やパンは、自力では飛べないもの」
⊂(;^ω^)⊃ 「そうなのかお……?」
(´・ω・`) 「でも、大丈夫さ。君は飛べるよ。なんたって、僕が腕によりをかけた、最高のパンだからね」
言ってしまったなw
28 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 19:18:01.35 ID:4EnfX+bw0⊂(*^ω^)⊃ 「ほ、本当かお!? じゃあ、もっと頑張ってみるお!! 僕は大空を飛ぶんだお!!」
⊂(*^ω^)⊃ ブーン! ブーン! ブーン!
(´・ω・`) 「ふふっ、おかしなパンだ」
何度も、何度も、「ブーン」と叫び続ける姿。
それを見て、不思議なことにショボンは、いつかブーンは空を飛べるんだろうな、と思いました。
そして、ショボンはこのパンを「ブーン」と名づけることにしました。
それからというもの、この店は徐々に活気付き始めました。
それは、ある一枚のチラシがきっかけでした。
『やあ (´・ω・`)
ようこそ、バーボンハウスへ。
このクロワッサンはサービスだから、よく噛んで食べて、落ち着いて欲しい。
うん、「パン屋」なんだ。済まない。
ア○パ○ンの顔も、リサイクルって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。
でも、この店を訪れたとき、君は、きっと今まで見たことのない
「喋るパン」みたいなものを見られると思う。
殺伐とした世の中で、そういうドキドキを忘れないで欲しい、
そして、「この店がもっと繁盛してほしい」そう思って
このチラシを配ってるんだ。
じゃあ、注文を聞こうか。 ショボン 』
32 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 19:23:10.49 ID:4EnfX+bw0それは、ある一枚のチラシがきっかけでした。
『やあ (´・ω・`)
ようこそ、バーボンハウスへ。
このクロワッサンはサービスだから、よく噛んで食べて、落ち着いて欲しい。
うん、「パン屋」なんだ。済まない。
ア○パ○ンの顔も、リサイクルって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。
でも、この店を訪れたとき、君は、きっと今まで見たことのない
「喋るパン」みたいなものを見られると思う。
殺伐とした世の中で、そういうドキドキを忘れないで欲しい、
そして、「この店がもっと繁盛してほしい」そう思って
このチラシを配ってるんだ。
じゃあ、注文を聞こうか。 ショボン 』
この一風変わった内容と、「喋るパン」という物珍しさから、お客さんが増えるようになったのです。
一旦広がった噂は、更に人から人へと伝わり、また更に……。以前は山のように余ったパンも、今では不足するほどです。
気がつけば、ショボンの店はこの町で一番のパン屋となっていました。
しかし、人気とは常に移り変わるものです。
数ヶ月たったころには、新たにこの町にやってきた「ひろゆき・ベーカリー」に客を奪われてしまったのです。
(´・ω・`) 「……」
⊂( ^ω^)⊃ 「……お客さん、来ないおね」
(´・ω・`) 「……しょぼーん」
⊂(;^ω^)⊃ 「き、気にすることないお! きっと今に、お客さんは集まるお!」
そんなブーンの励ましもあってか、ショボンのお店は以前ほどではないものの、ある程度の活気は感じられるようになりました。
しかし、大量に刷ったチラシは高い高いお山となっていました。
そんなある日、ショボンはあることに気がつきました。
(;´・ω・`) 「……なんてことだ」
⊂( ^ω^)二 「どうしたんだお?」
(;´・ω・`) 「ブーン、ソーセージの片方の先っぽ、どうしたんだい?」
⊂( ^ω^)二 「お?」
⊂( ^ω^)二 ジー
⊂(^ω^)二
(´・ω・`) 「これは困ったな。お客に、イタズラでもされたのか?」
⊂( ^ω^)二 「それは無いと思うお。ここのお客さんは、みんな優しいお」
(´・ω・`) 「ふむ……」
結局、原因はわかりませんでした。
しょうがないので、ショボンは以前のソーセージを抜き、新しくチョリソーをブーンに突っ込んでやりました。
数ヶ月も日持ちするパン・・・
37 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 19:28:27.37 ID:4EnfX+bw0⊂二( ^ω^)二⊃ 「おー、前よりも強そうだお!」
(´・ω・`) 「ああ、この腕なら、より高く空を飛べそうな気がしないかい?」
⊂二(*^ω^)二⊃ 「夢が広がりんぐ!!」
ブーンの両腕は、以前よりも逞しく、また一歩空に近づいたような気がしました。
心なしか、大量にあったチラシも少しだけ減ったような気がしました。
絵本にするといいかもわからんね
39 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 19:30:40.20 ID:4EnfX+bw0それからのショボンのお店は、大変な日々を送っていました。
あるときは、全くお客さんはきません。またあるときは、それが嘘のようにお客さんがたくさんやってきます。
その状態が、ここ数ヶ月続いているのです。
ショボンは、材料がもったいないので、お客が来てからパンを焼くようになりました。
(´・ω・`) (不思議だな……)
ショボンは、このことを不思議に思っていました。
しかし、いつもギリギリの生活を送っていたので、いつしかそのことは気にしないようになりました。
もう一つ、不思議なことがありました。
それは、ブーンのことです。
(´・ω・`) 「またか……」
二( ^ω^)二 「寝てる間に、減ってたみたいだお」
(´・ω・`) 「君も寝るんだね」
二( ^ω^)二 「自慢のチョリソーも、これでは役立たずだお。取り替えてくれお」
(´・ω・`) 「了解」
ブーンの体は周期的に、一部分が欠けるようになっていました。
その度に、ショボンは綺麗にしてあげます。しかし、日がたつと必ずどこか欠けているのでした。
(´・ω・`) (どこの悪がきのイタズラかね……)
奇妙なことにショボンは、ブーンの体が欠けるときの現場を見たことがありませんでした。
なので、いつしか犯人を、その場でとっ捕まえようと考えていました。
これは下手したら俺泣くかもしれん
46 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 19:38:04.63 ID:KaFH5MNe0今のうちに泣いておくことにしよう
48 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 19:38:23.55 ID:4EnfX+bw0そして、そのときはやってきました。
それはショボンが、ブーンをさっそく綺麗にした、その日の晩でした。
(´・ω-`) 「おや……?」
最近、お客さんも入っておらず、ついつい空腹から、ショボンは目を覚ましてしまいました。
すると、夜中だというのに、誰もいないはずの厨房から物音がするのです。
唯一いるとしたら、それはパンのブーンだけです。しかし、彼はパンです。動けるはずがありません。
(´・ω・`) 「こいつだな、犯人は」
ショボンは、ピン、ときました。
そして、フライパンを両手で抱きかかえると、足音を立てずに厨房へと向かいました。
薄暗い厨房に、人影はありませんでした。
そのかわり、それがいました。一匹の野良猫が。
( ФωФ) 「……」
その猫は、ただ静かにブーンを見つめていました。
その眼は、暗闇の中、煌々と光を放っています。
(´・ω・`) (猫か。ちょっと厄介だな)
野良猫は危機的状況に敏感で、非常にすばしっこいものです。
ショボンは、しばらく様子を見ることにしました。
コイツはおもしれぇwwww
61 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 19:44:07.91 ID:McNMTEcf0おいしいパンをつくろう
生きてるパンをつくろう
赤ちゃんは裸で 生まれてくる
ドジョウも裸で 蛙も裸
しかし食べずには生きられない
ひもじいことは我慢できない
どんな小さな虫だって
食べずにいれば死んでしまう
おいしいパンをつくろう
生きてるパンをつくろう
命懸けでつくろう 命のパンを
ゴリラは毛だらけでパンツもしない
金魚は裸で ミミズも裸
しかしヘッチャラで生きてるよ
ひもじいことは我慢できない
どんな偉い人だって
食べずにいれば死んでしまう
死んでしまう 死んでしまう
っていうアンパンマンの歌を思い出した
62 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 19:44:54.37 ID:4EnfX+bw0生きてるパンをつくろう
赤ちゃんは裸で 生まれてくる
ドジョウも裸で 蛙も裸
しかし食べずには生きられない
ひもじいことは我慢できない
どんな小さな虫だって
食べずにいれば死んでしまう
おいしいパンをつくろう
生きてるパンをつくろう
命懸けでつくろう 命のパンを
ゴリラは毛だらけでパンツもしない
金魚は裸で ミミズも裸
しかしヘッチャラで生きてるよ
ひもじいことは我慢できない
どんな偉い人だって
食べずにいれば死んでしまう
死んでしまう 死んでしまう
っていうアンパンマンの歌を思い出した
( ФωФ) 「……ニャオ」
その猫はブーンに噛み付くわけでもなく、襲い掛かるわけでもなく。ただ、ブーンに向かって鳴いているだけでした。
すると、どうでしょう。
突然その猫は、ブーンの横に置かれたチラシを、十数枚口に咥えました。
そして、そっとブーンのいる台へ飛び乗ると、尻尾を使いブーンを背中へと乗せたのです。
( ФωФ) 「ニャー」
⊂二( ^ω^)二⊃ 「ありがとうだお。さあ、今日も行くかお」
(´・ω・`) (今日も……?)
そして、ブーンと野良猫は、そっと窓から出て行きました。
ブーンの言葉に引っ掛かりを感じたショボンは、ばれないように後を追うことにしました。
一匹の猫と一つのパンは、真夜中の街を馴れた足取りで、スイスイと進んでいきます。
(´・ω・`) (一体、なにをしているんだろう?)
ショボンはあれこれと思索しながら、彼らの背中を追っていきます。
でもそれは、ショボンに隠しつつやっているのだから、きっと良くないことなのだろう、とショボンは考えていました。
辿り着いた先は、ちょっと裕福な人たちが住む住宅街でした。
もちろん、真夜中ですので明かりを灯している家は、ほとんどありません。
(´・ω・`) (……)
( ФωФ) 「……」
( ^ω^) 「……」
しばらく、沈黙が続きました。
その沈黙は、どれくらいの長さだったのでしょうか。
きっと短かったはずですが、ショボンにとっては、とても長く感じられました。
それは、突然の出来事でした。
少し待たされて、ぼーっとしていたショボンでしたが、いきなりの甲高い音に意識をはっきりさせられました。
( ФωФ) 「アオーーーーーーン!!」
え……猫じゃないの?
87 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 19:55:59.58 ID:4EnfX+bw0長い、長い。
高い、高い。
そして、どこまででも届いてしまいそうな、響きのある鳴き声。
そして、それが合図になったかのように、あちこちの家から光が漏れ始めました。
次々に開かれる、玄関。そこから出てくる人々はみんな、ブーンと猫のもとへと寄ってくるのです。
「あら、ひさしぶりね」 「もうこんな時期かしら」 「相変わらず、可愛い猫ちゃんと、素敵なパンね」
( ФωФ) 「ニャオ」
(*^ω^) 「おっおっお!」
不思議な光景でした。
一匹の猫がビラを咥えながら、人々の間を行き来します。
人々はそのビラを手に取り、「明日行くわね」と、猫に向かってウインクするのです。
(;^ω^) 「みなさん、明日はサービスデイですおー!! 是非、是非バーボン・ハウスにいらしてくださいおー!」
ブーンも、負けじと声を張り上げます。
猫の背中に乗りながら、人々に向かって、一生懸命に……ショボンのお店を、アピールするのです。
(´・ω・`) 「……」
(´・ω・`) 「……!」
ショボンは、気づきました。
お客さんが全くこない時期、急にお店が繁盛する時期。それが何故、交互にやってくるのかを。
最近は、全く客はやってきていませんでした。
(´・ω・`) (明日は……きっと、たくさんのお客さんが来るのだろう)
ショボンは、発見を、確信へと変えました。
そして……。
(´;ω;`) 「ブーン、ありがとう……」
静かに、涙を流しました。
一粒、口の中に流れ込んだ涙は、不思議と温かいものでした。
そして急いで店にもどり、翌日の準備を始めることにしました。
(;´・ω・`) 「……」
ショボンは、額に汗を浮かべながら、一生懸命に作業をこなしました。
そして日が昇る頃には、今までにないくらい良い仕上がりのパン達が並べられました。
(´・ω・`) 「これで、よし。……ん?」
店の外から、物音が聞こえます。
恐らく、ブーンと猫が戻ってきたのでしょう。
ショボンは、ブーンの心遣いを無下にしてはいけないと思い、そっと身を隠しました。
イイハナシダナー
120 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 20:34:05.00 ID:4EnfX+bw0それから、十分が経ちました。
しかし、ブーンの姿は未だ厨房に現れません。
疑問に思ったショボンは、外へ様子を見に行くことにしました。
( ФωФ) 「……」
⊂二( ^ω^)二⊃ 「……」
そこにいたのは、やはりブーンと野良猫でした。どうやら、三匹の子猫もいるようです。
猫とブーンは、お互いを見つめています。
そして、猫がゆっくりとブーンに近づき――ブーンの片腕を、その牙で、食いちぎりました。
なんだ…?
128 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 20:37:39.28 ID:PJatymsZOちょ・・・
なんでだよ・・・
129 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 20:38:22.13 ID:B62hewCg0なんでだよ・・・
なるほどな…
130 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 20:38:32.94 ID:9LA375TBO(*^ω^)
131 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 20:38:46.14 ID:Qrm0HArrOブーン……
134 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 20:40:30.23 ID:4EnfX+bw0(;´・ω・`) 「なにをするんだ!!」
( ФωФ) 「!!」
⊂二(;^ω^)二 「……!!」
ショボンは、思わず叫んでしまいました。
そして、すばやくブーンに近づき、そっと抱きかかえます。
……ゴクリ
138 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 20:42:02.57 ID:PJatymsZO修羅場か・・・・
142 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 20:42:46.82 ID:FCN+UXTx0交換条件ってことか
143 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 20:43:26.42 ID:4EnfX+bw0(#´・ω・`) 「 いつも、ブーンを傷つけていたのは、お前だったのか!!」
(#ФωФ) 「フーッ!」
ショボンが、思わず片手をふりあげた、そのとき――
ブーンが、大声で、叫びました。
⊂二(#^ω^)二 「やめるお!!」
(;´・ω・`) 「!?」
⊂二(#^ω^)二 「腕を、下げるお!!」
(;´・ω・`) 「……けど、現にその猫は、ブーンの腕を」
⊂二(;^ω^)二 「……」
(;´・ω・`) 「……」
⊂二( ´ω`)二 「これには、わけがあるんだお……」
ブーンは、ゆっくりと、ことの顛末を話し始めました。
言葉がおかしかったり、ろれつが回らなかったりしながらも、ブーンは一生懸命喋りました。
⊂二( ^ω^)二 「僕は、パンだお。ただの、パンだお」
(´・ω・`) 「いや、君は特別だ」
⊂二( ^ω^)二 「ちょっと喋れるだけだお。本当なら他のパンと同じ、食べられる運命だったんだお」
(´・ω・`) 「……」
⊂二( ^ω^)二 「でも、そんな僕に、情けをかけてくれた人がいたお」
⊂二( ;ω^)二 「生意気な僕に、名前をつけてくれた人がいたお」
⊂二( ;ω;)二 「ただのパンである僕に、大空を飛べると言ってくれた人がいたお」
(´・ω・`) 「……」
⊂二( ;ω;)二 「そんな人に、僕の親に、恩返しをしたいと思ったお。だから、ブーン目当てに、客が集まったときは、すごい嬉しかったお。
でも、すぐにブーンは飽きられたお。すごく悔しかったお。なにか、できることはないかと考えたお。
だけど、僕はただのパン。一人じゃ、歩くことさえできない。……そんなときに、助けてくれたのが、この猫だったお」
ブーンは野良猫に顔を向け、顔をふきふき、ニコリと笑います。
野良猫はそれに答えるように、一声「ニャー」と鳴きました。
おい
俺の目から垂れてる液体を言ってみろ
169 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:00:05.74 ID:w5BOLJAp0俺の目から垂れてる液体を言ってみろ
>>163
世界はそれを・・・
173 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:00:53.09 ID:4EnfX+bw0世界はそれを・・・
⊂二( ^ω^)二 「僕を背中に乗せ、チラシを口に咥え、住宅街に向かったお。ちょっとばかりお金を持ってそうな、住宅街に。
みんな、優しかったお。そしていつしか、僕たちが来るのがお決まりにのようになっていたお。
みんな、ちゃんと店に来てくれたお。そんなとき僕の中が、すごくホカホカになっていったお!!」
おい
俺の鼻から垂れてる液体を言ってみろ
179 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:03:41.88 ID:mO75VI4AO俺の鼻から垂れてる液体を言ってみろ
( ;∀;)イイハナシダナー
181 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:03:54.57 ID:4EnfX+bw0(´・ω・`) 「……ああ。でも、どうして? 何故、ブーンの体を、その猫に与えたんだ?」
ショボンが質問すると、どうでしょう。
それまで、順調に話していたブーンの口調に、少し陰りが生じました。
⊂二( ´ω`)二 「その猫は、三匹の子猫を育てているんだお。でも可哀想なことに、野良猫だから全員を満足に育てるのは難しいんだお。
僕は子猫たちが栄養をとれるように、体を与えたお。 その交換条件として、いつも住宅街に行くのを手伝ってくれたんだお」
(´・ω・`) 「そうだったのか……」
ショボンは、その猫の頭をそっと撫でました。
そして一言、「ありがとう」と言いました。
(´・ω・`) 「でも、ブーン。その猫たちだってやろうと思えば、いくらでもゴミやら残飯やらを漁れたんじゃないかい? 」
⊂二( ´ω`)二 「……」
(´・ω・`) 「わざわざ、君の体を傷つける必要は、無かったんじゃないのかい?」
⊂二( ´ω`)二 「その子猫たちは、ここで生まれ、ここで育ったらしいお。
子猫たちが生まれたときは、たくさんの食べ物があったらしいお。それは、とてもおいしくて……、
いつしか、子猫たちはその味しか食べれなくなったらしいお」
(´・ω・`) 「……人間のエゴってやつだね。勝手に人間の食べ物を与え、動物の生態系を狂わす」
そして子猫たちは、ブーンの一部を、ブーンの体を求め始めた。
ブーンを。パンである、ブーンを。ショボンが作った、ブーンを。
(´・ω・`) 「ブーンを……?」
ショボンはそこで、はっ、と息を呑みこみました。
あるものしか食べない、子猫たち。そして、「パン」であるブーンを食べる子猫たち。
(;´・ω・`) 「もしかして、その食べ物っていうのは――」
⊂二( ´ω`)二 「……ショボンが作った、パンだお」
(;´・ω・`) 「……!!」
まじかよ・・・
208 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:17:40.54 ID:QRT7bd1O0なんという・・・
210 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:19:13.47 ID:4EnfX+bw0ショボンの、子供の頃からの夢。
それはパン屋を開き、毎日パンを焼き、いつしか有名になり、世界中を巡るパン屋さんになること。
その夢を小さな紙に書き、つい最近までいつも肌身離さず持ってました。いつしか、無くなっていましたが。
そしてショボンは、一生懸命努力してパン屋を開きました。……しかし、有名になるどころか、客は来ませんでした。
焼いても、焼いても、減らないパン。焼くほど、焼くほど、募る不安感。
いつしかショボンは、パンを焼くことを恐れ始めていました。店をたたもうとさえ考えていました。
そんなとき、初めての常連ができたのです。
初めは、同情からでした。飢えに耐え切れず、か細く鳴き続ける、その声に対しての。
そして、その常連は、初めてショボンのパンを、おかわりまでしてくれました。
それが、すごい嬉しくて、嬉しくて……いつしか、店が流行るまで、ショボンは、彼らにパンを与え続けたのです。
ショボンのパンを催促する、その鳴き声が愛おしくて。
(´・ω・`) 「僕が、僕が彼らをおかしくさせた?」
(´;ω・`) 「本来なら、この場を離れても生き抜けるのに。僕が、彼らを縛った?」
(´;ω;`) 「良かれと思って。僕は、良かれと思って!」
結果、どうなったのでしょう。
猫たちは、パンだけを求めました。ショボンは、パンがあまらないように焼き続けました。
猫たちは、飢えに飢えを重ねました。もしかしたら、飢餓に耐えられず、死んでしまった子猫もいるかもしれません。
そして……ブーンが、自分の体を、彼らに与えるようになりました。
ちょ・・・きつい
227 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:27:26.30 ID:4EnfX+bw0(´;ω;`) (……)
ショボンは、地面に膝をつき、腕をつき、頭をつけます。
そして、猫とブーンに向かって叫びました。
(´;ω;`) 「本当に、ごめんなさい!!」
( ФωФ) 「……」
⊂二( ^ω^)二 「……」
幸せになれるのか?これ…
229 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:28:14.95 ID:DoaBv1Pp0ショボン・・・
232 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:29:55.34 ID:4EnfX+bw0沈黙。長い、長い、沈黙。
そして、猫が一声鳴きました。
( ФωФ) 「ニャー」
⊂二( ^ω^)二 「お?」
( ФωФ) 「ニャーゴ」
⊂二( ^ω^)二 「おお!」
猫とブーンは、会話をします。
ショボンには、理解できないながらも、一生懸命耳を傾けました。
⊂二( ^ω^)二 「猫さん、ありがとうだお!」
( ФωФ) 「ニャー」
そして、猫は子猫を連れ、路地裏へと消えていきました。
ツンはいないのかお
239 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:33:15.81 ID:a4uoDhMS0うっ(´;ω;`)
241 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:34:10.55 ID:4EnfX+bw0(´・ω・`) 「……ブーン、彼はなんて?」
⊂二( ^ω^)二 「自分たちは、あなたに感謝はすれど、謝られる覚えはない、と言っていたお」
(´・ω・`) 「でも……」
⊂二( ^ω^)二 「確かに、猫たちは生きるのが大変になったお。でも……、あのときパンを与えられなければ、死んでいたかもしれないお」
(´・ω・`) 「……」
⊂二( ´ω`)二 「自然は日々、変化するお。それは、残念なことに、人間のせいかもしれないお……」
⊂二( ^ω^)二 「でも! その自然に対応して、改善することができるのも、人間に違いないお!」
(´・ω・`) 「……!」
ディスプレイが見えない
10年ものだからな・・・
248 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:37:02.04 ID:9LA375TBO10年ものだからな・・・
泣きそ
250 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:37:28.21 ID:mO75VI4AOこれはいい絵本になる
251 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:38:19.90 ID:Qrm0HArrOクレヨンで描かれそうなお話だ
254 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:39:56.47 ID:4EnfX+bw0⊂二( ^ω^)二 「だから、未来を考えるお! もっともっとパンを焼くお!
そして、世界中を旅するほどの有名人になって、それから……」
(´・ω・`) 「ああ、約束するよ」
⊂二( ^ω^)二 「ktkr!! ショボンならきっとできるお!」
(´・ω・`) 「ブーン。初めて、僕の名前を呼んでくれたね」
⊂二(*^ω^)二 「ちょwwww テラハズカシスwwwww」
ほのぼのいいね
256 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:42:23.24 ID:4EnfX+bw0(´・ω・`) 「僕が夢を叶えたら、きっとそのときには、ブーンも大空を飛んでいるよ」
⊂二( ^ω^)二 「当たり前だお!だって、僕はブーンだお! ブーン!!」
そのとき、ブーンが空を飛びました。
物凄い速さで、どんどん昇っていきます。
もしや・・・
258 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:43:31.16 ID:nsh3F8j60なんだこのスレ。
新手のウイルス入りっぽいな。
ディスプレイぶっ壊れた。
259 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:43:32.03 ID:Qrm0HArrO新手のウイルス入りっぽいな。
ディスプレイぶっ壊れた。
ダメだぁああああ!!!!
260 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:43:47.61 ID:PJatymsZOちょwww急展開wwww
264 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:45:26.47 ID:4EnfX+bw0(;´・ω・`) 「ブーン!!」
⊂二(*^ω^)二 「ぼ、僕、空を飛んでるお!! 空を――」
(;´・ω・`) 「違う! ブーン! カラスだ! カラスに咥えられてるんだ!!」
⊂二( ^ω^)二 「え――?」
・゚・(つД`)・゚・ ウェ―ン
266 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:45:49.73 ID:EA3i3Hd40 ?2BP(2560)急展開
267 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:45:59.33 ID:w5BOLJAp0ちょちょちょ
268 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:46:29.39 ID:Qrm0HArrOカラス……………だと…………?
ショボンがちゃんとしてれば………ッ!
269 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:47:02.34 ID:ZqgZYH87Oショボンがちゃんとしてれば………ッ!
カラスwwwしえん!
270 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:47:16.64 ID:yyPpO+sl0この小説でショボンの株が上がったな
271 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:47:30.84 ID:mO75VI4AO・゚・(つД`)・゚・ウワァァァン
273 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:48:12.41 ID:4EnfX+bw0そうです。ブーンはカラスに咥えられ、空を飛んでいたのです。
そして、ちょっとした拍子で、カラスはブーンを離してしまいました。
落ちる。
落ちる。
落ちる。
ブーンは上昇したのより、速いスピードで落下します。
そして、地面に不時着しました。さすがパンです。なんとか形を保ちました。
ぐしゃぐ………あれ
275 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:49:12.80 ID:Bp+JmLrI0いまやばいなみだがやばいとまらない
279 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:50:25.08 ID:4EnfX+bw0しかし――着地した場所が最悪でした。
(;´・ω・`) 「――ン! ―る―だ、ブーン! く―まが、きてる!!」
ショボンの瞳に映る光景は、とてもゆっくりと動いていました。
そして――
えー!?
282 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:51:01.34 ID:PJatymsZOうわあああああああ
283 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:51:37.86 ID:YxBazgTYOブーンかわええw
すげー萌えるw
284 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:51:38.85 ID:a4uoDhMS0すげー萌えるw
いやああああああ
285 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:51:43.06 ID:Qrm0HArrOおい
俺の中に湧き上がるこの感情はなんだ
287 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:52:30.22 ID:PJatymsZO俺の中に湧き上がるこの感情はなんだ
やめてくれ・・・・
289 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:52:54.50 ID:Bp+JmLrI0だめだめだめだめだめ
290 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:52:59.86 ID:4EnfX+bw0⊂二( ^ω^)二 「びっくりしたお。あれ? ショb――」
――――――――。
ショボンの、瞳の内の世界は、動きを止めました。
・・・・
293 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:53:39.50 ID:hQW172nN0うわああ・・・
294 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:54:04.36 ID:yyPpO+sl0 /⌒ヽ
,.';:, ,,_ (;;)^ω(:;)
';,,/. / ,;;、'。.;;;;;、`;。;`ξ
/ ./ ;;ヾ#丶;;、;。;`
∧∧X/ ⊂二二二ゞ;、'。◎二⊃ ブー・・・
(゜∀゜,,/) | /
ヽ r' ( ヽノ
| )〜 ノ>ノ
U"\)三 レレ
297 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:54:32.00 ID:Qrm0HArrO,.';:, ,,_ (;;)^ω(:;)
';,,/. / ,;;、'。.;;;;;、`;。;`ξ
/ ./ ;;ヾ#丶;;、;。;`
∧∧X/ ⊂二二二ゞ;、'。◎二⊃ ブー・・・
(゜∀゜,,/) | /
ヽ r' ( ヽノ
| )〜 ノ>ノ
U"\)三 レレ
ああああああああ
298 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:54:41.43 ID:UIyYaE4ROうわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
299 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:54:58.30 ID:fPZ7zba8Oうわああああぁぁぁああ
300 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:55:05.33 ID:QRT7bd1O0食われた・・・
303 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:55:35.22 ID:4EnfX+bw0その道路は、車どおりの多い場所でした。
その中をショボンは、クラクションを鳴らされながら、かきわけ進んでいきます。
涙を流しながら、ぼやけた視界で、地面を見回しながら、地べたを這い蹲りながら。
跡を。ひたすら、跡を探します。
ああああああああ
309 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:56:26.00 ID:sfoa8b9r0えええええええええええええええええええええ
310 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:56:56.47 ID:Bp+JmLrI0しるがとまらない(´Д⊂ヽ
312 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:57:13.91 ID:sfoa8b9r0まじでディスプレイが見えないのに・・・
314 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:57:22.33 ID:Qrm0HArrOおおおおままえらおちおちつおちつけつけよ!!!
315 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:57:49.74 ID:ZqgZYH87Oああぁああぁ
318 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:58:41.86 ID:sfoa8b9r0ショボンの、瞳の内の世界は、動きを止めました。
これ逆にしょぼんがあぼんとかじゃねえよな・・・。
322 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:59:47.58 ID:w5BOLJAp0これ逆にしょぼんがあぼんとかじゃねえよな・・・。
>>318
黙って泣いてろ
おれもそうします
319 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:59:23.62 ID:4EnfX+bw0黙って泣いてろ
おれもそうします
たくさんの人に、怒鳴られなても、ある人に胸倉を掴まれても、決して探すのをやめません。
そして、やっと見つけたそれは……
もはや、原形を保ってはいませんでした。
・・・・・・・・・
321 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 21:59:39.39 ID:hQW172nN0ブーン・・・
323 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:00:03.95 ID:PJatymsZOまじで涙が・・・・
324 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:00:13.72 ID:Qrm0HArrOあ…あ…
325 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:00:53.10 ID:Bp+JmLrI0うそだあああああああいやああああああああ
327 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:02:41.15 ID:4EnfX+bw0ショボンは、それを両手にすくい、大事そうに包み、ゆっくり、ゆっくり、歩きます。
顔中を濡らし、震える唇を噛み締め、両手の中に粒を垂らしながら、
ゆっくり、ゆっくり、歩きます。
ゆっくり、ゆっくり……。
……。
…書き間違いだよな?
まじでそう言ってくれよ
331 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:03:32.12 ID:Qrm0HArrOまじでそう言ってくれよ
やめろ…………やめろおおおおおおおおおおおお!!!!
332 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:04:08.21 ID:QRT7bd1O0あ、そうだ。
アンパンマンみたいに何度でも作り直せるよな?
そうだといってくれ・・・
334 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:05:21.92 ID:4EnfX+bw0アンパンマンみたいに何度でも作り直せるよな?
そうだといってくれ・・・
店に戻ったショボンは、しくしくと、一人で泣いていました。
店の前で並んでいる人たちも放っておいて、ショボンは泣き続けます。
昨日までこの台の上で、笑い、喋り、喜んでいた、ブーン。
なのに今はなぜか、潰れ、崩れ、喋らない、…… ブーン。
そのとき、一匹の猫が厨房に入ってきました。
猫・・・
337 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:05:42.91 ID:Tt6hM4nR0涙で、涙で前が見えまぜん!!!!!!!!!
339 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:06:00.18 ID:a4uoDhMS0アンパンマンみたいに作り直せても、一緒に苦労を分ち合ってきたブーンはいないんだよ!
どこにも・・
340 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:06:06.16 ID:Lkxz0XSlOどこにも・・
うわあああああ
342 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:06:21.15 ID:w5BOLJAp0猫・・・
343 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:07:17.40 ID:4EnfX+bw0( ФωФ) 「……ニャー」
(´;ω;`) 「……」
そして、そろそろと、ショボンに近づきます。
そっと、頬をショボンの腕に寄せながら、「ゴロゴロ」と鳴きました。
きっと慰めてくれているのだ、ショボンはそう思いました。
(´;ω;`) 「……でも、ブーンは帰ってこないんだ」
ブーン……
350 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:09:30.63 ID:Qrm0HArrO>>348
始まった時から自然と再生されてた俺は…。
351 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:09:32.08 ID:4EnfX+bw0始まった時から自然と再生されてた俺は…。
今まで、一部だけなら、ショボンも直せました。
しかし、原形をとどめず、ぐちゃぐちゃになった状態からは、どうすることもできません。
( ФωФ) 「ニャーオ」
すると野良猫は、ゆっくりとブーンに近づきます。
くんくん、と鼻をきかせ、その中に口先を突っ込みました。
(´;ω;`) 「やっぱり、この状況でも、生きることを考えるよな……」
しかし、猫は、ブーンを食べたわけではありませんでした。
その中から、なにかを取り出したのです。それは、小さな古ぼけた、一枚の紙切れでした。
( ФωФ) 「ニャーオ」
(´;ω・`) 「……」
猫は、それをショボンの前に、そっと落とします。
ショボンは、それを広げて読んでみました。
>>359
そ う 来 る か
360 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:11:46.58 ID:a4uoDhMS0そ う 来 る か
ああああ猫・・・くそっ目から汁がとまらねえ・・
365 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:14:20.56 ID:4EnfX+bw0『大好きなパンを焼いて、それで有名になる!
そして、僕のパンを片手に、世界中を飛び回ってやる!
僕はパンと共に、大空を飛ぶんだ!
ショボン 』
これは・・・!
369 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:15:18.35 ID:OE+HEtSo0良い話だな
370 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:15:46.43 ID:sfoa8b9r0大泣き
373 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:16:07.95 ID:w5BOLJAp0そうか・・・
374 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:16:23.39 ID:PJatymsZO無くした、ショボンの夢を書いた紙か
・・・うまいぜ、ちくしょう
375 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:17:12.60 ID:4EnfX+bw0・・・うまいぜ、ちくしょう
それは、小さい頃から、持ち続けてきた夢でした。
それは、ある日を境に、諦めるようになった夢でした。
それは、ついさっき、ブーンと約束した……大きな夢でした。
(´;ω;`) 「この紙、無くしたと思ったら……。ブーンの中で、生き続けていたんだね」
きっと、ブーンを焼くときに、生地に混ざってしまったのでしょう。
そういうことでか・・・
381 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:19:10.95 ID:GTONW8c+O(´;ω;`)
384 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:19:51.43 ID:Mma1NoL1Oイイハナシダー
385 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:20:58.83 ID:4EnfX+bw0ショボンの長年の思いがこもった、この夢を乗せた紙。
もしかすると、ブーンが喋ったのも、ブーンが空を飛ぼうと願ったのも、
このショボンの思いが……ブーンの中に閉じ込められていたからなのかもしれません。
いや、絶対にそうに違いありません。
絵本でないかなー。
大人の絵本系。
392 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:23:54.43 ID:4EnfX+bw0大人の絵本系。
ショボンの長年の思いがこもった、この夢を乗せた紙。
もしかすると、ブーンが喋ったのも、ブーンが空を飛ぼうと願ったのも、
このショボンの思いが……ブーンの中に閉じ込められていたからなのかもしれません。
いや、絶対にそうに違いありません。
みすった
395 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:24:36.06 ID:4EnfX+bw0(´・ω・`) 「……ブーン」
ショボンは、再び前を見つめます。
この紙とともに、自分の夢を、再び追いかける決心を固めました。
ショボンは、小さな紙を取り出します。
そこに、ゆっくりと、大きな字で、言葉を書きました。
肝心な時に!
407 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:27:48.41 ID:4EnfX+bw0『 きっと、空も飛べるはず!!
いや、絶対空も飛べるんだ!!』
(´;ω;`)
414 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:30:55.78 ID:w5BOLJAp0とべるお・・・(´・ω・`)
415 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:31:00.70 ID:7Q+lBy6D0EDテーマ
スピッツ「空も飛べるはず」
416 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:31:12.36 ID:4EnfX+bw0スピッツ「空も飛べるはず」
そして、それを小さく折りたたみ、残ったブーンの体で小さく包みました。
そして、それを真っ赤な風船に入れて、膨らまし……そっと、手から放しました。
風船は、ゆっくりと上昇していきます。
ゆっくりと、ゆっくりと、雲に向かって昇っていきます。
段々と見えなっていきますが、真っ赤な風船なので、青空の中でも見つけられるでしょう。
そして、とうとう……風船は見えなくなりました。
きっと飛べるお!
421 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:32:37.74 ID:QRT7bd1O0みんな飛べるはずだお!
424 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:34:10.54 ID:FCN+UXTx0これはまさか…
428 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:35:17.91 ID:4EnfX+bw0ショボンは風船を見送ると、ごしごしと目の周りをこすりました。
そして、空に向かって、微笑ました。
(´・ω・`) 「ブーン、やっぱ君は、大空も自由に飛べたんだ」
そう、ブーンはとうとう、この空を飛んだのです。
この遥かなる、大空を。
時は過ぎて、今の話に移ります。
あるところに、ちょっと大きなパン屋があります。
広くて、賑やかな、大通り。
子供も、大人も、その店から漂う良い匂いに、ついつい誘われてしまいます。
店先には、この店の看板娘でもある、三匹の猫。
三匹は、ベンチで日向ぼっこをしながら、時々、皿の上のお魚を食べます。
その姿が愛くるしくて、子供たちの人気の的となっています。
店内に入ると、ぶすっとした、ふてぶてしそうな猫が迎えてくれます。
しゃがれた声で、「ニャー」と鳴く。その姿が、お爺ちゃんお婆ちゃんに人気だったりします。
(ノД`)・゜・。
450 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:44:11.67 ID:4EnfX+bw0店内では、可愛らしい少女が、色んなパンを薦めてくれます。
ちょっと強引ですが、その愛くるしさに、若い男の人たちはついついパンを買ってしまうそうです。
レジにいくと、美人な女性が、温かいパンを丁寧に包んでくれます。
その温かい雰囲気に、みんな癒されて、素敵な気持ちで店をあとにします。
この店のパンは、どれもすごくおいしいと言われています。
それらのパンは魂をこめて作っているのだから、おいしいのは当たり前だ……と、店主は言っているそうです。
頑張ったんだな・・・
460 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:47:14.59 ID:4EnfX+bw0川 ゚ -゚) 「まあ、そんな強気なことを、良く言えたもんだな」
(´・ω・`) 「……言った覚えは、無いんだけどねぇ」
ノパ?゚) 「まあ、トーチャンのそのしょぼくれた顔じゃ、言うことすら想像できないけどなあああ! な、クロワッサン?」
( ФωФ) 「ニャー!」
店には、温かい笑い声が溢れました。
ショボンは、一歩一歩、夢に近づいているようです。
いつ夢が叶うのか、いや、もしかしたら、叶うことすら無いのかもしれません。
でも、もし夢を叶え、世界中を、世界中の大空を、飛び回ることができたなら……。
いつか、巡り合えるかもしれません。
大空を自由に飛びまわる、真っ赤な風船に。
いつか、聴こえてくるかもしれません。
大空を飛びながら、はしゃぎまわる、「ブーン! ブーン!」というあの声が。
もう聞こえて来るんだお!
・・・後ろから
489 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:57:21.41 ID:ky43E/xoO・・・後ろから
絶対会えるさ
なぁ?ブーン
492 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:57:34.41 ID:4EnfX+bw0なぁ?ブーン
川 ゚ -゚) 「さあ、そろそろ開店の準備をしないと」
ノハ*゚?゚) 「カーチャン、今日も手伝うよおおおおお! な、クロワッサン!」
( ФωФ) 「ニャー!!」
(´・ω・`) 「……よし、頑張るか!!」
さあ、今日もショボンは、せっせとパンを焼きはじめるようです。
(´・ω・`)ショボンが不思議なパンを焼くようです END
乙!!!!!!!!!!!
501 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:58:52.29 ID:ceFc0Ed/0>>1
GJ!面白かった
505 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:59:04.34 ID:EA3i3Hd40 ?2BP(2560)GJ!面白かった
乙! ほのぼのした雰囲気がよかった
513 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 22:59:58.39 ID:a4uoDhMS0乙!超乙!!よかった!
517 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 23:00:08.57 ID:w5BOLJAp0よかったよー
筆者はあったけーやつだ
518 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 23:00:23.18 ID:2Y25n2iXO筆者はあったけーやつだ
ぼろぼろ泣いた
522 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 23:00:49.24 ID:UIyYaE4RO从 ゚∀从乙だあぜええええええええええええええええええ
523 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 23:00:55.41 ID:pY6pf+DOO面白かった!
童話作家になって欲しいな
527 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 23:01:26.98 ID:zN3549ukO童話作家になって欲しいな
乙。
心に染み入った。
529 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 23:01:41.00 ID:9LA375TBO心に染み入った。
おつー!
すごくよかった。切ないけど。ありがとう。
531 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 23:01:58.04 ID:OY7p2ZgJ0すごくよかった。切ないけど。ありがとう。
乙、そしてイイハナシダー
533 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 23:02:07.75 ID:6Csq6KDxO乙!
いい話だた…
535 ◆bAt3E3sVXo :2008/01/16(水) 23:02:35.92 ID:4EnfX+bw0いい話だた…
あとがき
支援・保守・乙、みんなありがとうございました。
まさかこんなに支援もらえるとは思ってなかった。絵を描いてくれた人も、ありがとう。
昨日、総合に10レスほどの短編を投下しようとしたのがきかっけで、
まさかこんな長くなるとは。
ちょっと、句読点、増やしたら、よみに、くく、て、ご、め、ん。
今日はありがとう。もし質問あれば、どうぞ。
543 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 23:03:18.00 ID:QRT7bd1O0支援・保守・乙、みんなありがとうございました。
まさかこんなに支援もらえるとは思ってなかった。絵を描いてくれた人も、ありがとう。
昨日、総合に10レスほどの短編を投下しようとしたのがきかっけで、
まさかこんな長くなるとは。
ちょっと、句読点、増やしたら、よみに、くく、て、ご、め、ん。
今日はありがとう。もし質問あれば、どうぞ。
>>535
ア○パ○ンってなんぞや
550 ◆bAt3E3sVXo :2008/01/16(水) 23:05:27.50 ID:4EnfX+bw0ア○パ○ンってなんぞや
>>543
ヒント:個人情報保護法 ア○パ○マンの間違いだよね、ごめんね
542 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 23:03:14.06 ID:ZqgZYH87Oヒント:個人情報保護法 ア○パ○マンの間違いだよね、ごめんね
乙!温かい気持ちになった。今夜はいい気分で眠れそうだ
544 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 23:03:24.12 ID:XRftnpwQO乙です!
とりあえず途中まで掻いたけど眠く…










548 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 23:04:41.75 ID:+8myocTC0とりあえず途中まで掻いたけど眠く…










>>544
なんというGJ
549 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/16(水) 23:05:06.45 ID:Qrm0HArrOなんというGJ
>>544
いい加減にしろ
にやけが止まらなくなっただろ!
いい加減にしろ
にやけが止まらなくなっただろ!
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