あとで読む
1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/06(日) 21:40:22.48 ID:sp+b4vNe0
 いつものように酔った勢いで部屋の物を捨てていると、携帯が鳴った。全然見覚えの無い番号だった。
が、何となく気になって電話に出てしまった。

「おい、○○か?俺の事覚えてる?」
全然聞き覚えの無い声だった。
「誰ですか?」
「俺だよ、中学時代同じクラスだった××」

同窓会の誘いだった。
教えた憶えの無い携帯の番号を、どうして知ってるのかが謎だった。
同窓会の誘いなんて、当然無いと思っていた。

「皆連絡ついたんだけど、お前だけ連絡がつかなくて、苦労したぞ」
そして、中学時代俺をいじめていた奴が、こうして俺を探して連絡を寄越したのが、信じられなかった。


もっと何か話したような気がするのだが、酔っていたせいでろくに憶えていない。

翌日、パンツ一丁で目覚めた俺は、久し振りに実家へ戻ってみる事にした。


4 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/06(日) 21:48:15.76 ID:sp+b4vNe0
 思えば中学時代の俺はいじめられっ子だった。
いや、いじられキャラというべきだっただろうか。
物を隠されたり、肩パンで青アザを作って帰るのは日常だった。周りの人間はその「いじり」の度が過ぎていても
見てみぬ振りをしていたし、俺自身も他人にどうこうしてもらうというのは、考えていなかった。
あの年代というのは、下手に正義感を振りかざせば、明日はわが身だから。

5 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/06(日) 21:57:08.41 ID:sp+b4vNe0
それが分かっているから、俺も努めて自然に、笑顔で過ごす事を心がけた。
物を隠されても、どれだけ笑えない悪戯をされても。
そんな俺を、周りの人間は「あいつドMじゃねえの」なんてよく揶揄してた。

ただそんな俺を見ていて、周りの大人たち、特に俺の母親なんかは、よく俺に「辛くないかい?」、
「母さんがそいつらぶちのめしてやるから」なんて、よく心配してた。

そりゃそうだろう。毎日、必ず何かを失くして帰ってくる息子を見て、普通は何かされてると思うはずだ。

しかし、母親が一度、学校へ来て俺の事を訴えたのが原因となって、俺の学校での生活は、更に辛い物となった。

「Mでマザコンとか、お前氏ねよ」

それでも俺は、一日も休むことなく、学校に通い続けた。


7 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/06(日) 22:04:14.24 ID:sp+b4vNe0
卒業を控えた秋、事件が起きた。

クラスメイトの女子の音楽の教科書一式が、いつの間にかなくなっていたらしく、教室は騒然とした空気になっていた。
俺はその女子にちょっと好感を持っていたこともあり、
「じゃあ探すの手伝うよ」
と引き受けてしまった。
「その代わり、俺が見つけたら100円ちょうだい」
なんて照れ隠しに言いながら。

その日の放課後から、俺の孤独な戦いが始まった。

9 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/06(日) 22:18:32.10 ID:sp+b4vNe0
初めは何だか探偵にでもなった気分だった。

だがしかし、3日たっても4日たってもちっとも見つかりゃしない。
もういい加減諦めかけたある日、彼女の教科書は、俺の机の中からごっそり出てきた。

俺は嵌められたのだ。

結局、俺はそれ以来、クラスの中で孤立し、卒業していった。
唯一、楽譜の持ち主の子だけは俺を信じると言っていたが、それもどこまで本当だったのか。

10 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/06(日) 22:24:33.46 ID:sp+b4vNe0
この頃の俺は、勉学に対する熱意をすっかり失っていたのだが、親が入れてくれた塾のおかげで何とかやる気を
取り戻し、いくつかランクを落としたものの一応公立校に入学する事ができた。

俺は、高校に入って変わるつもりだった。

しかし、運悪くその高校には、中学時代俺がいじめられていた事を知っている人間まで入学していた。
俺のかすかな望みは、完全に絶たれた。

勉学に身が入る訳でも無く、一年の終わりには留年の危機が訪れていた。

12 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/06(日) 22:30:07.27 ID:feCprLDl0
振り返るほどの人生じゃないだろ

14 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/06(日) 22:33:27.35 ID:sp+b4vNe0
 俺は生まれつき足が悪く、日常生活に支障は無いが、運動、特にスポーツは、悪い方の足を良い方が庇い、ちょっと何かを
しようとすると派手に転んだりしていた。それに、動作もどうしても緩慢になりがちだった。

見た目には運動音痴としか見えないらしく、俺が「こういう事情があって…」といくら説明をしても信じちゃくれなかった。

歩き方にも癖があるのだが、それも「女みたいに気持ちの悪い内股」と揶揄された。

体育の見学一つしても、惨めな気持ちになる。

俺は、いつ学校を辞めても良かった。しかし、俺の高校進学をわが身のように喜んでくれた両親の事を思い、何とか
二年に進学する事ができた。

しかし、やっぱり俺の日常は、今までと何も変わりはしなかった。


16 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/06(日) 22:47:04.07 ID:sp+b4vNe0
 進学×→進級ね。

進級を控えた2月のある日だった。
下校中、信号の無い横断歩道を渡りながら遊んでいる子供たちがいた。

遊びに夢中になっているせいか、いつまで経っても渡り終えようとしない。
ふと見ると遠くのほうから車が来ていた。
危険だと思った俺は、その子供たちに向かって走っていった。
「危ないぞ!車が来たらどうするんだ!」
途中で派手に転んだが、膝を擦りむきながらも大声で注意した。

その時だった。
遠くの方から来ていたと思っていた車が、俺と渡り終えてこっちにきた子供の前に停まった。

「てめえ、うちのガキに何しようとしやがった!」
出てきた男に、いきなり胸倉をつかまれた。どうやら、変な誤解をさせてしまったらしい。
いきなりの事にびっくりしてあうあう言う俺に、
「はっ、気持ち悪い、変な走り方しやがると思ったら、やっぱり基地外か!」

俺はこの時のおっさんの顔を生涯忘れない。

17 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/06(日) 22:49:03.55 ID:4AeTEx1o0
なんという…
















なんという…


21 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/06(日) 22:57:52.75 ID:sp+b4vNe0
俺は悔しくて涙が出てきた。
「違います…違います…」
誤解をさせたままだとまずい、とひたすら謝ったが、向こうは興奮して聞いてくれない。
「この辺で出てる変質者もお前じゃないのか!」
ふと子供の方を見ると、車から出てきた母親らしき人物に「何かされなかった?」と聞かれていた。
首を横に振る子供。当たり前だ。

その横にいた高校生くらいの男に、俺は見覚えがあった。
中学時代、同じ塾にいた奴だ。特に話した事は無かったが。
そいつも、俺の方を見て睨んでいた。
「今度から気を付けろ!」
を捨て台詞に、おっさん達は去っていった。

翌日、おっさんたちから俺の通う学校に苦情が行ったらしい。
俺を見る担任教師の目が変わった。

22 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/06(日) 23:01:28.40 ID:l7DI230yO
泣ける

23 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/06(日) 23:05:03.53 ID:sp+b4vNe0
 母親は俺の無実を信じてくれたが、父親は「本当に何もやっていないんだろうな!」
と何度も聞いてきた。
その夜、両親のいる一階は深夜まで言い争う声が響いていた。

「あいつ、一回脳波見てもらった方がいいんじゃないか?」

父親は、俺を執拗に疑っているようだった。

俺は、両親に感謝していた。
両親が俺を育てる為にしていた苦労を知っていたから。
「お前は普通の子なんだから、何も恥じることない」
幼き日、そう言って笑った父を尊敬していた。

だがこの時期を境に、父親との関係がぎこちなくなっていく。

25 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/06(日) 23:18:13.18 ID:sp+b4vNe0
 その日、俺は学校へ行きたくなかった。昨日まで行っていた学校が、
今日に限ってはどうしても行きたくない。

何故だか分からんが、胃の辺りに鉛がぎっちぎちに詰め込まれている感じがして、ベッドから
起き上がれない。

母親が部屋に来る。
「最近夜更かししてたから、だるくて当然!さぁ、学校行った!」
違う、なんか違うんだ…と思いながら学校へ行ったが、体調は尚悪い。
というか、学校の敷地へ入った途端、空気まで刺さるように痛いという錯覚を起こす。

「辛気くせえんだよ、○○、どっかで氏ねや!」
クラスの一人がそう言って得意そうに笑う。
馬鹿らしくなったので、俺は人生初の早退を経験した。

26 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/06(日) 23:22:12.40 ID:7xv2M/g20
うわー

27 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/06(日) 23:24:58.09 ID:sp+b4vNe0
家へ帰ると、母親がいた。
「早退…してきました、すいません…」
そう告げると、母親は泣き出した。

俺はなんでこの時母親が泣き出したか今もって分からない。

「それで、お前体調はどうなんだ?」
夜勤が明けて寝ていた父も起きてきた。

そう言われて気付いたのだが、今度は体が嘘のように軽いのだ。
家に入った途端これだ。俺は自分でも拍子抜けした。

「どこも悪くないのに、早退してきやがって!」
父親のビンタが飛んだ。

28 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/06(日) 23:34:22.11 ID:sp+b4vNe0
二階で寝ていると、一階からいつもの言い争う声。

「なんでアイツはこうなっちまったんだ!」

「やっぱり、あの子はどこかおかしいのかしら」

「で、あいつどうすんの?このまま不登校にでもさせんのかよ?」

今日は兄も加わっているらしい。

違う、違うんだ、今日はたまたまなんだ、今日だけなんだ!

いつまで経っても争いは止まなかった。

突然、母親が叫んだ!!
「じゃあ、じゃああんな子なんて産まなきゃ良かった!育てなきゃ良かった!」
いつも俺の味方をしてくれた母が、優しく頼れると思っていた母が、

聞かなきゃ良かった。

涙があふれ出た。
顔を歪めて一晩中泣いた。

29 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/06(日) 23:36:01.82 ID:l7DI230yO
見てるよ

30 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/06(日) 23:42:22.59 ID:sp+b4vNe0
翌日、恐る恐る階段を降りて行った。

父も、母も、不機嫌だった。兄はいなかったので知らないが。

父が、新聞で隠れた表情をそのままに言った。
「学校、辞めたきゃ辞めていいぞ」

どういう風の吹き回しだろうか。

「…いいの?」
俺は聞き返した。
「お前は、そういう所の方が良かったのかも知れないな」

そういう所とは、「そういう」授産施設のことだ。

「学校、行きます…」
朝食も取らず、髭も剃らず、寝癖も溶かさず、歯も磨かず、カバンと制服だけを着て家を出た。

31 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/06(日) 23:45:20.32 ID:l7DI230yO
親もクズなら学校もクズでお前もクズだな

32 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/06(日) 23:49:10.18 ID:ygp880hg0
確かにろくでもないな

33 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/06(日) 23:49:44.74 ID:Y+HsLSxCO
屑スパイラルだなwww

34 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/06(日) 23:49:56.73 ID:sp+b4vNe0
どうする事もできず、学校には行った。

当時、俺にも学校での話し相手くらいはいたのだが、そいつは俺のひどい顔を見て
心配そうな顔をしたが、それ以上は一切何も触れてこなかった。

結局、その日の授業中は机に突っ伏して寝ていた。起きると放課後になっていて、俺の周りにはクラスの人間が投げたであろう
紙くずが散乱していた。

その紙くずは、全部家に持ち帰り部屋で燃やした。

35 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/06(日) 23:56:17.68 ID:hhxD+QVh0
>>1はクズじゃない
クズは親と学校の連中だ

36 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 00:02:25.15 ID:lTJshY1C0
高校2年の6月。

担任に頼まれた資料室の整理を終えた俺は、たまには電車を使って帰ろうと駅の方へ向かっていた。
夏場とは言え、その日は暗くなるのが早く、自然と俺は早足になっていた。

案の定、何にも無いところで派手に転んだ。

アスファルトに思いっきり突っ込んだ俺は、余りの痛さにしばらく動けなかった。
どうやら足もくじいたらしく、立とうとしても立てなかった。

「大丈夫か?」

不意に声が掛かった。
え?、と思う間もなく、凄い力で起こされた。

外だと言うのにも関わらず、超強烈な香水の匂いがした。


38 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 00:14:24.12 ID:lTJshY1C0
「お前、ちゃんと立てよ!」
いきなり大きな声を出されたので、びっくりしながらも
「すいません、足をくじいちゃって…」
か細い声になりながら、何とか答えた。
「弱ええなぁ、チッ、どうすっかな?」
不機嫌そうな声を出しているので、怖くなって、
「いえ、もういいです、ホントすいません、ありがとうございました!」
と無理矢理離れようとした時、勢いつき過ぎて起こしてくれた人の携帯を落としてしまった。

見るとその人は、「いかにも」な不良という感じだった。
その人が手を振り上げたかと思ったので、反射的に目を閉じた。

「ぷっ、お前なに、何されると思ってんの?」
と言って、俺の頭についていた砂埃をぱっと払った。

その人は小林と名乗った。

39 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 00:15:27.76 ID:RvRqLeAA0
小林にならほられてもいい

40 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 00:18:26.07 ID:1PU/TrL/O
初めてイイヤツでてきたなwww

413 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 05:58:43.88 ID:Q47gYxaC0
>>40くらいまでしか読んでないが、辛すぎる…

43 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 00:24:48.84 ID:lTJshY1C0
 その人は携帯で誰かに連絡をしていた。その場を離れようとしたが、足が痛いのでどうしようもない。
「あ〜あ、携帯に傷付いちゃったじゃん」
電話を終えた小林さんは俺に言った。
「すいません、本当にすいません!」
俺は死ぬ思いだった。とにかくその場を離れようと必死だった。
「何でもするか?」
と聞かれ
「あ…ぅ…その…」
と口ごもっている間に、通りの向こうから物凄い大音量の音楽を響かせた車がやってきた。

中からまた「いかにも」な不良が出てきた。
「乗れ」
一も二も無く、俺は車に乗せられた。

「送ってやっから」
小林さんが言った。
「あ…ありがとうございます…すいません…すいません…」
車内にはもう一人いたようで、
「うへ、なにコイツちょっとキモイ」
と言われた。


45 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 00:29:39.53 ID:NZ2G/RNX0
不良っぽい人って以外と優しいひといるよね

46 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 00:34:28.93 ID:lTJshY1C0
 「名前は?」

 「年は?」
 
 「何か部活やってんの?」
 
 「学校はドコ?」
 
 次々に質問を浴びせられ、俺の頭の中は現在の状況にパンク寸前になっていた。
何か粗相をすれば、学校の奴らとは比べ物にならないくらいの仕打ちが待っているに違いない。
そう思うと、余計に死ぬ思いだった。あんなところだけど早く家に帰りたい、その一心だった。

「へぇ、お前○○高なの?すっげ、お前頭いいじゃん!」
運転しているスーツを着た男が言った。
「あそこ女の比率多いんだよな!おい、誰か紹介しろ!」
さっき俺をキモイと言ったグラサンの不良が言った。
「おいおい、やめとけ」
小林さんは俺にフォローを入れてくれていた。

家に着く頃には、すっかり打ち解けていた。

51 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 00:41:02.16 ID:lTJshY1C0
 特に小林さんとは話が合った。
「お前、普通に面白いわ」
そう言ってくれた事が嬉しかったし、
「あのアニメ見てるか?」
と地味にアニオタだった。

恐縮しつつも、ついに家の前まで送ってもらってしまった。
是非お礼を、と言ったのだが、
「いや、いいよ、じゃあな」
と帰っていってしまった。

両親には、小林さんたちの事は話さなかった。
あの両親が知ったら、また心配される、と咄嗟に判断したからだった。

両親に隠し事というのも、この時が最初だった。

60 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 00:55:22.90 ID:lTJshY1C0
それから、毎日のように学校帰りに小林さんと遭遇した。

俺も小林さんと話せるのが楽しかったし、小林さんのしてくれる話は俺の想像もつかないような不良の世界の話。

新鮮な感動でいっぱいだった。
小林さんのおかげで、学校へ行くことにいくらかの楽しみを覚えていた。

クラスの連中も、俺をイジるのを飽きていたらしく、ようやく平和な日々が訪れていた。

しかし、家庭はその限りでは無かった。
俺の学業成績が芳しくないと、二年の春から両親が家庭教師をつけてくれたのだが、俺は数学が致命的に出来ない。

ある日、母親が俺の部屋にある物を捨ててしまった。
「こうでもしないと、分からないの!?本当に頭がおかしいの!?」
ヒステリーを起こしたのだろう。

親に対して持つべき尊敬の、最後のラインが、崩壊した。

「俺だって、好きで生まれたんじゃねえ!!産んでくれと頼んだ覚えだってねえ!!」

ついに、言ってしまった。

66 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 01:03:45.48 ID:lTJshY1C0
 いっその事、死ねば良いのかとも思ったが、俺は死ねなかった。

両親との関係が悪化したのを見かねてか、兄がやってきた。

「お前な、父さん母さんは、お前を育てる為に、大変な苦労を…」

もう、たくさんだった。
そんな事俺が一番分かっている。でも、親にまでおかしいと呼ばわりされてまともに
恩がどうのと考えられる精神的余裕は、その当時なかった。

俺は、家族皆を、信じられなくなった。

見返してやりたかった。
馬鹿にした奴らに復讐ができれば、と本気で思った。

67 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 01:04:25.20 ID:IwFPS+F/0
やばい、寝られない

68 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 01:04:45.21 ID:ZBmHDLu1O
後の唐沢寿明であった

72 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 01:11:04.04 ID:NZ2G/RNX0
俺ならなんか起こしとるわwwww

73 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 01:11:05.03 ID:lTJshY1C0
もう高校にも、何の為に行っているのかも分からなくなっていた。

それでも俺は通い続けた。
俺は「楽しんでいる演技」をする事を憶えた。

担任が言った。
「最近、君も大分打ち解けてきたようだね」
それを聞きながら、心の中で毒づいていた。

学校祭では一人で残って、パフォーマンスの特訓をした。
教室展示のリーダーもした。

教師はそんな俺を見て泣いていた。

(くそったれ、勝手に浸ってろ、バカ)
俺はやけになっていた。

学校祭は成功した。

74 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 01:11:14.48 ID:t6asRtklO
兄死ね

75 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 01:13:43.95 ID:ZBmHDLu1O
小林とセクロスするのはまだ?

76 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 01:18:19.60 ID:NZ2G/RNX0
ここからどうなるか・・・


79 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 01:22:36.29 ID:lTJshY1C0
 俺のクラスには保健室登校をしている奴が一人いた。そいつは陸上部に所属していて、部内でも実力者だったらしい。
学校祭の時期に、俺は担任からその話を聞かされた。

最も聞かされる前に既にクラス中が知っていたが。

俺は腹が立った。
運動もできる上に部活でも引っ張れるくらい奴が保健室登校していて、何で俺はこんなに辛い思いまでして、
毎日毎日教室に来てからかわれなきゃならんのだろう。

許せん許せん許せん許せん…!!

昼休み、俺はそいつの元へ行った。怒鳴り込む寸前で一呼吸置いて、
「帰るぞ」
と言った。

それから、そいつは二度と保健室登校はしなくなり、後に陸上部の部長となった。

80 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 01:22:56.01 ID:ZBmHDLu1O
寿明ペース上げてこうぜ

85 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 01:29:40.17 ID:lTJshY1C0
学校祭が終わり、夏が来た。

俺は小林さんと会う機会が増えていた。

小林さんは優しかった。
会うたびに色々気に掛けてくれたし、食事をご馳走になったり、ドライブにつれて行ってくれたりした。

感謝で一杯だった。

ある日、小林さんが「たまには俺の家に来るか?」と切り出した。
その日、俺は人生で初めてウィスキーを飲まされ、かなり酔っていた。

88 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 01:31:48.79 ID:UhPl669NO
小林さんは女の子だといいな

89 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 01:35:31.20 ID:ZBmHDLu1O
これはやられる・・!

90 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 01:36:05.11 ID:lTJshY1C0
「いいええすよ(いいですよ)」
とか何とかやりながら、俺は初めて体験する酔ったときの浮遊感を楽しみながら、
いつしか寝てしまった。

体が痛い。
夏なのに寒い。
頭が痛い…。

「う…う…」
異常に乾く喉。
喉が張り付いて、口の中が気持ち悪い。

ドカッ!!

という音がどこかで聞こえた、と思った一瞬後に、それは自分だという事に気付いた。

かろうじて吐きそうになるのをこらえる。

91 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 01:36:51.72 ID:x3JybbklO
すると、小林さんは服を脱ぎ始めた
「な、何してるんですか…?」
小林「何ってお前コーヒーを作るんだよ」
小林「服脱がざるものコーヒー飲むべからずってね」

93 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 01:39:34.01 ID:x9pwVBQnO
>>91なぜかワロタwwww


97 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 01:41:37.79 ID:lTJshY1C0
「〜〜っ…げぁぁっ…ぐぷっ…!」

何が何だかも分からずに、意識が急に引き戻された。

「さっさと起きろ、こらぁ…」

見知らぬ男の顔が、膜がかかったような景色の中で見えた。

冷たい、と思ったときにはずぶ濡れになった。

ようやく分かった。俺はさっき、この男に蹴られたのだと。

後で分かったのだが、俺はこの後気絶したらしい。


102 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 01:47:19.62 ID:lTJshY1C0
気付くと、俺は床に寝転がっていた。

今度は景色がはっきり見えた。
見知らぬ怖そうな人が、俺の携帯のiアプリで遊んでいた。

「まだ起きねえコイツ、死んだりして」
また知らない男の声が聞こえた。

髪を掴まれる。
目を開けてしまった。

「おう、起きた起きた」
俺の携帯をいじっている人が、俺を見て言った。

見知らぬ部屋の中だった。

一見は、普通の事務所だった。
奥の方で、テレビの音がした。それで今が夕方だと分かった。

103 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 01:49:12.11 ID:ZBmHDLu1O
小林がまさかやーさんとつるんでいたのか!?

104 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 01:52:52.81 ID:ZBmHDLu1O
そうなのか!?

105 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 01:53:31.04 ID:UhPl669NO
うわぁきつい


みなみけ見る

106 少年文芸 :2008/01/07(月) 01:53:31.30 ID:rzpR5/Tj0
これは・・・どうなるんだ・・・

107 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 01:54:38.61 ID:ZBmHDLu1O
小林がやくざと関わりあって寿明をはめたに10000ギル

108 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 01:54:47.67 ID:lTJshY1C0
やがて奥の方から一見サラリーマン風の男が出てきた。

この人なら何とか話が通じそうだ!
「あの…」
その人は俺を見るなり
「あぁ?」
と、物凄いドスの利いた声を出した。

「いつまで寝てんだ、殺すぞ」
俺を蹴った男が、俺を軽く転がした。

俺は立ち上がった。途端に
「何イスに座ろうとしてんだ!てめえは!」
とまた蹴られた。

俺は床に正座しながら、ただ震えていた。

114 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 02:00:39.30 ID:lTJshY1C0
酔いはとっくに醒めていた。

俺は震えて、これが夢であるように、本当に願った。

「あのっ…こば…やしっ…さっ…」
上手く喋れなかった。

「何言ってんだぁ?」
サラリーマン風がドスの利いた声で迫る。
「あ…だから…あの…」

「お前その口の利き方はねえだろうが!」
俺を蹴った男がでかい声を出した。

俺の震えは極限に達していた。

115 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 02:01:15.87 ID:ZBmHDLu1O
信じたくないが小林は寿明をはめたんだろう。
そしてフィリピンへ売り飛ばされるんだろう

116 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 02:02:22.51 ID:h7qlawQFO
ハメられたのか…

117 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 02:03:38.79 ID:ZBmHDLu1O
それにしても遅いぞ寿明
震えてんのか?

118 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 02:04:08.13 ID:hoHh1XvfO
>>1の人生はむしろエキサイティング

120 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 02:07:27.12 ID:lTJshY1C0
 「おいもういいよ、やめとけ」
さっきリーマン風がいた部屋から、もう一人、中年の男性が出てきた。

この頃には、俺はしゃくり上げていた。

訳も分からず、ただ泣いていた。

携帯で遊んでいた男が俺に言った。
「あ〜そういえば俺暇だったからさ、出会い系に繋いじゃった、悪いな」

「いえっ」

「あ〜、そう?それとさ、アドレス帳でお前の住所は控えたから、変な事考えんなよ?」

「はいっ!はいっ!」

「あとさぁ、俺の番号教えとくから、電話掛けたらすぐ出ろよ?」

「はいっ!」

「はい、じゃねえ、『分かりました』だろが!!」

「はいっ!!」
ここでまた蹴りが入った

122 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 02:08:49.51 ID:ZBmHDLu1O
蹴り多いな・・
カウンター発動しろよ

123 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 02:11:25.90 ID:lTJshY1C0
その日はそれで終わりだった。

家に帰りつくと母親が待っていた。
「と、友達の家に…泊まってました」
母親はそれ以上何も聞かなかった。

布団を被って眠ろうとした。

真夏のはずなのに、ひどく寒く感じて、ガチガチと歯を鳴らしながら必死に目をつぶっていた。
涙は出なかった。
夢であってほしいとだけ願った。

124 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 02:12:48.99 ID:ZBmHDLu1O
寿明、母親に敬語なんだな
かわいい

125 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 02:15:24.98 ID:lTJshY1C0
夜になると、電話が掛かってきた。

「家まで行くぞ」
仕方なく、両親に
「友達の家に行く」
と言って家を出て、なるべく家から離れて迎えに来る車を待った。

沢山の人間の前に連れて行かれ、挨拶をさせられた。
こうすることで、俺を強制的に抜けれぬようにしていたのだと、分かったのはもう少し後のことだった。

126 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 02:15:47.00 ID:m8KGV60IO


127 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 02:16:51.74 ID:ZBmHDLu1O
組長就任だったりしてな
んなわけはないか。

128 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 02:17:09.86 ID:5FiwVxTwO
寿明『そんな私も今ではもうおじいさん。小林さんにあげるのはもちろんヴェルタースオリジナル。』

129 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 02:17:41.03 ID:CjEj8YuIO
ていうか小林はどこいったの?

132 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 02:19:01.66 ID:ZBmHDLu1O
寿明「組長になって・・正解です!」

133 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 02:21:56.37 ID:lTJshY1C0
 「これがLSD、これが大麻で…」
ある晩の事、携帯男が俺に色々な「ネタ」を見せてくれた。
 「俺な…結構お前の事気に入ってるんだぜ?」

俺は曖昧に笑いながら
「有り難うございます」
と言った。

次に、財布を奪われ、中から金を全部奪われた。
この事務所の名前が入ったマッチを渡されて
「自慢できるぞ」
と満足そうに携帯男は言った。

134 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 02:23:14.33 ID:ZBmHDLu1O
まずは下積みか・・

135 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 02:23:38.32 ID:SWKgPhG70
伝説の一言をくれ・・・リア充の俺には・・もう・・・

136 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 02:24:30.02 ID:F3RnbB07O
言ってることとやってることがwwwww

137 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 02:26:23.01 ID:lTJshY1C0
俺は、こういう物を売るのだろうか…?

「試しに一本吸ってみ?」
と渡された大麻をポケットに入れて、俺は深夜の街をさ迷い歩いていた。

今思えば、補導されてもおかしくなかったが、幸か不幸か、そういったことはなかった。

交番を見るたび、
「このまま自首しようか…」
という思いに駆られた。
でも、報復が怖くてそれは果たせなかった。

138 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 02:27:38.96 ID:ZBmHDLu1O
寿明「小林どこにいるんだ・・」

139 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 02:31:26.13 ID:lTJshY1C0
 自殺をしようと思っても、やっぱり出来なかった。
家に帰り着いて、ふらふらになりながら部屋に戻り、泥のように眠った。

あくる日も、あくる日も、夜になると呼び出された。

父親は夜遊びを始めた俺に愛想をつかし、母親は泣いていた。兄は怒っていた。
俺は泣きたかった。

事務所へ行くと、毎日のように蹴られたりしていたが、それも慣れ始めた。

140 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 02:32:48.76 ID:ZBmHDLu1O
下積みは厳しいがそうやってシノギをしていくんだぜ

141 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 02:33:29.15 ID:5FiwVxTwO
寿明『小林に会いたい・・・』

142 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 02:34:02.07 ID:H6yfF8KF0
アウトローまっしぐら\(^o^)/

143 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 02:35:09.83 ID:lTJshY1C0
 
(何とか、俺だけの問題にできるかもしれない)

俺はいつしかそんな事を考えていた。


そんな甘い見通しを、愚かにも俺はしていた。

144 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 02:37:02.84 ID:1PU/TrL/O
>>1の初めの同窓会の話とどう繋がるのかwktk

148 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 02:38:35.99 ID:CjEj8YuIO
小林の所在くらい書いてもいいだろうよ……

151 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 02:42:08.91 ID:lTJshY1C0
 「お前、童貞か?」
最初に俺に聞いてきたのは誰だったろう?それは思い出せない。
 「はい」
俺は素直に答えた。
 「どうだ、やりたくないか?」
唐突に聞かれた。俺はどう答えていいのか、どう答えれば最善なのか分からなかった。
 「そういうのは、あまり興味が無くて…」
結局こう答えた。
 「嘘付け、やりたいんだろう?」
 「いえ、別に、そんな…」
しばらく押し問答が続いた。
 「しつこいっすね!」
とつい口が滑ってしまった。
瞬間、強烈な拳が腹に飛んできた。

152 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 02:43:19.47 ID:CjEj8YuIO
やりたいって言えよ

153 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 02:45:44.74 ID:H6yfF8KF0
うそっぽいなw

154 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 02:45:46.85 ID:UhPl669NO
俺なら、やりたいですって叫ぶわ

155 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 02:46:19.87 ID:lTJshY1C0
 「お〜、そんなら俺が初めての相手を選んでやるよ」
携帯男がどこかから風俗情報誌を持ってきた。
 「すっ…すいません…けほっ」
吐き気をこらえながら俺が謝っていると、横にいた蹴り男が、
 「そういえば、お前の学校、女が多いんだったよな?」
と唐突に切り出した。

156 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 02:47:31.63 ID:UhPl669NO
この時とかも正座なのか?

157 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 02:48:54.87 ID:CjEj8YuIO
だから小林の所在を書けと……

160 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 02:54:42.80 ID:lTJshY1C0
「それが…どうか…」
したんですか?と聞こうとすると、
また別の人間が、
「コイツの携帯に登録してある女は?」
と言い出した。
「お前、彼女は…いねえよなあ?」
携帯男がゲラゲラ笑いながら
「いたらどうすんだよ、かわいそうだろぉ!」
とそいつに返した。
「喜べよ、お前の脱童貞を、俺らが助けてやる」
どうやら俺の携帯を漁りだしたらしい。
「返してください、お願いします」
土下座をすると、頭を踏まれた。

「けっ、みんな苗字で登録してあるじゃねえか」
「どいつが女だ?」
俺の携帯をネタに、皆で楽しんでいる。

「お。女見っけ、なんだ、結構可愛いんじゃねえ?先輩か?」
携帯男が、めざとく見つけた女性の写メールを、俺に見せた。

161 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 02:55:43.74 ID:UDjNRPrs0
これはwktk

162 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 02:56:10.34 ID:SGKBEGmbO
コワ…

田舎に生まれて良かった…

169 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 03:04:31.45 ID:lTJshY1C0
その人は、先輩だった。
数少ない俺の理解者の一人だった。

「やめてください、その人は駄目です…」
腹に一発。意識が飛びそうになった。

>「どうやら>1選手、本命のようです」
携帯男が、そう言って笑う。

「お願いします!!どうかお願いします!!勘弁してください!!」
俺は死ぬ思いで土下座を続けた。
「じゃあ指詰めたら許してやる」
蹴り男が言った。
「本当ですか!」
俺は聞き返した。
「嘘だよ、バーカ」
もう一人の男が言った。

蹴り男が、一層ドスの利いた声でこういった。
>「>1さぁ…俺たちがこの女やるか、それともお前やるか、選べよ」

170 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 03:05:50.43 ID:ZVu8Yy8i0
じゃあ、僕が小林さんとやります!

171 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 03:06:49.47 ID:lTJshY1C0
すいません、手が震えるので、酒の力を借りて何とか書いているせいか、書き込むのが遅くなってしまいます。

小林さんの事は、もう少し先に…。
皆様、本当に申し訳ありません。

174 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 03:09:07.04 ID:UhPl669NO
いいよ、ゆっくりで

俺はシコシコしながら待ってるからさ

シコシコしてれば時間を忘れられる

175 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 03:11:01.81 ID:I5c8p9yI0
睡魔が襲ってきたから出来るだけ急いでくれwww

178 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 03:17:33.00 ID:lTJshY1C0
 「選べません!選べません!」
俺は必死に訴えた。
 「あ?じゃあ俺らがやるぞ?いいのか?俺らこの女とは何の関係もねえから、容赦する必要もねえ訳だし」

 「それにな、お前だってどうなるかわかんねえよ?てめえの家燃やすくらいは、訳ねえ。てめえも、てめえの家族も」

 「やる?やらない?どっち?なぁ、お前もさ、もうどうにかなるとか思うのやめようぜ、見え見えだもん」
携帯男が言った。
俺の心臓は凍った。全身の血液が逆流しそうだった。

「考えさせて…」
下さい、と言おうと思った。
「ふざけんなよ?」
蹴り男が言った。
さらに蹴り、辛すぎる。

やや沈黙。

「あ〜、めんどくっせえ、この女呼ぶぞ!隣の部屋開けろ!」
もう一人の男が叫んだ。
携帯男が、先輩の番号をコールした。

限界だった。

「俺が…やります…やりますからぁ…」
俺は情けなくて泣いた。

179 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 03:19:55.65 ID:Y0a4MMgt0
酷いなこれは

>>1の命と引き換えに許してって言っても聞かなそうだな

180 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 03:20:28.40 ID:m8KGV60IO
(´;ω;`)

181 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 03:20:53.78 ID:kSQT3jxrO
山場キタ━━(゜∀゜)━━!!!!

182 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 03:21:07.92 ID:jGeQHHqVO
これでバッドエンドだったら怒りますよ

183 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 03:22:06.18 ID:JlJVXrWGO
泣きながら先輩抱いたに100ペソ

184 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 03:22:20.09 ID:I5c8p9yI0
先輩カワイソス

185 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 03:23:01.13 ID:bsgt5vpyO
俺こういうのだめなんだが……

186 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 03:24:28.01 ID:b24+kaudO
つりだといってくれ

187 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 03:24:59.28 ID:lTJshY1C0
「お〜言った言った。拍手だ」
携帯男が言った。

「うわああああああああああ!!」
俺は耐え切れずに泣き出してしまった。

「黙れや!!」
もう一人の男がしばらくして一喝した。

・やる時は、写真を撮る事。
・3日以内に写真を見せなければ、お前の家を燃やす。家族も徹底的に痛めつける。
・命令されたのではなく、あくまでお前がやること。俺たちの事を言えば、その時点で殺す。(たとえじゃなく殺す、と言われた)
・守れなかったら、先輩は俺らがやる。


以上の事を何回も殴られながら約束させられた。

188 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 03:26:30.62 ID:bsgt5vpyO
((;゚Д゚)ガクガクブルブル

アドレス帳家族だけにしようかな…(´・ω・`)

189 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 03:28:24.53 ID:xRnXT5/sO
これは酷い…

190 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 03:28:33.75 ID:JlJVXrWGO
なるほど、人間窮地に立たされれば童貞も簡単に捨てれる訳だな

192 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 03:29:31.38 ID:bsgt5vpyO
>>190
おまえ……
よくそんなことを

191 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 03:29:13.08 ID:lTJshY1C0
その日、俺は久し振りに家に帰る事ができた。
「はい、お前これ好きだったろ?」
俺の好きなパン屋のメロンパンが、沢山買って置かれていた。

「ありがとう」

この先は…この先は思い出そうとするといつも叫びだしてしまう。
文章が荒れるかも分からんけど、申し訳無いです。

196 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 03:33:37.51 ID:xRnXT5/sO
荒れても良い。聞かせてくれ。


206 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 03:38:44.76 ID:lTJshY1C0
 一晩、悩んだ。
俺が死ねばいいのか、と思ったが、もうそんな次元じゃなかった。
その日のうちに、自分の身の回りの物を処分した。
夢なら醒めろと、と思った後、そんな事を考える自分に腹が立って、自分で自分を殴った。

 翌日、小学校からの付き合いがあった唯一友人と呼べる奴の元へ行った。
最期の挨拶のつもりだった。
こっそりと、これから俺がしようとしている事を話した。

だが友人は、俺と共に罪を被ると言った。
その友人は、俺よりもこれから起こる事を気軽に考えているらしかった。

何故か俺は、その友人を止めなかった。
俺が今でもしている後悔の、ひとつ。

そして、俺は最悪の決断をしてしまったのだ。


214 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 03:45:01.48 ID:Y0a4MMgt0
こういった話への耐性をつけるために>>1に付き合おうと思う

215 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 03:45:25.73 ID:lTJshY1C0
 俺は先輩に「アルバイトがある」と誘った。
この時点で、まだ正直に先輩に事情を話して、なんとかフリだけでも、と思っていた。

先輩は誘いに乗った。
>「ほかならぬ>1ちゃんの頼みだから」

その夜、携帯に電話。
「どうなった」
「あ、明後日くらいには…」
「逃げたら…分かってるよな?」
「はい…」
「嘘ついてごまかしたら、殺すからな」

いよいよ、逃げ場は無くなった。
いや、俺がここで死んでれば良かった

216 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 03:46:07.74 ID:ZBmHDLu1O
とりあえず寿明と共に夜を明かす

220 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 03:48:26.01 ID:JlJVXrWGO
とりあえず>>1が生きてる事で安心して読めるよ

222 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 03:50:07.93 ID:bsgt5vpyO
>>220
こういうスレ読むとき毎回思う

221 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 03:49:38.67 ID:LzMDL/xZO
とりあえず泣いた

充電切れたらどうしよう

226 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 03:51:22.64 ID:lTJshY1C0
一生悔やんでも悔やみきれないあの一日の話を、俺は書こうとしている。
いや、そんなもんで済むものか。

正直、思い出すほど死にたくなる。

8月の早朝だった。
先輩がやってきた
「おまたせ〜」
「わざわざお呼び立てして申し訳ありません…」
「かしこまらなくてもいいよ、困った時はお互い様」

そうして、先輩は来てしまった。
友人もいる。

殴りつけられたようなくわんくわんとする感覚の中で、俺は先輩を「そこ」に案内した。

228 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 03:52:00.64 ID:ZBmHDLu1O
ラスボスは小林だな。

229 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 03:52:31.70 ID:bsgt5vpyO
キーは友人だな

240 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 03:57:44.10 ID:lTJshY1C0
「暗いね…、あれ、他の人たちは?」

「どうでしょう、ちょっと遅れてるみたいですけど…」

いいのか…もう戻れないんだ、俺は。
心の中で最後の決断が下された。

これしか道がない!
やめろ!お前はそこまでしてわが身が可愛いのか!!
心の中でぐるぐるぐるぐると考えが回った。

「先輩…」

これが終わったとき、俺は死のう。それで許してください、先輩

「くそっ!!」
俺は先輩を羽交い絞めにした。痛くないようにしたが、極度の緊張で手が、足が言う事を利かなかった。


245 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 04:01:15.56 ID:LEgMq3YBO
俺が死にたくなってきた

釣りであってくれ

253 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 04:04:12.18 ID:lTJshY1C0
「いやぁぁっ!!」
先輩が叫んだ、脳の奥の奥の奥にまで響くくらいに。

泣きそうになりながら、
「大人しくしてください、なぁ、大人しくしてくださいよぉ…」
と先輩に話しかけた。
「いやっ、いやっ!!」
先輩は俺を振りほどこうとした。
呼吸も荒れ、心臓の音がうるさい。

パンツが生温かい、漏らしたのか?射精したのか?
いや、今ならまだ謝れる、許されないだろうけど…

俺よりずっと先に落ち着きを取り戻した先輩が
「やっぱり…おかしいと、思ったんだ…」
と呟いた。

オカシイ…?

263 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 04:08:17.53 ID:U3gZ67bQ0

       ∩    ∧毛∧
        \ヽ_(    ) ←先輩
         \_    ノ
  ∩_   _/   /
  L_ `ー/ /   /
     ヽ  | |__/ |
   | ̄ ̄ ̄\    ノ
   | | ̄「~| ̄( 、 A , ) ←>>1
   | |  | |  ∨ ̄∨   
   し'  し'


271 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 04:11:00.76 ID:lTJshY1C0
>「何となく…そんな気がしたよ…誘ってきた時の>1、普通じゃない、おかしいって」

今考えれば、先輩がそんな意図じゃないことくらい分かるはずだ。
なのに、俺のトラウマはこんなとこで暴れだした。

母親から「頭がおかしい」と言われ育てられた俺は、「おかしい人」という言い方に、強烈な劣等感というか、憎しみを感じるように
なっていた。

だから、先輩に、「おかしい、普通じゃない」と言われて、俺は爆発してしまった。

今ならはっきり言える、俺はおかしい、普通じゃない、狂ってる、狂人だって。

でも、今更言えたってもうどうしようもない

俺の頭の中が急に冷めた。
けどなんだろう、怒りのようなどす黒い感情が湧いたのを、はっきり憶えてる。


279 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/07(月) 04:15:22.41 ID:lTJshY1C0
多分、俺の事を誰も理解できないと思う。

「あの時の俺はおかしかったんだ」なんて単純に済む問題じゃない。

消えないんだ、やった事は。

俺は、ゆっくり、先輩に服を脱ぐよう促した。
途中で
「今なら、誰にも言わないから」
と言われたのを憶えている。

俺は何て言っただろう、多分断ったんじゃないか。


ちょっと吐いてきます。


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コメント
  • 名前:ななしカナ? ◆- 投稿日:2008/01/26(土) 22:08:16
  • 後半が気になるぞ
  • 名前:ななしカナ? ◆- 投稿日:2008/01/26(土) 22:10:45
  • わっふるわっふる
  • 名前:ななしカナ? ◆- 投稿日:2008/01/26(土) 22:16:34
  • 気になる
  • 名前:ななしカナ? ◆- 投稿日:2008/01/26(土) 22:39:35
  • ホンショクこえぇええ
  • 名前:  ◆- 投稿日:2008/01/26(土) 22:44:34
  • なんて汚い釣りw
  • 名前:ななしカナ? ◆- 投稿日:2008/01/26(土) 22:52:34
  • 1は憧れの先輩相手にレイプ未遂をして警察に捕まる。黒幕は小林で、やくざとグル。
  • 名前:ななしカナ? ◆- 投稿日:2008/01/26(土) 22:55:53
  • 後半wktk・・・
  • 名前:ななしカナ? ◆- 投稿日:2008/01/26(土) 23:22:18
  • 小林さんに期待
  • 名前:ななしカナ? ◆- 投稿日:2008/01/27(日) 00:00:45
  • 別まとめブログでさっさと結末見てきました
  • 名前:  ◆- 投稿日:2008/01/27(日) 00:11:21
  • >>9
    どこか教えて
  • 名前:ななしカナ? ◆- 投稿日:2008/01/27(日) 00:47:46
  • ※10
    ググればあったよ
  • 名前:  ◆- 投稿日:2008/01/27(日) 00:55:24
  • サンクス。
    とりあえず中編見るわ
  • 名前:ななしカナ? ◆nTHFJJTo 投稿日:2008/01/27(日) 01:36:51
  • どう読んでも釣りな件。
  • 名前:ななしカナ? ◆- 投稿日:2008/01/27(日) 18:05:53
  • どうみても他所のblogのパクリです。
    本当にry
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